時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

リテラがライターを募集中

2015-03-31 21:12:13 | 出版・ジャーナリズム論
雑誌系のメディアの中では、かなり良質的な記事を書く(変な記事もある)リテラで、
新規のライターを募集している。(http://lite-ra.com/2015/03/post-982.html)



「本と雑誌のニュースサイト『リテラ』を立ち上げたのは、わずか8カ月前。
 ところが、気がつくと「リテラガー」という言葉が普通に流通するくらい、
 リテラ嫌いの人が増えてしまいました。

 ネトウヨからは「反日極左キチガイサイト」と罵られ、
 2ちゃんねるでライターの批判スレッドが立ったり、
 ツイッターで記事が炎上することも珍しくありません。

 そんなネットの嫌われ者になってしまったリテラですが、
 針のムシロのような環境で、それでも表現の自由を求め、
 一緒に権力批判とメディアチェックに取り組んでくれる編集者・ライターを募集します。」


業務内容を見ると、なかなかワクワクするような仕事でやりがいがあるように思う。
だが、出版業というのは、なんだかんだでブラックな業界であり、募集要項をよく読むと、

最長3ヶ月の試用期間あり
契約社員や業務委託枠での採用もあります。

とある。

学歴不問、未経験者歓迎、正社員採用と銘打ってはいるが、
現在、契約社員を含めて全6名のライターがいるようなので、
ベテラン編集者である場合を除いて、普通の募集者が正社員になれるのはまず無理だろう。


未経験者歓迎とあるが、こういう場合も経験者が優先されるのは想像に難くない。
もっとも、よそから転職する編集者というのは、離職率もそれなりにあるわけで、
ゼロから育てようとする意志があるならば、話はまた別だが。



実のところ、岩波書店や明石書店、三一書房など、
左派系出版社の労働トラブルというのは、それなりに見られる。
(右翼系出版社もそれなりにあるような気はするけれど)


差別反対とか自由な表現だとか言っているわりには、
長時間労働、低賃金、休日返上などは当たり前という所も少なくない。


リテラが最新のトレンド(ワークライフバランスとか)を取り入れた
お洒落な職場環境なら良いのだが、殊、出版社というのは、
本当に保守的な業界なので、まぁあまり期待しないほうが良いのだろうなと思う。



それにしても、リテラのようなメディアすら反日認定されるとは恐れ入った。

つい先日、小林よしのりを妙に持ち上げている記事を読んで驚愕したが、
池上彰に対するそれといい、このネット雑誌は左派系と言えば左派系だが、
正直、そこまで左一直線というほどではない。(ロシアトゥデイやリビア360とは大きく違う)


やっぱり、今の左派系サイトというのは、外国がメインで、
日本で最も左であろうメディアである赤旗ですら、時折日本の国益に沿った記事を書く。


リテラが反日認定されるほど、今のメディアって右傾化してるんだなと改めて考えさせられる記事だった。

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