ハヤシくんち。

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ガラパゴス旅行記⑩: 11月25日AM

2004年12月15日 | 旅行: ガラパゴス
早くも3泊4日のクルーズの最終日。下船後すぐ飛行機で飛ぶ人、続けてクルーズする人、サンタ・クルス島に泊まる人、それぞれ荷物を指示された通りに準備し、また船内での買い物の精算をする(船内でのお土産、ドリンクなど買い物は部屋につけ、最終日に精算となる)。朝食後は下船開始、ようやく陸の人となる(余談だが、この後2日ほど「揺ら揺らしている」感じが抜けなかった)。

サンタ・クルス島は、ガラパゴス諸島の中で2番目に大きい島で、人口約1万人。ガラパゴス諸島の自然・動物保護観察が目的で1964年に設立されたチャールズ・ダーウィン研究所もここにある。研究所では、あの有名なロンサム・ジョージ(ゾウガメ)に会うことができる。ゾウガメは、島ごとの進化がもっとも顕著な動物である。下草に覆われた島のゾウガメは首を上げる必要がないのでそれなりの型の甲羅に、また下草が乏しく高い位置にある植物を食べなくてはならない島のゾウガメは首を伸ばせるようそれなりの型の甲羅に、進化をとげたのだ。ジョージは、推定70~80歳、体重88キロ、甲長102センチ、1971年ピンタ島で発見されたひとつの亜種の最後の1頭である。ゾウガメは、水や食料がなくても1ヶ月以上生きることができるため16世紀以来の海賊や捕鯨船には食料として、また19世紀以降の入植者たちには肉や油として、大量に捕獲された。また、ゾウガメの代わりの食料として漁師たちがヤギを島に放したことも植生の荒廃を助長(5島ではヤギの撲滅に成功したが大きな島では不可能に近い)し、ゾウガメの頭数減に繋がった。ジョージには、もっとも形態上近い他の亜種の雌2頭が囲いに一緒に入れられているが、残念ながら繁殖には成功していない。また、数亜種のゾウガメを卵から孵化させ、4、5年育てた後に自然に戻す活動なども積極的に行なわれている。

ジョージは囲いに入れられているため観光客は遠くから観察するのみにとどまるが、ある亜種には近づいてじっくり観察することができる(写真)。ゾウガメは、たいていじっとしていて、動いたとしても緩慢なので、生きてるの?という感じなのだが、じーっと見ていると首をのっそり出したりあくびをしたりとなかなか面白いヤツである。日長何を考え、過ごしているのだろうか・・・。

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