Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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輪旅 杖突峠から入笠山へ!!

2010-10-09 08:26:49 | 自転車旅
《輪旅 杖突峠から入笠山へ!!》

 秋・・信州・・出かけるしかない!!

 今回のコースは・・・辰野駅~有賀峠~茅野~杖突峠~入笠山~黒河内林道~戸台(泊)~女沢峠~中沢~折草峠~小渋湖~伊那松川駅
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=98b20e125590d5927073d46844d4f460

 入笠牧場・・・標高は1730メートル、茅野から杖突峠経由での登りは辛すぎ。牧場は別天地、目にしみる緑と紅葉の対比に感動。
http://peevee.tv/v?7eiz0e

 女沢峠(1294m)・・・おなさわと読む。戸台からダートの林道を上がって駒ヶ根市中沢へ向かう峠。林道の上部からは南アルプスの甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が間近に眺められ、絶好のビューポイント・・・落葉松の葉が落ちてからがベストのよう。

 飯田線伊那大島駅より輪行で辰野駅へ向かう。車窓からの南駒や木曽駒が美しい。辰野駅であび氏と合流。その後、県道50号にて有賀峠(1063m)を目指す。交通量は適度、勾配も適度であるが、途中で嫌になる坂であった。


(有賀峠からの下り)

 峠より一気に下って諏訪市有賀へ。諏訪湖の眺めが良かった。県道16号にて諏訪大社上社本宮へ向かう。真新しい御柱が目に付いた。

 上社前宮を過ぎてから国道152号へ入り、杖突峠へと上がる。高度を上げてゆくと蓼科から霧ヶ峰辺りの展望が開けてきた。杖突峠にて左折し、千代田湖を目指す。良く手入れのされたゴルフ場にはまばらに人が・・・私には縁のない場所である。

 湖畔の宿の女将さんより情報をいただく。この先が金沢峠で、そこより延々と上って入笠山へ・・・クルマでも2時間は掛かるとか。あり難くないお話しであった。途中にはクルマがちらほらと停まっている。森の中からは鈴の音が・・・落葉松林で採れるキノコが目的のようだ。

 芝平(しびら)峠を越え、更に上りが続く。登山での話しであるが、地下足袋がいいとか、演歌を歌いながら登るとよいとか・・・自転車も同じ・・・一人でブツブツと口ずさみながらひたすらにペダルを漕ぐ。熊除けにもなるかも・・・

 入笠山への分岐へ・・・右の舗装路を行けば直接に牧場へ・・・左の未舗装路を行けば、富士見パノラマスキー場からのルートと合流し、入笠山の直下?へ。左にルートを取ってみるが、少し登ったところで痙攣が・・・かなり脚に疲れがきているようで、引き返すことにする。


(入笠牧場にて)

 分岐より舗装路に入り、ほぼ水平に入笠牧場へと走る。木に絡まった蔦が紅葉を始めていた。ようやく牧場に・・・午後3時、時間に余裕があれば昼寝を楽しみたいところであるが、ほんのひと時の休養を楽しみながら先を急ぐ。次回、訪れることがあれば、マナスル山荘に泊まり、入笠山のハイキングを楽しみたいと思った。

 家畜が逃げないようにと設置されたゲートを開け、黒河内林道を下ってゆく。小黒川に沿った林道は未舗装・・・バラスを撒いた路面は不安定で、ハンドリングに神経を使う。ドロップハンドルのランドナーには辛そうに感じた。路肩の落葉松にはサルオガセの寄生植物が繁茂していた。

 延々と下り、手がしびれて嫌になったころ、戸台の赤い橋の袂へ出た。南アルプススーパー林道の入り口で、北沢峠へと村営バスが出ている。自転車は通行止め・・・マイカーならともかく、限りなくエコに近い自転車を締め出すのは納得がいかない。

 今日の宿、「仙流荘」へはあと一息、110名規模のクラブラリーへの参加が今回の目的。旧知の方々とお会いし、夜遅くまで自転車旅の話題に花が咲いた。


(素敵な仲間達)

 翌日も快晴・・・今日の目的地は女沢(おなさわ)峠。長谷村戸台より未舗装の道を一気に上がり、峠へと向かう。途中より、落葉松越しに甲斐駒ヶ岳、鋸山など、南アルプスの鋭鋒が見えてきた。やがて仙丈ヶ岳も・・・山が白く化粧をし、落葉松の葉が落ちたころにまた訪れたいと思った。

 峠から先は舗装路・・・ウィンドブレーカーを羽織り、快適にダウンヒルを楽しむ。下りたところは駒ヶ根市中沢・・・標高は千メートル近く、なかなかの寒村であった。バイクのオジさん(私も立派なオジさんだが!?)が声を掛けてきて四方山話し・・・腰に付けた竹かごの中のキノコが気になった。

 百々目木川に沿った道へ入り、折草峠を目指す。こちらの風景も素敵・・・信州らしい景色はあるようで少ない・・・また訪れたい場所である。

 折草峠・・・直線的な道で楽々かと思ったが、意外と登り出があった。最後の力を振り絞って峠へ。石碑の前に座り込み、味気ないぶどうパンをかじって腹を満たす。今回のプラン最後の峠であり、もう上らなくてもよいとの安堵感から、ようやく旅を振り返る余裕が出てきた。石碑の文面には、この峠の歴史が書いてあった。

 下りに入る・・・四徳川に沿った道は快適で、小渋湖までのダウンヒルを楽しんだ。伊那大島駅までは一走り・・・天竜川を渡って今回の旅のフィナーレを迎えた。