時事解説「ディストピア」

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反共左翼のサークル主義

2013-03-20 17:14:50 | 反共左翼
休日だから書きまくるぜ。

手をつないで地球を囲む子供たちの絵ってあるじゃないですか。
あれを見るたびにつなぐことを拒まれた子はどうするのかなと思います。

私はあーいう古い言葉でいえばセクト主義をサークル主義と呼んでます。
本人たちの中でしか満足されていない空しい一体感。たまりませんね。

さて、反共左翼の説明ですが、次の記事を読めばすぐにわかるはず。
http://blog.livedoor.jp/fujouri_jcp/archives/65661078.html

上の記事では、社民党が手のひら返しをして反原発に回ったことを
述べた赤旗の記事をほじくり返して非難してますけど、実に香ばしい。

たとえば次の文。

筆者としては、原発問題で社民党の過去の言動にいろいろと問題があったとしても、
現在は脱原発の立場を明確にしているのであれば、過去の問題を
ほじくりだすような批判はすべきではないと考えます。

今は、過去における立場の違いなどをわきにおいてでも、
脱原発・反原発で多くの国民が大同団結すべき時だからです。



この記事を書いた人、過去にわざわざ国立国会図書館に手続きをとってまでして
1961年に決議が取られた「原子力問題の決議」にケチをつけてんだけど・・・

それは許されるの?
今、原発ゼロだって言ってるからいいんじゃないのぉ?

この御仁、共産党を嘘つき呼ばわりしたいために
わざわざ一次史料を借りてきたらしい。せっかくなので引用しよう。

わが国のエネルギー経済、技術発展の現状においては、
危険をともなう原子力発電所を今ただちに設置しなければならない条件は存在しない。

われわれは東海村の原子力発電所の建設工事の中止を要求する。

原子力発電所の設置は、わが国の総合的なエネルギー計画の民主的な確立、
原子力研究の基礎、応用全体の一層の発展、安全性と危険補償にたいする
民主的な法的技術的措置の完了をまってから考慮されるべきである。


あれ?思いっきり反対してんじゃん。
というわけで、本当に反対していたのですね。

そして、日本のエネルギー計画の民主的な確率、
原子力研究の基礎、安全性(略)と、原子力の設置自体は
否定していないことは上の文からも明白です。

共産党は、クリーン技術の開発と安全管理体制の確立の
保証の後は認めるという姿勢で、これは彼らの弁証法的思考にも一致します。

だがしかし、これでは格好悪いのでブログ主は次のようにコメント。

ただし、 東海発電所に反対していた事実は、
最近の「赤旗」記事(石川迪夫・日本原子力技術協会最高顧問のインタビュー)
によって半ば打ち消されました。(以前の当ブログ記事で確認ずみ)


いや、なんで?
インタビュー載せただけで駄目なの?
http://blog.livedoor.jp/fujouri_jcp/archives/65641354.html

私はいまもなお原子力発電を続けるべきだという立場ですが、
事態収束へ専門的知見を結集するという点で、
異なる立場の人とも
協力をおしみません。


これって共産党と俺とは立場が違うって明言してるじゃないですか。
しかも事故の収束へ向けて専門家の知識を集めろということですよね。
何がいかんの?意味わからん。

原発の反対は推進者のインタビュー記事で相殺されるそうです。
意味わからん!(大事なことなので)

普通に読めば推進者ですら福島原発の事故収束に
協力しようとしているって読めないの?馬鹿なの?

彼の言いがかりは続きます。

対米従属のもとで原子力が軍事目的で利用されようとしていることの
危険性についてもかなりの行数を割いて指摘していました。
そしてたしかにそれらはほぼ妥当なものだと考えられます。


悲しいかな、読めば読むほど負けを認めざるを得なくなる反共左翼。
そこで、とっておきの次の文章。

原子力の軍事的利用には反対しているものの、
そもそも平和的利用は積極的に進める立場であるということです。
将来的には原発を進めていこうという立場が、かなり明瞭にかつ牧歌的にのべられています。


「決議」冒頭にはこうあります。

原子力の発見と解放によって、
人類は一グラムの物質から二百五十億キロワット時という
巨大なエネルギーをとりだせる可能性をえたばかりでなく、
工業、農業のあらゆる生産分野から医療その他の日常生活の領域にいたるまで、
画期的な展望を見いだし、自然にたいする人類の英知のかがやかしい勝利を示した。



「科学的社会主義の世界観」にもとづいた考え方だと思われます。
つまり、科学の「発展」を無条件に肯定する立場です。
今日から見れば、「自然への勝利」云々の思考自体が誤りです。


はい、こじつけ来たー。
平和的利用は前の部分でも明確に書かれていました。
そもそも、なぜ科学の発展を肯定してはいけないのでしょう。
また、どこから「無条件に」というフレーズが来たのか?
今まで散々、現状の危うさを指摘しているでしょうに。

原子力の問題は、すでにのべたような軍事的利用と平和的利用という
たがいに対立する深刻な二面性をもっている。

原子力についての敵の宣伝は、原子力がもつ人類の福祉のための無限の可能性が、
帝国主義と独占体の支配する資本主義社会においてそのまま自動的に
実現できるかのように主張している。

