中国西安で奮闘する大学教師Mの日々

日本人教員として中国の陝西省西安市の大学生・大学院生に対し、「日本文化・社会」や「卒業論文」などを教えています。

今日から清明節休暇へ

2012年03月31日 01時40分04秒 | とりあえず日記
<ここ数日、鍋を好んで食べています。鍋料理は私の好きではない野菜が多い割に美味しく食べられるからです。どうも「肉ばかりでなく野菜も食べて」と言われることが多いので…>

中国の大学、そして他も一般的にでは4月4日(水)の清明節を迎えるにあたり、4月2-4日までが連休となります。
その分、今週の土日は2・3日の分の講義がありますが、私はこの日に講義が無い為、今日から連休です。

ですが、午前はずっと中国語講義に参加する為、結局お休みにはなりません。
ま、その方が個人的には充実した生活が送れて嬉しく思います。
有難いことに学生達や、最近知り合った留学生などから「お出かけ」のお誘いがきました。
今回私は全て断ったのですが、皆それぞれ連休を使って思い思いの計画があるようです。


聞くと、二年生は仲良し(?)男女6名で一緒に旅行を計画しているとのことでした。
また、今度は私も学生達と一緒に旅行へ行きたいと思っています。
三年生には既にその話を少し持ちかけると、意外と乗り気でした。
(あと一年生にも少しだけ)

僕はこの大学にきて学生と一緒の旅行の経験がありません。
ですから、是非旅行には皆と行きたいので今から楽しみです。


連休中は中国語の勉強はもちろんですが、研究も久々に取り組もうと思っています。
このところ、あまり論文も読めていなかったので、久々にアカデミックな世界に浸る連休にしたいです。
他にもいくつか考えはありますが、実際に欲張ってもそれほど出来ないものです。

焦点を研究、語学学習だけに絞って連休を過ごそうと思っています。


そういえば、英語外教Gは北京へ家族と一緒に出かけると話してくれました。
そして、私が中国語を勉強し始めたと言うと、

「僕(Gのこと)は妻(中国人)に無料でいつでも中国語を教えてもらえるよ!ははは…。Mさん頑張って~」

と言われ、傍にいたドイツ語外教Uも、

「そうだね。それは私もだね、ははは。」

と言って笑っていました。
彼らは妻が共に中国人だからです。
そういえば、こないだ知り合ったフランス語外教も妻が中国人と言っていました。
彼らは中国での生活は私と同じ程度かもっと長いです。
そして、常に一緒にいる妻が中国人という恵まれた環境です。

…でも、そんなの関係ないっす!

中国語を学ぼうという姿勢の積極性は彼らに絶対に負けない自信があるからです、今。
僕はこの語学習得を将来的に一つの“武器”にする気ですから。
簡単な交流を目指すような気持ちで勉強していないからです。

研究に使えるレベルにまで引き上げて、かつ、将来は中国語をどこかで教えたいです。
だから、その為に今を頑張っています。


ふふ、ちょっと熱くなってしまいましたね…
明日も中国語講義がありますので、このへんで。

上海における大学キャンパスの一つの傾向

2012年03月28日 01時03分16秒 | 中国の大学、大学生
<私のアパートの書斎兼リビングにソファーが入りました。しかも、これは大学側から好意で無償で入れて頂くことが出来ました。感謝!>

私の暮らす上海には、数多くの大学が集中しています。
日本でも名の通った大学では、

復旦大学
同済大学
上海交通大学

などが挙げられるでしょうか。
実際はもっと多くの大学が集中していますが、大学側にとっての問題は地価が高いことです。
上海という中国で最大の都市であればこそ、特にこの悩みは尽きません。

しかし、上海にある大学は名門とされる大学が多い為、全国から受験生が集まります。
中国でも一昔前とは違い、ここ数年どんどん大学進学者が増加傾向にあります。
(まだまだ日本のように大学全入時代とはいえないのですが…)
その為、大学側はそうした受験生を抱えるだけのキャンパスを確保しないといけません。

そうした際に共通してとられている措置が、上海郊外に新たなキャンパスを設置することです。
当然、郊外は市内に比べて地価も安く済みますし、土地の選定も比較的自由が利きます。
そして、建設された郊外キャンパスにおいて多くの学生を学ばせるのです。

