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真奇勢越え・高賀から片知へ・・・!

2006-04-23 10:43:48 | Weblog
《真奇勢越え・高賀から片知へ・・・!》
四月も終わろうとしているのに標高の高いところで昨日の雨は雪だったようだ。私の家の近くから見える揖斐・春日の山は白かった。

今回のプランは、旧洞戸村の高賀神社より瓢ヶ岳と今淵ヶ岳の鞍部を越え、美濃市の片知渓谷へ抜けるというパスハンの世界である。今回の同行者はsakuguchiさん、のりこし峠や円空峠でお世話になり、峠越えでは強い味方である。

先ずは洞戸の役場前よりスタートする。とても寒く、ウィンドブレーカーを着込んで洞戸の繁華街?を抜ける。すぐに道は板取川の右岸沿を走ることになる。新緑の始まり出した谷あいを流れる川は、雪解けのせいか水量を増し、とても清冽な感じで見ていても気持ちが良い。

高賀神社の入り口に掛る古い橋を渡って左岸へ渡る。高橋尚子で有名になった高賀の涌き水の所で小休止。涌き水をわざわざ汲みに来なければいけないほど水道の水は不味くなったのか、時代は変わったものである。都会人はお金を出して水を買っているとも聞いている。

沢沿いの道を徐々に上がると高賀神社へと行き着く。かつてはこのあたり一帯が修験道の霊場であったとか。今日の旅の安全を祈って拍手を打った。隣には円空仏の展示館もあり、時間があれば見学をしたいところである。

いよいよ今日のメインイベント、真奇勢越え(仮称)に入る。いつものように?通行止めの標識を無視して入り込む。遅咲きの山桜が咲く下を走り抜け、植林の間に付けられた舗装路を徐々に上がって行く。突然、茂みの中から黒い動物が飛び出してきた。一瞬、熊かと思うが犬であった。人懐こい犬で、足元をぺろぺろと舐めてくるのには参った。

道路橋の下を潜り、T字路になったところで舗装路は終わっていた。ルートを右に取る。ここからとんでもない道が始まった。道の形はしているが路面は川床状態、荒れるに任せてあり、とても自転車に乗って行けるコンディションではないため押しに入る。担ぎあり、押しありと難行苦行の世界へ入ってしまたようだ。ここが修験道の霊場であったことを思えば当然かもしれないが。

少しでもフラットな路面が現れればライディングにチャレンジしてみる。パスハンのノーマルタイヤでは歯が立たないようで、フロントの少しのズレでハンドルを取られ、こける羽目となる。押し、乗りを繰り返しながら徐々に高度を上げて行く。眼下には先度ほどお参りした高賀神社が、遠くには雪を被った揖斐の山々が遠望できる。

ダート走行に嫌気が差すころ、唐突に舗装路へと出た。有難いと思うのは正直なところ、同行のSさんもほっとしたのか会話のトーンが上がっていた。暫くして峠にたどり着く。立派な開通記念の碑の前で記念写真を撮る。道は更に郡境の尾根を越えて美並の粥川へ抜けているようだが、それは次回への宿題とし、片知へと下ることにする。

寒さ対策のウィンドブレーカーを着込み、舗装路のワインディングロードを一気に下ってゆく。至福のひと時であり、苦しい登りへの代償としてのお駄賃でもある。童心に返って「ヒャッホウ!」とつぶやきながらコーナーに突っ込んで行く。途中、山桜が斜面一帯に咲くところを見つけ、写真を撮ったところを見ると冷静であったようだ。

同行者の存在も忘れ、板取川に出会う谷戸橋まで激走する。止まってみれば下界は春本番、暑さのあまりに上着を脱ぐ。Sさんの到着を待ってお昼の食事タイムとした。今日の峠越えの感動をネタにして会話が弾んだことはいうまでもない。

あとは走り慣れた板取川沿いの右岸をのんびりと遡って役場へと戻りついた。5時間弱の峠越えツーリングではあったが、充実の休日になったことを同行のSさんに感謝したい。