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中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

山東省済南市の日本料理店

2014年10月29日 22時24分17秒 | 食べブログ
こちらの大学に着任して、既に二ヶ月が過ぎました。
11月も間近ということで、徐々に気温も下がり、若干風邪気味の私です。

さて、先日無事に終わったシンポについては後ほど紹介するとして、今日は済南での日本料理店を紹介します。
こちらに来る前、知り合いの日本人の駐在さんや日本人教師から「日本料理店はある」と聞いていました。
ですから、「日本料理が恋しくなったら、その店に行けば大丈夫」と相当軽く考えていました。

実際にこちらに来てみると、確かに日本料理店は複数あり、回転寿司も一応あることが分かりました。
その中の一つ、済南の日本料理店の夢三郎さん。


ビールと山芋のすりおろし。


しかし、どの店に言っても独特な「アレンジ」が効いていて、満足できる日本料理店は正直・・・でした。
また、中国の地方都市は日本料理店の主な客である日本人が少ないせいか、店の値段は比較的高めに設定されているケースが多いです。
特に値段が高いのは、輸送コストが高くつく刺身や、同じく生魚を利用する寿司で、これは日本で食べた方が美味しくて安いはずです。
加えて、上海では必ずと言っていいほどあった「食べ放題」のシステムがない店も結構見られます。

そうそう、先日も日本料理店の内装にかなり彼らの「日本的アレンジ」を効かせたと思われる店を見つけました。
あれはまさに、かれらの「日本イメージ」なのでしょうから、日本と中国の相互理解の深化にはより多くの交わりが必要だなと実感します。


ともかく、ここ(済南)では日本料理を食べたいという欲求が高まった際、それを満たすには自分で作るのが一番だと感じました。
(もちろん、これは料理がある程度上手な方で、かつ、食材や調味料を調達できた方のみ可能な手段なのですが…)

そんなわけで、久々に自分でも料理を作ってみました。
と言っても、日本料理の調味料がないので全て中国料理風になっていますが。


料理は特に上手ではないのですが、気分転換にもなりますし、何より安く上がります。
ですから、時々またやってみるつもりです。

シンポジウムで研究報告をします(山東省済南で)

2014年10月23日 03時54分27秒 | 中国での「日本事情」テキスト出版
【お知らせ】

今度の日曜日、山東省済南市にある山東師範大学にて開催されるシンポジウムにて、研究報告をさせて頂きます。


シンポジウム:第一届中日研究生学术论坛:人文・社会・经济
论文题目 現代中国における大学生向け「日本事情」テキストの分析 -そこから見えてくる日本像-


なお、今回の報告は既に刊行済みの共著論文が下敷きになっています。
(見城悌治、三村達也「現代中国の大学生向け「日本事情」教科書に見る日本像」『国際教育』第6号、2013年3月)
これは2012年以降、我々が「日本事情」テキストの出版プロジェクトとして取り組んできた一つの研究成果でもあります。
中国国内の研究者の方に、我々のプロジェクトを知ってもらう良い機会ととらえ、今回報告させていただくことにしました。

なお、報告の基となる論文は幸い関連学界の方々から一定の評価を得ることができました。
具体的には、論説資料保存会(http://www.ronsetsu.co.jp/)の方々の目に留めて頂いたことで、
『中国関係論説資料』の一つとして合本形式で今年12月に出版される運びとなっています。

また、報告後、どのようなレスポンスが得られたかなど、こちらのブログで報告をしたいと思います。






ここ数日、山東済南市でのこと(久々の更新)

2014年10月18日 15時19分56秒 | とりあえず日記
ここ数日、だんだん忙しくなってきており、ブログの更新が滞っていました。
加えて、gooブログが中国から更新できない(?)日が数日あり、それらが原因で大部ご無沙汰の更新です。

先ほど、山東師範大学で毎月二回、土曜日に開催される日本語コーナーに参加し、帰宅したばかりです。
今日はまだ大学関連の仕事があり、夜は日本語関係の活動もあるので、ここ数日のことを簡潔に書きます。


元々、今週は四川省で開催される国際学会に参加予定でしたが、主催者側の意向で来年に延期されました。
理由は定かではありませんが、その関係で「少し余裕ができる」と思っていました。

しかし、10日ほど前、知り合いの中国人の大学教員から連絡があり、来週済南のシンポで研究発表することになりました。
加えて、11月末には一つの研究計画書と書評論文(これは未定)、研究ノートを書き上げないといけません。
そして、12月には研究書の翻訳(中国語→日本語)を終えて、その原稿を提出する予定になっています(一章分)。

授業はそれほど多いとはいえないのですが、やはり上海と同じ科目でも上海時代の教案をそのまま使うことはまずできません。
学生の日本語レベルの違い、日本語・日本への興味が拡散しており、その状況やニーズにできるだけ対応するためです。
ですから、こちらに来て以降、教案は毎回新しいものを作成し、資料もそれにあわせて揃えるという日々が続いています。
そして、可能ならばですが、今年中に一度北京の教師会にも顔を出しておきたいと考えているところです。


他には毎週末は勤務校の、あるいは、済南市内での日本語イベントがあるので、週末も完全な休日はなくなりつつあります。
よって、現在は上海時代よりもかなり忙しいのですが、それでも済南での研究・教師の生活は充実しているように感じています。
正確な理由は分かりませんが、私自身が今の環境を楽しいと感じながら、毎日をすごしていることが一番大きいと思います。

山東省済南は少しづつ寒くなり始めています。
セーターが必要な陽気も近頃は多いのですが、風邪などひかずにこのまま師走まで走り抜けたいです。


最近、学生に撮ってもらった写真。
ある外国語学部のイベントでの一枚、仏頂面をしている女性は班長Xさん。
決して怒っていたのではなく、全てはシャッターのタイミングです(笑)