しかし、帝国主義と独占体の支配のもとでは、
軍事的利用が中心におかれ、それへの努力が陰に陽に追求され、
平和的利用は大きく制限される。

したがって軍事的利用を阻止し、平和利用、安全性をかちとる道は、
帝国主義と独占体の支配の政策に反対する統一戦線の発展と勝利にむすびついている。

原子力のもつ人類のあるゆる技術的可能性を十分に福祉に奉仕させることは
人民が主権をもつ新しい民主主義の社会、さらに社会主義、
共産主義の社会においてのみ可能である。

ソ連における原子力の平和利用はこのことを示している。



これは「決議」の最後のほうの結論部分で書かれているものです。

日本共産党の政権が実現した「新しい民主主義の社会」においては、
原子力を「十分に福祉に奉仕させる」、つまり原発をどんどんつくろう
ということが書いてあるわけです。

時代の制約をうけた認識だと言わざるをえません。
今日の福島原発の事故が示したように、軍事目的だろうが、
平和目的だろうが、原発自体が危険なのです。

どのような政権のもとでもつくってはいけなかったのが
原発だったのに、当時の日本共産党はそうは考えていなかったということが分かります。


ここも誇張と言わざるを得ないでしょう。
何度も冒頭の部分で書いているように今の原発開発は軍事利用から
派生しているからダメなんだと書いているのであって、
平和的利用=原発とは解釈することができません。

また、ここでの平和利用は「原子力発電所の設置は、
わが国の総合的なエネルギー計画の民主的な確立、
原子力研究の基礎、応用全体の一層の発展、安全性と危険補償にたいする
民主的な法的技術的措置の完了をまってから考慮されるべき」とあるように
政権後にすぐ原発を作るということには文脈上つながりません。
ちゃんと読んでるんでしょうか?

この人は平和目的=原発と勘違いして今の福島を語ってますけど、
決議に沿って言えば未だに対米従属である現日本の原発は、この61年当時の
原発と変わりないのです。その点を勘違いしている。

ただし、ソ連礼賛の文章は、この時点でなおソ連の影響力から
脱却できなかった証拠となるしょう。ソ連へのお追従を批判されても
この点は確かに批判されても仕方ない。とはいえ、この直後、反ソへ転じる
のですから、この後の共産党と同一視してはいかんでしょう。また、時代の
制約がかかっても、原発に反対したことは事実ですから何ら問題もない。

そろそろ飽きてきたので次でおしまいにします。

以上、「決議」全文を読んでみると、
たしかに党が東海発電所に反対していた事実は分かります。


しかし、その事実以上に、深刻な問題を含むものだということも分かりました。
むしろプラス・マイナスを差し引きすれば、問題のほうが多い「決議」です。


結局、事実を覆せなかったもんだからソ連を礼賛した点を理由に
全否定です。これは、過去の国際連盟やフランス人権宣言を否定するもので、
確かに問題ある個所もあるが、その後の運動を考えれば意味のあるものと解釈すべき。

この点は東京裁判の粟屋憲太郎先生と同じです。
というか、この決議への難癖って東京裁判史観なるものを勝手に
作って文句をつけてる極右とおんなじですよ。

勝者の裁き!だから間違い!この理屈と同じですね。
部分点を誇張して全否定するこのやり口は。

結局、素直に読めば時代の制約があっても一貫して反戦と平和、
そして原発の反対を行ったことはその後の行動で証明されているんです。

それを穿った視点で見るから、最初は昔から反対だったという事実を
覆したくて無理だったものだから、共産主義化したら作るぞと強引に解釈をし
牽強付会に推進派に仕立て上げようとしているんですよね。

そのくせ、社民党は許される罠。
反共左翼って意味がないのに共産党を悪者に仕立て上げようとして
矛盾した行動をとっているんですよね。本当。

このブログ、どうやって知ったかというと加藤哲郎の平和サイト(!)に
リンクで張ってたから。まーお勧めのサイトに石原の手下の猪瀬のHPを
載せちゃうからね。http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/imagine.html

このリンクの中に吉井先生への礼賛記事が書かれたブログも
あった。やっぱ加藤って意味わからん。ここのコメントを読めば
共産党がちゃんと頑張ってたってわかるんですが。

意図的に無視するわりに、このページをリンクしたり、
その一方で広瀬の嘘温暖化説の動画を載せたりと方向性が全くつかめません。

かといえば、世界の平和運動団体にリンクを張ったり、
その一方で国内ではあからさまな挑戦差別を行ったり、
朝鮮新報をリンクしながら、相変わらず「人工衛星ミサイル」と
あくまでもミサイルと表現して危機感をあおるし。

かと思えば、直接の敵はアメリカと韓国だから日本が極右化する
のはいやだとか何をしたいのか全然わかりません。

左右の垣根うんぬんなら共産党とつるむべきだし、
信用できんと言うならば、極右の櫻井よし子達と一緒に
人権宣言など語らないほうが良いです(恥を知るだけ)。

本当にこの人が何をしたいのかよくわからん。
どう見ても反共左翼にしか見えないんだけど。
日本共産党と対立する葦火を良心的と評価してるしね。

っていうか、ここまでぼろ糞に謂れのない非難を受けて
いうことを聞けっていうほうがおかしい。頭おかしい。

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