ですから、形式的には市内に大学本部があっても、実際は郊外のキャンパスが主と使われている大学も存在します。
ちなみに、私の大学では市内キャンパスは基本的に四年生が、郊外の方は1-3年生が使用しています。
そして、我々の大学の郊外キャンパス近くには、上海師範大や専門学校の郊外のキャンパスが設置されています。

郊外キャンパスはかなり広大な土地を確保して作っているのですが、周囲にほぼ何もありません。
ですから、そこで寮生活をする学生達には少々(いや、相当?)気の毒だと感じます。
上海市在住の学生は週末自宅に帰るのですが、そうでない学生達は土日あのキャンパス内にずっといるそうです。
(時には、市内へ出かけることもあるそうですが)

…もし自分が学生時代にその立場だったら?と思うと想像ができません。
ですから、彼等は本当に良くできた学生達だと感心します。

また、そこに教えに行く教師側も結構大変です。
実際、朝一の講義がある時は5時半には起きてスクールバスに乗る必要がありますし、
一本スクールバスを逃すと、何時間も郊外キャンパスに「閉じ込められる」からです。
これは私も苦い経験があります。


なお、私は今学期、朝一の講義が木曜日に入っています…(苦笑)
正直な話、子供のころから私は朝が大の苦手で、本当に一番きつい日です。
しかも、夜型がまだ抜けていないのも手伝って睡眠時間が不足しがちです。

今学期は、水・木曜日と講義が続けて郊外のキャンパスであります。
その為、水曜日の夜は郊外キャンパス内にある教員宿舎に泊まり、市内のアパートには戻らないことに決めました。
それならば、木曜日も少しゆっくりと寝ることが可能だからです(笑)
全くこの歳になっても、未だに学生のようで恥ずかしい限りなのですが…

ともかく今週試してみて、その方が楽であれば毎週続けていこうと考えています。



さてさて、ここ一か月前くらいから、さらにブログの読者が増えている模様。
以前は、一日平均で70-100人の訪問者がいました。
最近は、一日100人を切る日がなくなり、150人程の日も珍しくありません。
どのような読者の方がいるのか、具体的に私から分からないのですが…

何か紹介してほしい中国に関する内容があればお知らせ下さい。
可能な限り答えたいと思います。

yoshiitem1008@yahoo.co.jp

行きつけの韓国料理店

2012年03月26日 01時14分47秒 | 中国でのグルメ
<上海に戻ってから週一、二回は通っている韓国料理店からVIPカードをもらいました。これを提示すると、少し割引があるそうです。>

中国にいるのに最近、私はある韓国料理店でよく食事をしています。
もちろん中国料理も好きですが、最近は韓国料理がマイブームの一つになっています。

ここは大学のすぐ近くにあり、値段も手ごろな方で、何より味が私好みです。
店員さんが私を覚えてくれていて、行くたびに必ず何かサービスをしてくれるのも魅力です。
ですから、一人ではもちろん、学生などとも一緒に行くこともしばしばです。


個人的に好きなのは、キムチチャーハンや海鮮類をコチジャンで炒めた料理です。
もちろん、無料で提供されるキムチも美味しいです。
(一般的に料理の前にサービスで全ての客に出されます)

最初は、店員さん達は私を韓国人の留学生と思っていたようです。
会計の時に、別の店員にそれぞれ「学生証はありますか?」と聞かれましたし、
「韓国人ですか?」とも聞かれました。
(この店は学生証を提示すると少し安くなります)

日本人だと答えると、店のドアを開けて帰ろうとした際、まだ若い女性の店長さん(?)は

「さようなら~(最近は「じゃあね~」のパターンも)」

と日本語を使ってくれました。

今夜も一人で店に行って食事を注文すると、

「店の会員カードを作りますか?これがあれば、少し安くなりますから。」

と店員さんが言ってくれたので、早速作りました。
それが上の写真のカードです。

そして今夜はサービスとして、キムチの盛り合わせや、野菜(キュウリやニンジンなど)の漬物をもらいました。
考えてみると、僕はいつも肉ばかりを注文しています。
そして、野菜はあまり積極的に食べようとしません。
(別に嫌いではないのですが…)

