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中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

1月19-27日のこと(日本での日誌として)

2015年01月28日 00時45分53秒 | とりあえず日記
今日は日記形式で更新をします。

1月19日(月)
朝5時半に起床、父と愛犬の散歩へ。

北浦和の国際交流基金国際日本語センターの図書館へ。
日本事情教科書に関する文献を読み、必要資料をコピーに費やす。
閉館後は徒歩で南浦和の実家まで帰宅。

夜、帰国した私と家族+留学生(2人)がそろって久々に一緒に牡蠣鍋。



1月20日(火)
朝5時半に起床、父と愛犬の散歩へ。

一日、書きたいと考えている研究課題(二つ)の先行研究を収集、それら購読に充てる。
この日の作業で当時の状況を聞けそうな聞き取り対象を絞り込み、連絡先も得た。
後日、質問事項を整理して、早めに手紙を出す予定。
年明けすぐに中国語の研究書の翻訳を提出したが、この日校正ゲラを自宅に送ったとの連絡が届く。


1月21日(水)
朝6時に起床、父と愛犬の散歩へ。

兼ねてから書評しておきたいと思っていた本が届く。
この帰国中に書評にまとめ、雑誌に投稿予定。
先日開催された大学入試センター試験の中国語を解いてみる(日本史・世界史はざっと見た程度)。
「簡単だろう」などと思っていたら意外にそうでもない。

この日は自宅で研究書購読を続ける。


1月22日(木)
朝6時に起床、父と愛犬の散歩へ。

この日は、第二次大戦後の農業分野の民間外交の関係論文を読み進める。
残りは中国語の学習。
語学はやらないと鈍るので時々日記を書いて学生に送り、添削をしてもらっている。
学生は「暇」のようで、すぐに返事をしてくれるので助かる。


1月23日(金)
朝6時に起床、父と愛犬の散歩へ。

一日、農文協図書館へ行って一次史料収集、その購読。
ここには、私の研究課題に必要である貴重な一次史料が多く所蔵されている。
大泉学園駅からも吉祥寺駅からも行けるが、距離的にバス・タクシーの乗車が必要。
夏は徒歩で通ったのだが、冬は日本も冷え込みがやや厳しいのでバスに乗る。
下校中と思われる女子学生達の会話のボリュームがやけに大きいのが気になる。
「周囲を考えて少しは声を抑えて話して」と言いたくなるのは親父化なのだろうか?(苦笑)


1月24日(土)
朝5時半に起床、父と愛犬の散歩へ。
その後、法事で母方の実家へ。
夜帰宅し、疲れたのですぐに就寝。


1月25日(日)
前日の法事疲れ(?)で朝は起床できず。
10時過ぎにのっそり起きて外出し、友人達と久々に再会。


1月26日(月)
前々日の疲れが抜けずにやや体調不良、朝は起床できず。
この日以降、愛犬イブが態度が悪くなってきたようなそうでないような(笑)

先日金曜日の調査で収集した史料を講読し、当時の時代状況を整理していく作業を行う。
大学院時代にお世話になった指導教官のゼミの日だったが、この日は史料整理を優先し在宅。

夜は以前、我が家にホームステイしていた香港からの留学生が来訪。
香港科技大学で会計・経営を専攻しているCさんは現在、某有名私立大学に留学して日本語を学んでいる。
Cさんいわく、「今の大学の日本語授業は全体的につまらなく、質が低い」と話していた。
逆に、それまで留学していた日本の某大学では日本語の授業で8~9割は学生に発話機会があったという。
また、私生活では日本人学生と留学生が共同生活をするのが学校の規則であったため交流機会も多かったとのこと。
留学生教育の在り方の「先端」がどの大学にあるのかを知るよい機会となった。


1月27日(火)
雨だったが朝5時半に起床、父と愛犬の散歩へ。

その後、昼近くまで日本事情テキストのニーズ調査の調査票整理を行う。
800枚近い調査票を一枚一枚、見直してカウントし直す単純作業は本当に辛い。
お蔭で何とかカウントが終わる。
なお、この結果をまとめた共著の研究ノートは3月刊行予定とのこと。

午後は私用で外出。
夜に帰宅し、文献講読の続き。

無事帰国、暫くは日本におります。

2015年01月19日 01時47分47秒 | とりあえず日記
既に1時半…。
今回帰国の際に使った、某航空会社の便が遅れた関係で先ほど帰宅しました。
(毎回、ここの航空会社を使う際、遅延をする気がするようなしないような)

今回は1月19日から3月4日まで日本におり、翌5日には山東省へ戻ります。
その間、調査以外にはじっくり腰を据えて論文を書こうと思っています。
今度の帰国中で最もやるべきことは論文執筆、投稿です(出来れば二本)。

そして、この休み中は早寝早起きに切り換えようと決めました。
山東に行ってからは求められることが多いので、全く仕事がない日はほぼありません(授業+授業準備、種々の交流活動など)。
来学期も二校を兼任させて頂くので忙しくなるのはもちろん、さらに一層忙しくなるはずです。

