Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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東白川 10峠100kmラン その1

2006-05-23 12:06:01 | Weblog
≪東白川 10峠100kmラン その1≫

 岐阜県白川町、旧金山町、東白川村、旧蛭川村一帯には素適な峠が多くある。白川、黒川、赤川、佐見川といった清流。程よい標高の緑に覆われた山々。日本の原風景ともいえる美しい山里の家並み・・・どれを取っても魅力的なエリアである。

 白川町役場前を朝の7時にスタートする。今日の参加メンバーは28名、20代から70代と年齢の幅も広く、車種もロードからMTBとそれぞれの思惑でエントリーしていた。

 先ずは白川に沿って東進する。梅雨を思わせる長雨のせいで増水した白川は飛沫をあげて流れていた。中川の酒屋さんの前で左折し、白北林道へと入る。坂は徐々に角度を増し、茶畑の中を縫って新・中屋峠を目指す。今回のプランは完全フリー走行、ゴール後は流れ解散のため、朝、顔を見たきり遭えない方がほとんどであった。脚に自信のある方々が猛烈な勢いでガシガシと坂を登っていった。

 新緑の中、舗装された一車線幅の林道を徐々に登って行く。抜けるような五月晴れの青い空、静寂の中に響くウグイスの鳴き声、自然にどっぷりと浸かりながら走る自転車旅は最高の贅沢でもある。先ずは一つ目となる新・中屋峠に辿り着く。

 休憩もほどほどに下りに入る。小さな落石や湧き水に注意しながらコーナーに突っ込んで行く。今日の長丁場を考えるとスピードはセーブせざるを得ない。転倒だけは避けたいものだ。

 稲田にて国道256に出会い、右折して佐見川沿いに遡る。成山辺りでは田植えの真っ最中で、自転車遊びに興じる自身が後ろめたかった。久田島の高天良神社前で左折し、野多押峠を目指す。峠自体はそれほどの高度差もなく、難なく越える。

 火打の井ノ口橋にて左折し、和佐へ向かう。途中には最近有名になった苗代桜が緑の葉に覆われて2本立っていた。三光橋のところより林道に入る。入口には熊出没注意の看板が立っていて緊張させられる。下見をされた2名の方からも子熊を見かけたという情報を得ていたため、ホイッスルを用意してきてはいるのだが。

 車が一台も通らない静かな道を徐々に上がって行く。途中、山仕事の方に熊の件を訊ねるが、大丈夫の一言に少しは安心した。ニョロニョロと道を横切る蛇を避けながら三つ目となる執幣峠に辿り着く。ちなみに、次に越える久野川峠と執幣峠はかつての岐阜と高山を結んだ飛騨街道だそうだ。

 一気に久野川の集落へと下る。庚申塚の前を横切って右折し、峠を目指す。地元の消防団の方々が練習に励んでいた。鯉であろうか、養殖用に水を張った水田を横目に坂を登って行く。道は最後のほうでつづら折りになるが、思ったよりもきつくて脚に疲労を感じるようになる。峠で休憩する仲間と三人で写真を撮り、下夏焼の集落へと下った。