だからこそ、こうした野菜類のサービスは有難いです。


思えば、所謂、常連となった料理店は上海ではここが初めてかもしれません。
上海では学食で食事をすることが増え、また不規則な食事時間のせいでコンビニ弁当も増えていましたから。
それに、他に行く市内の料理店の多くは何度行っても常連となるような雰囲気が弱いのも事実です。

上海にも自分の行きつけが出来て嬉しい、そして何だか安心できるような気持になりました。
彼らともう少し仲良くなりたいですし、現在勉強中の中国語を上達させる為にも、今後は彼らともっと会話を増やしていく予定。


さて次回は韓国料理ではなく、きちんと中国グルメを紹介していきたいと思います。

日中間の相互理解の為に、まず中国そのものをきちんとみてほしい

2012年03月24日 05時52分14秒 | 中国の大学、大学生
<先日金曜日、学生達6人と一緒に上海にできた「丸亀製麺」へ行ってきました。味は日本のそれと同じで最高でした!>

以前の記事にも書きましたが、現在、日本の二つの私立大学から30人を超える短期留学生が来ています。
彼らとは以前食事に行き、その後はカラオケへ行きました。

そして、今週水曜は大学で相互の学生を交えて交流会も実施されました。
全ての学生と均等にではないですが、それぞれ会話を少しできました。

今夜、偶々食堂で食事を買っていると、偶々その学生達に会うことができました。
彼女達の集団を見たとき、僕は正直、

「どこかで見た記憶があるな…」

程度の認識だったのですが(苦笑)、向こうから

「M先生~!何でここにいるんですかぁ?」

と声をかけてきてくれました。

そこで少し立ち話をすると、もう今週に日曜日には日本へ帰るとか。
彼女たちは所謂、今時の日本の女子大生で化粧もバッチリで中国の大学内では少し目立ちます。
(中国の大学では、構内で化粧をする学生はかなり少ないですから)

日本へ帰ってしまうと、恐らく彼女達とは会うことはないはずなので、

「皆は中国での滞在期間は何か印象に残ったり、学べたことはあったの?」

「また、中国に来られるなら来たいと思う?」

と質問をしてみました。
すると、ほとんどの学生は、

「機会があれば来たいが、今は家へ帰りたい。」

と答えてくれました。
また、日本では問題なくみられるネットのページなどに規制があるのに不満があることなども話してくれました。

日本では「当然」とされているものも、ここ中国ではそうではない場合がある

そんなことに対する軽い(?)不満や息苦しさのようなものを、彼女達は今回一番感じたのでしょうか?
とにかく、皆軽いホームシックと、カルチャーショックを受けたという印象が強かったです。


そうした彼女たちの意見を聞いて、私は彼らに

「僕はもう3年も中国にいるけど、もっと居たいと思っているよ。」

と本音で答えました。
私の「もっと居たい」という言葉には色々な思いを込めたつもりです。


正直、安徽省での生活を二年以上経験した私からみれば、上海はあらゆる面で中国でもっとも恵まれた場所と断言できます。
だからこそ、今回、彼女たちが見た「中国」とはほんの一部にすぎないですし、日本とある意味で一番相違が弱い場所です。
まずは、そういう場所に来て生活したのだということは自覚してほしいと思い、今回話す機会のあった日本の学生達にはその点を伝えました。

そして、どうも彼女等、彼等から伝わってくる、

「なんだかんだ言っても、いぜんとして日本の方がまだ先進的な国である。」

という共通する意識に対しても、少し危機感を感じてほしいと思っていました。
この点についても話す機会に恵まれた学生達には伝えたつもりです。


そうした一方的に、日本側から「中国」を理解しようという姿勢ではきちんとした理解など到底無理です。
日本側からの立場ではなく、まずは、あくまでも中国を中国として理解しようとする姿勢こそが重要だと私は思うのです。
そのためには、上海だけでなく、もっとほかの中国の地域にも足を運んで、そこの人々とも交流していくべきです。
片足を突っ込んで対象に向かっても、そこから得るものなど限られているのです。
まずは、どっぷりと徹底して対象に迫る姿勢を見せ、向かいあっていかないと全ては得られません。

そこでは何より、受け身ではなく、自ら自発的に向かい行う姿勢を持ってほしいと思います。
ですから、正直に言って、今回のような短期留学はあくまでもきっかけの役割でしかありません。
重要なのは、今後、今回の経験を経た彼らがどのように中国に向かい合ってくれるのかだと思っています。


今後、一人でも積極的に中国を中国としてみようとし、そこから真の相互理解をしていくような人材が出てくることを私は期待します。
そして、こんなことを言っている私M自身もそんな姿勢を今後も貫いていきたいと思っています。

何でも良い面と悪い面はありますが、何より、ありのままの等身大の中国を日本へ発信していくのも今の私に課せられた課題です。

中国語講座の申込み完了!