ですから、夜ダラダラと起きている生活リズムは朝の授業などにも響きますし、徐々に疲れが蓄積し、体が持ちません。
それならいっそ、朝起きる時間を早め、その時間に集中して研究・仕事をした方がプラスが多いと思いました。
夜型の生活から徐々に体を慣れさせて行く為に、日本での研究生活からそれを実践していくことにしました。


今日はとりあえず、一時帰国したという報告まで。



1月11日-13日のこと(中国での日誌として)

2015年01月14日 01時55分50秒 | とりあえず日記
今日は日記形式で更新。

1月11日(日)
この日は部屋に篭って、買ったままで今まで読めなかった本を読み進める。

1 細谷雄一『国際秩序』(2012年、中公新書)
2 入江昭『新・日本の外交』(1991年、中公新書)
3 大里浩秋、孫安石編著《近現代中日留学生史研究新動態》(2014年、上海人民出版社)

近代ヨーロッパが生んだ国際秩序の原理、「均衡」「協調」「共同体」に着目しながら、今後東アジアの秩序の向かうべき方向性を示した、細谷氏の『国際秩序』は刺激が多かった。
氏いわく、国際秩序の安定には勢力の「均衡」だけでは平和は維持できないとする一方で、それが基礎になければ「協調の体系」や「共同体の体系」の確立は困難だという。
なるほど、国際秩序が安定してきた歴史的経緯をみれば確かにそのように感じられるが、果たしてヨーロッパと同様に東アジアでも上記原理が普遍的に通用するものなのか疑問も多少残る。
とはいえ、従来の日中間に限定して議論が行われがちだった日中関係史でなく、それを広く世界の中で位置づける際にも本書から学ぶところが大きいと思う。

2の本は入江氏の前著『日本の外交』を読んで、期待していただけに、ほとんど議論の枠組みが変化していない本書の内容には食い足りない感じが否めなかった。
また、1991年に出された本でもあるため、内容を書き換えていく必要があるように感じられた。

3は近代以降の日本へ留学した中国人留学生に着目し、留学生の多面的な動向、彼らが受けた教育などに注目することで、日中間の近現代史の一断面を描き出した共同研究成果である。
私も帰国の際に時々、この研究会に参加させてもらっているが、肝心の自分自身の研究課題がどうにも定まらずに軽く頭を抱えている。
約6年中国で暮らしながら日本語・日本を教えてきた経験、かつ、日本へ留学する教え子達を送り出してきた経験が重なり合うような研究課題がないものか、現在思案中である。

夜は家族とスカイプ。


1月12日(月)
この日も引き続き、これまで読めていなかった本を読み進める。
同時に、17日に北京へ行く前準備を進める。

夕方からは他の大学で働く日本人教員、駐在できている日本の和歌山県庁の方と食事。
帰りは遅くなったせいかタクシーが捕まらず、30分以上歩き回ってかけてタクシーを捜して帰宅。
それにしても、中国の地方に来ると既に客を乗せているのにも関わらず、運転手は運転中も結構平気で次の客を探すことがある。
そして、仮に乗車を希望する客がいて、その客の目的地が先の客の場所と大体(?)同じ方向であれば拾って乗せていく場合がある。
この日もまさにそうで、私は後者で拾われ、まず先の目的地を経由してから自分の大学へ到着することになった。
当然、この場合はタクシー料金も割り増しになっているので交渉して5元ほどまけてもらう。


1月13日(火)
午前は山東師範大学の院生試験。
私の院生時代は試験はレポート提出ばかりだったように、中国も大体同じようなもの。
ただ、中国が日本と違うのは学期末試験の点数で奨学金・学生の称号が得られる点である。
ちなみに、日本の奨学金は返済が必要だが、中国のは返済不要で、就職にも関与していく。
そのため、学生は試験に対してもかなり真剣になるのが印象的なところ。
これは学部生でも共通する点で、今日は山東師範の図書館内はいつも以上に勉強に励む学生が目立った。

午後は帰宅して、早速採点を済ませる。
夕方から同じ大学の同僚達と近所のレストランで食事をする。
同僚はほとんどが下戸なので、酒があまり飲めない私は本当に助かっている(苦笑)
「山東は酒豪が多いから宴会は大変」と聞いていたが、完全に杞憂に終わった。
ここは教員同士の仲が良いのが特徴で、今夜も気さくで本当に楽しい時間を過ごせた。

そろそろ今学期の仕事納めということで・・・(中国の大学)

2015年01月10日 02時04分34秒 | とりあえず日記
去年9月1日に始まった、中国山東省での生活も一区切りがつこうとしています。
大学の授業、学期末試験も無事に終わり、その採点も既に終わりました。
ただ、別に出講している大学院は試験が終わっていないので、そちらが採点まで終われば今学期の仕事は終わりです。

