中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

青島調査の一週間(今日から日本へ)

2015年07月19日 06時25分17秒 | とりあえず日記
今学期の仕事を終え、その足で青島の青島档案館へ来て、一週間通っておりました。
そして、今日から日本へ一時帰国し、自身の研究活動に引き続き専念するつもりです。

今日は日記形式で、この一週間を書いておきます。

7月13日(月)
朝一の新幹線(高鉄)で済南駅を発ち、昼前に青島駅着。そのまま、ホテル(延吉路)へチェックイン。
ホテルに着いて身支度を整えて、そこから徒歩で青島档案館へ行って、档案館のZ老師と会う。
青島の都市研究で著名な研究者であるだけでなく、档案館の専任スタッフであるため、青島档案館の所蔵档案の事情に詳しい方。
Z老師から幾つか検索の上でのポイントなどを聞いた後、档案調査を閉館まで。
(そこでの調査状況に関する内容は後日)

7月14日(火)
午前開館と同時に档案館へ(9時-11時40分)、午後も開館から閉館まで档案館(13時30分-17時)。
閉館後は、疲れを吹き飛ばそうとホテル近くの韓国料理店で一人焼肉。
帰宅後は、仕事や研究関係メールのやりとりなどをして就寝。


7月15日(水)
一日、档案館での調査。
閉館後はタクシーで青島市内の国信体育館の如是書店へ。
ここは内装がしゃれていて、かつ、店内で自由に座って本を読めるスペースがあって、多くの客が座ってゆっくり読書をしていた。
また、日本人が書いた本も相当中国語に翻訳されていて(特に、小説)、学術書も中国語版がかなり出ているのが印象的だった。
(歴史学でいうと、網野善彦氏・北岡伸一氏・三谷博氏などの著書が翻訳されていた)
こう見ると、日本で出版済みの日本人の手による文献が、中国でもどんどん翻訳され、出版されているのは確かである。
一方、日本の本屋には中国人が書いたもので、中国で出版されている各種の本が、これほど日本語に翻訳されることはない。
というより、日本国内全体の傾向として、中国への関心がまだまだ低いように感じる。
にもかかわらず、主に日本人が書いた「中国批判」の本は山積みされている。

お互いに相手を客観的に見つめる作業が、本を通じても出来るはずであるが、まだまだ十分とはいえないのだろう。


7月16日(木)
午前はホテル内で雑用、午後から档案館へ。
終了後はホテルに戻り、続きの調査作業をしたため出前をとる。


7月17日(金)
午前は档案館、午後は「閉館」すると聞いたため一足先に調査を切り上げることに。
(正確には、調査を行う中で「17日午前で切り上げよう」と途中から考えていた)
余った時間で、档案館に併設されている青島档案館展覧中心へ行って展示を見学。

警備員さんに頼んで記念写真を一枚


その後は、市内へ出て老舎の故居、青島の民俗博物館などを参観。

途中よった海岸近くで撮った写真①


途中よった海岸近くで撮った写真②


夕方からは上海時代の学生Zのお兄さんに誘われ、2008年の北京オリンピックでヨット競技の会場となった場所で夕食を一緒にとる。
Zさんは現在千葉大に大学院生として留学中で、日本留学を準備する際に少しだけ助言やお手伝いをしたことがある。
こうしてお世話になったお礼として、今でも声をかけてくれる学生やその家族がいるのは嬉しい。


7月18日(土)
档案館での調査が無事に終わったので、この日は一日オフにして青島を済南の大学生(青島出身者)と一緒に観光した。
土曜日で観光客が特に多い日だったが、楽しい時間であっという間に観光は終わった。
ただ、学生たちは色々と案内などで気を使ったはずで疲れたのではないかと思う。
Pさん、Gさんありがとう!

最後に行った信号山上からの夕焼け。



7月19日(日)
今日は帰国日(午後のNH928便、青島→成田)。
今回の日本滞在は35日、8月24日に中国(青島)に戻るまでは研究に専念できることに感謝です。
なお、来学期も忙しい学期となるので、引き続き体力づくりを毎日やっておかないといけません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