中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

本当に久々の更新(苦笑)

2016年05月26日 00時51分01秒 | とりあえず日記
皆さん、お久しぶりです。ははは。

今学期(3月から)が始まって忙しかったことに加え、4月以降からPCの調子が悪く、更新が難しい状況でした。
加えて、元々面倒くさがり屋な性格なので、「まあいいか」などとそのままになっていました(笑)
他のfacebookやwe-chatなども同様…。

しかし、相変わらず私は元気にしております。
先日、出講で教えていた院生さんが突然こちらの大学に来て、私にお土産を届けてくれました。
そこでお礼と少々立ち話をしていると、

「M先生がwe-chatやブログを全然書かないし、我が校の日本語コーナーにも顔を見せないので日本へ帰ってしまったと思っていましたよ」

と言われ、何か悪いことをしたような変な気持ちになりました。

さて、久々なので今学期のこれまでのことを簡潔に書こうと思っています。
今学期は担当授業をこなしていた事に加え、新たな校内での取り組みを始めています。
それは、授業以外でゼミナール(讨论课)を開講したことです。

具体的には、大学3年生の希望者を集め、歴史・経済・言語の三つのゼミグループに分け、毎週交換で討論をしています。
読む本や資料を各グループで決め、その読み物を分担者が報告、その報告に対してゼミ参加者が全員で討論します。
時に、その内容に関わる知識や考察する上で重要な観点を私から提示したりしながら、議論を多角的に深めるようにしています。

歴史ゼミの様子(一番人気があり、10-12人が毎回参加してくれました)


経済ゼミの様子(こちらは、毎回7-8人が参加してくれていました)



この活動は随分前から考えていたものではありましたが、なかなか自分の時間を割く勇気がなく、実行していませんでした。
ですが、「大学とは自主的に学び、楽しみながら教養を深める場所」である以上、やはり学生にその機会を与える必要性を感じました。
日本語科学生は大学生でありながら、学ぶ内容は教養とはほど遠い、「実践トレーニング」が大半だと予てから感じていたからです。
それももちろん不可欠ですが、3・4年になった学生には、もう少し大学生らしい学びの機会も与えてあげる方がいいと思っていたのです。

今学期、それが少しは実現できたので、個人的にもよい教学経験を積むことが出来たと感じています。
何より学生たちは意外ときちんと議論をし、立派な日本語で発表・討論をしていたのは何よりの驚きでした。



ゼミの他には、日本語校内スピーチコンテスト(先週)も実施できました。
こちらは去年に引き続いて二回目、基本的に自主的な学生たちの準備によって行なわれました。
今年は外部の審査員も来て頂き、より一層、スピーチ発表の水準を上げる形で実施が出来たと思います。
何より学生の普段の努力が一番ですが、それを指導した外国人教員や中国人教員の力もありました。


コンテストの後の集合写真。




全てを紹介できませんが、今学期も学生たちとも色々なことが経験出来ました(不充分ではありますが…)。
例えば、二年とは桜を市内の公園に見に出かけました(一班の写真、二班の写真は割愛)。


第二専門で日本語を学ぶ日本料理店で食事(店長の御協力で格安で引き受けて頂きました)。


この他にも日本語コーナーも、絶やすことなく毎月一回実施できました。
課題はまだあるものの、学生たちは本当に色々と成長しているのを感じています。



そうそう、こちら済南の市内の日本人教師の勉強会も毎月一回実施出来ただけでなく、参加者が増えたり、内容もレベルアップしてきました。
知り合いの複数の日本人教師にも、この件を紹介し、今後は外部からも参加してもらうことで、よりレベルのアップを目指しています。
この活動は私の専門に直接関わるものではないのですが、現在の仕事には確かに活きるはずなので、やはり一生懸命やる方がいいですね。
(写真は割愛)



最後に、今学期は複数の研究活動も何とか片づけながら、ここまできました。
自身の論文は5月初めに投稿済、今は次の論文の構想と関連調査に取り掛かっています。
加えて、共同プロジェクトの日本事情テキストの執筆も一段階は終わり、今は原稿修正の段階です。
さらに、6月からは日本で夏に行う学会発表準備にも取り掛かりたいと思っているところです。
あ、そうそう、先日、随分前に投稿した論文(中国語)が論文集として、中国で出版されました。
これは投稿してから二年以上待ちました(苦笑)

二週間ほど前には、母が中国に来たので、その道案内をしてきました(済南→上海→安徽→上海→済南)
私にとってはかなりの強行スケジュールだったので、済南に戻ってきた後、完全に体調を崩しました(涙)
なお、その機会を利用して自身の研究調査も実施したり、上海や安徽での縁故にも再会できました。
ですから、総合的に見れば「+」だったと思います。




思いつくまま、今学期のこれまでのことを書きました。
書きもらしていることもたくさんありますが、ともかく私は元気にやっております。

今後も本ブログをお願い致します!