Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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春本番・鈴鹿の峠越え!

2006-05-16 00:09:13 | Weblog
≪春本番・鈴鹿の峠越え!≫

 念願の鞍掛峠と石榑峠を訪れて来た。スタートは旧の藤原町役場、見上げると藤原岳がとても大きく望める。山一面が新緑に覆われ、とても綺麗だ。

 今日のメンバーは7名、ロードレーサーが5名、MTBが1名、ランドナーが1名という混成チーム。挨拶もそこそこに先ずは旧道を北西に進み、更に国道306号を彦根方面へと向う。私にとってこのルートを走るのは初めてで、左右の景色に見とれながらペダルを黙々と漕ぐ。勾配はそれほどきつくはないのだが、一定の勾配で淡々と続く坂は嫌なもの。時間と共に大きくばらけ、ほうほうの体で峠のトンネルに辿り着いた。滋賀県側から吹き抜ける風が冷たかった。

 トンネルを抜けると近江の国、新緑に覆われた谷の中のワインディングロードを大君ヶ畑まで豪快なダウンヒルを楽しむ。犬上川(北谷)の清流がとても綺麗で、思わず見とれてしまう。

 佐目の先で県道34号へ入り、犬上ダムを目指す。小原、川相(かわない)、一ノ瀬、樋田とひなびた集落を抜けて行く。犬上ダムの堰堤上で小休止、久々に会うメンバーもいて、会話に華が咲く。昨日の雨が急速に上がり、青い水をたたえたダムの湖面に映る緑がとても印象的であった。

 まだまだ今日の行程の3割、先が長いので慌ただしく走り出す。しばらくは川沿いの平坦な道を走る。耳を澄ませると、清流にしか棲息しないというカジカガエルの鳴き声が聞こえた。

 百済寺甲という珍しい地名のところで左折し、筒井峠越えに入る。峠には木地師に因む神社があった。この付近の蛭谷や君ヶ畑は木地師発祥の地とかで、一度ゆっくりと訪れてみたいところである。

 急激な坂を下って箕川、政所と走り抜ける。蓼畑で国道421号に出、左折して旧大安町を目指す。この道はかつての八風街道でもあるそうだ。杠葉尾の集落を左に見ながら愛知川に沿って坂を上って行く。国道の両側は拡幅の予定があるのか木々が伐採されていた。峠付近はトンネルで抜ける予定だとか、折角の風景が台無しになりそうで、自転車で訪れるのなら今の内というところか。

 最後のキャンプ場を過ぎると更に勾配は増し、つづら折れの道をうねうねと高度を増して行く。若葉の緑が癒しとなって、登りの苦労を忘れさせてくれる。見上げると竜ヶ岳が大きく眼前に迫っていた。ある程度の高度になると道は平坦になり、ペダルを漕ぐ足も軽くなる。鈴鹿連峰が低くなったところが石榑峠のようだ。電波塔の建物が見えてくれば峠は近い。

 大きく回り込んだ所が峠であった。竜ヶ岳に登る登山者の車の陰でしばしの休憩を取る。東方向には三重県北勢地方の平野が眼下に広がっていた。大勢の登山者が下山してきたのを見計らってダウンヒルの準備に入る。5月と言えども下りはかなり冷え込むため、ウィンドブレーカーを着込む。

 コンクリートで舗装された激坂をフルブレーキで下って行く。ランドナーのブレーキシューが高音の悲鳴をあげ、ゴムの焼ける臭いが鼻についた。仲間との接触に気を配りながらスピードを徐々に上げて下って行った。

 至福のひと時は短い。標高差500mあまりを数十分で下り、国道306号の交差点へ至る。ここで左折して北上、今日のもう一つの目的地であるスイーツの店「アミアン」へ向かう。

 今日の走行距離は75キロ、二つの大きな峠越えも無事にこなしてサイクル・ツーリングを終えた。