今学期は新しい大学に異動したばかりで、率直に言って学期中はほぼ研究そのものは出来ていません。

授業も二校で教え、第二専攻授業も担当させてもらったため、上海にいる時よりも随分と忙しかったのは事実です。
ですが、明るく誠実な学生達から力をもらったお陰で、体はあまり疲れず、一度軽い風邪をひいた程度で済みました。
学科の先生方は親切で、主任の先生は何か提案すると一生懸命協力して下さったので、本当に仕事がしやすかったです。
今学期を通じて、やはり職場の先生方がバラバラではなく、連携できるかどうかが本当に重要だと感じさせられました。
また、変に権威主義的な人が日本語科におらず、自由に意見を言い合える雰囲気があるのも素晴らしいところです。

来学期はもっと忙しくなるので、第二専攻の授業だけは外そうと主任に持ちかけていました。
直後、二専の学生からメールをもらい、「是非来学期も先生が教えてほしい」と言われたことで一晩考え、
結局、「隔週でまとめて二週分の授業をやる」という条件でお引き受けしました。
二専の学生達に「休み中、宿題をほしい人は言って下さい」と話すとほとんどの学生が希望してきました。
「数人だけしか言ってこないだろう」などと予想していた私は、学生に対して恥ずかしくなる思いでした。

今学期を振り返って、やはり山東省の大学に異動してきて正解だったなと改めて思っています。
経済的にも、精神的にも、そして研究課題を絞り込む上でも有益な面が多い大学へ来たと感じています。
この恩は来学期、さらに自分を成長させることで良い授業を学生にすることとで返していくつもりです。


一方、研究面ですが、現在は自分で自由に時間が使えるようになり、頭は完全に研究モードになっています。

年明けすぐ、雑誌に発表する翻訳原稿を無事提出し、今月末〆切の共著の研究ノートも形がついてきました。
3月以降、研究発表を中国、日本でする機会を知り合いの学者に紹介してもらいましたが、いずれも見送る予定です。
今年はとにかく、自身の研究課題を論文にし、査読を通過して世に出すことを一番の目標に据えているからです。
そのための調査、資料整理、論文執筆は2月の一番の中心課題に設定し、色々と冬期の研究計画を立てました。

書評をしたいと考え既に日本から送ってもらった本はまだ届いておらず、帰国までに果たして着くのか不安・・・。
仮に届かない場合は日本で再度購入し、帰国中で書評論文を書いて、どこかに発表予定でいます。

後は、全然関係ないのですが、研究だけでなく、一人で徒歩で旅行へ数日出かけようと計画しています。
思えば、私は「日本」を教える立場でありながら、人に話せるほど日本各地へ行ったことがありませんでした。
恐らく、中国の方が色々と旅行して、自分の目で見てきたのではないかと思うほどです。
また、電車や新幹線ではなく、一歩一歩徒歩で歩いてその町の人や空気を感じた方が記憶に深く残ると考えました。
ですから、どこからどこまでかは未定なのですが、約1週間ほど約200kmの距離を徒歩で旅行するつもりです。
場所は和歌山を基点にどこかへ向かっていこうと考えています。

ちなみに、18日午後の便で北京から成田へ帰国予定です。
それでは。

2015年の仕事・研究の抱負

2015年01月04日 15時11分45秒 | とりあえず日記
皆様、明けましておめでとうございます!
羊年の2015年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

先日、青島から戻りました。
今回の訪問を通じて、近代以降、ドイツと日本が青島でいかに影響を与えたのかが大変勉強になりました。
博物館だけでなく、実際の青島の町並み(今回は市南区が中心)を見ながら歩いていると、まるで中国以外の‘異国’を旅しているかのようでした。
それだけ現在の青島では歴史建築をきちんと保護しており、その保護区内は至る所に歴史建築が残されているということでしょう。
海鮮も事前に聞いていたとおり、新鮮で美味しいものが多く、大変満足できました。


今回の訪問で青島の概観はつかめたので、次回は档案馆(日本でいう公文書館)など歴史資料を見に行きたいと思っています。


さて、今回は新年明けたばかりということで、2015年の抱負を書きます。
仕事・研究・日々の日課という三つのカテゴリーを設けてみました。

仕事
1 学生参加型の授業を基本としながら、その教授効果の向上を目指す。
2 授業以外での学生と日本人との交流機会を可能な限り設け、参加する。
3 済南で日本人教師達の研鑽の場をつくる(あくまでも無理のない形で)。

研究
1 今年は論文執筆・刊行にとにかくウエイトを置き、他の活動は抑える。
2 博論を加筆修正し、その出版に向けて動き出す。
3 日本事情テキストの執筆、並びに、その出版の本格的準備に入る。

日々の日課
1 飲酒を控え、毎日30分以上は好きな運動をする。
2 その日、何か感謝できたことを手帳に書いて寝る(中国語か英語で)。
3 出来るだけ多く、他人の良い所を褒める。


それでは皆様、本年も‘中国済南で奮闘する大学教師Mの日々’をよろしくお願い致します。


青島汽車駅


夜の青島(ドイツ風情街)


夜の天主公堂


海鮮料理(しゃこ)


夜、バーで一休み


青島のきれいな海