時事解説「ディストピア」

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米国とキューバの関係は改善されるのだろうか

2015-01-23 23:38:53 | 出版・ジャーナリズム論
アメリカの対外政策は何ら変わっていない。

イラクやアフガニスタンでも名ばかりの撤退をし、
その後にテロ対策と称して、無人機を飛ばし、現地の村や町を爆撃している。



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アフガニスタン東部に対するアメリカ軍無人機の攻撃により、
少なくとも民間人3名が死亡しました。



プレスTVによりますと、アメリカ軍の無人機は、
17日土曜、数回にわたり、アフガニスタン東部ナンガルハール州を爆撃しました。


ナンガルハール州の行政関係者は、
これらの攻撃による死亡者のうち、1名は少年だったとしました。


15日木曜にも、ナンガルハール州の警察は、
同州のラアルプール地区へのアメリカ軍無人機の攻撃により、
少なくとも6名が死亡、他3名が負傷したことを明らかにしました。



アメリカは、イエメン、パキスタン、アフガニスタン、
ソマリアで、無人機を用い、意図的な殺害を行っています。




アメリカは、これらの攻撃で、テロ組織アルカイダのメンバーを
標的にしていると主張していますが、地元当局や目撃者は、
この数年間、アメリカ軍無人機の攻撃による死者のほとんどは民間人だったとしています。

http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/51408-
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北朝鮮への言いがかりと独自制裁、
ベネズエラやロシアに対する経済制裁など、
オバマ政権になってから、むしろ軍事色は濃くなるばかりだ。



そういう中でキューバだけがお許しを得られるとは思えない。

日本では平等に対話がされているような報道がされているが、
実際はどうなのだろうか?


なにせ、キューバにその人ありの革命家、
フィデル・カストロの言葉が今回の交渉では一切、伝わってこない。


最近の共産党が大日本帝国に弾圧・投獄・拷問・処刑されていた
第1世代の面々の記憶を受け継げずに、得票率の向上を目当てに天皇制に対して
融和的な姿勢を見せているのと同様に、保護国(事実上の植民地)時代の
記憶がない世代が多くなった今、経済の活性を狙って安易に懐柔策に応じたとしたら?


カストロは今年で88歳、キューバが今まで頑なに米国と対決姿勢をとれたのも、
ひとえに彼のカリスマがあってこそだった(無論、米国の強硬政策も大きな理由だが)


長生きしたとしても、もう10年もたたずに英雄はこの世を去るであろう。
そして、このタイミングでアメリカとキューバの和解。


秀吉が亡くなった途端に家康が手のひらを返したような、
そういう不穏な動きを感じるのは気のせいだろうか……


今から10年ほど前(2006年)、カストロの容体が悪化したという知らせがあった。

結局、その後もピンピンして相も変わらずアメリカの悪党ぶりを告発している
わけだが、さすがに彼ももうすぐ90歳。案外、カストロ逝去のドサクサで
アメリカに攻められるのを恐れて、キューバ側も「和解案」に応じたような気がする。


もちろん、これは妄想の範疇だが、
アメリカという国は本当に信じられないことをする国なので、
(誤報を流して大義をでっち上げ他国に空爆を仕掛け国を滅ぼし、
 その後、かいらい政権を築き、その地域を裏側から操る)、
少しばかりやさしい顔をしたからと言って、そう信用して良いものではなかろう。


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