何度か書いていますけど、今年の春の花の歩みは遅いですね。梅の開花が関東では一ヶ月も遅れているところがあるとかで。そんな今年2012年の春。春を告げる梅。関西も例年より遅く、毎年観に行っている神戸市東灘区の岡本公園です。
その昔、江戸時代の名所絵図にも紹介された岡本梅林。山の斜面に広大な梅林であったものの、昭和13年の阪神大水害で土地がやられ、そして戦争の被害もあって、戦後はすっかり荒廃してしまいました。
その元の梅林だった場所で下の方を公園として整備し、今は新たな梅の名所として、ここより上の保久良梅林と共に、広く知られる様になっています。
その岡本公園。典型的な「南向き斜面・日当たり良好」で、毎年の梅の開花でも先頭を行きますが、いかんせん「南向き急斜面」の場所で、車椅子など障害をお持ちの方は勿論、お年寄りにも「しんどい」とかで、昨年の梅の季節の後、バリアフリー工事が行われ、そして東へ拡張されました。遅いですが、そろそろ梅の見ごろであろうと、工事の後初めて伺いました。
ここまで咲いています。地べたをいじくりまわした影響か、一寸花の付きが悪いようです。
それともまだこの期に及んでも早いのか。
枝垂れ梅。
紅梅。
新たに東へ拡張された岡本公園の入口。空き家になっていた東隣の土地を公園として整備したそうです。
入るゲートは閉まっている様に見えますが、これはイノシシ対策。イノシシが入らない様に、通るたびに扉を閉めることになっています。そしてこの新しいゲートは移動式で、おそらくイベントの際にはこれを動かすのでしょう。毎年2月の最終日曜日に「梅まつり」があります。
こちらが従来からの入口。奥に見える様に階段になりました。
新しい入口の上から。バリアフリールートは新しい入口からです。
元はよそのお宅だった事で、住宅地の中に入り込んだよう。黒い扉は、自動車が入れる通用門の様子です。イベントの際の道具搬入用でしょうか。
新たに整備されたところにも梅が植えられています。この品種、紀州の梅ではありませんか。
こちらは従来からの部分でも工事されなかった部分。やっぱり落ち着きがありますわ。
木立の中の紅梅。
そして白梅。
さて、ここは「南向き斜面」の高台故、毎年写している梅と東灘の街並みです。この日は曇り空だった。
そして阪急電車。
ところで、京都市の仁丹町名看板以来、地名町名の看板が気になりだしています。岡本公園の所在地。味も変哲も無い官製ですね。
撮影:2012年3月8日
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