2012年03月20日 03時47分05秒 | 中国語学習の記録
<今日、私用で寄った銀行の入り口に犬が一匹。まるで主人を待ち続ける「忠犬ハチ公」のゆうにずっと銀行の中を見つめていました。>

今日はほぼアパートでずっと講義準備をしていました。
そして午後になり、日本語科J先生と待ち合わせて一緒に勤務する大学の国際教育学院へ。
この国際教育学院は、所謂、留学生教育を行う学部で中国語の講義が開講されています。

先日のブログでも書いたように、私Mも博論を書き終えた今、本格的に中国語学習をすることにしたのです。
今までは継続的に中国語を勉強したことは一度もなく、発音を学生達から少し学んだ程度でした。
あとは全て我流で身に着けた中国語なので、文法や聴解に問題があるのは自覚しています。

そんな我流中国語を改め、正しい中国語を身に着け、それを充分研究に活かせるレベルにするのが最大の目的です。


さて、そんなわけで学習にあたり現在の私Mの中国レベルを測定してもらうことに。
すると、意外にも私の読解は中の上レベルであるというのです。
未熟なレベルにも関わらず論文で使用する中国語資料や文献はかなり読んだ為でしょう…
そして、発音も上手な方だと言われました。

ただ、会話や作文の文法は誤りがあるので、そこは強化の必要があるとのこと。
そこを強化していけば、中国語検定試験の一つであるHSKの「5級ないし6級の合格も一年で可能」であると言われました。
(なお、6級はHSKの最上級)

そして、現在の私のレベルに合わせて教科書とクラスが伝えられました。
すると、月曜から金曜まで午前中は全て中国語の講座が組まれていました。
ま、留学生を対象にした講座なので当然と言えば当然ですが…

ただ、私は本業はこの大学の外教であり、講義があります。
よって、そのことを説明して講義がない月・火・金の午前に参加すると伝えました。
あとは、自分で予習や復習をしていくことで間に合わせようと思っています。


そんなわけで、今学期は午前中は全て授業か、中国語講座が入ることになりました。
午後も自身の講義か、別の仕事もあり多忙ですが、充実した学期となりそうです。
中国語講座には世界中から集まった留学生達がいるそうで、日本人女性二人もいると聞きました。

どんな学生達がいるのか少し楽しみなMです。
そして、今後は本格的に中国を学べることを嬉しく思います!


それではおやすみなさい。

博論の審査員が決まる

2012年03月16日 19時53分25秒 | Mの研究活動や成果
今日は授業がなかったので、ゆっくり起床しました。
その後、パソコンでメールチェックをすると主指導教官M先生よりメールが届いていました。


内容は、私の博論の審査員が決まったという通知でした。
審査員は四名で、

人文社会科学研究科・文学部 の O先生(西洋史)

同上・法経学部 の U先生(行政学、行政史)

工学研究科 の F先生(都市計画)

そして、人文社会科学研究科・文学部 の M先生(日本近現代史)

でした。

文学部史学科でお世話になった「身内」の先生方のみでなく、
私の論文のテーマ領域に合わせて、バランスよく人選をして頂いたのが有難かったです。

当然、私に審査委員を決める権利はないのですが、日本へ一時帰国して博論執筆の際、
指導教官M先生には、

「私の論文テーマを考えれば、審査員は歴史系のみでなく、建築系や経済系の先生にも加わって審査して頂きたい。」

という話をしていました。
博論に関わる、より多彩な専門領域の先生に審査してもらう方が、今後プラスになるのは間違いありません。
M先生も私と全く同意見の様子でした。

今回の審査員の顔ぶれをみると、そうした私の希望が叶ったといえるでしょう。
あとは、審査までもう一度論文をよく読み直し、試問準備をする予定です。


口頭試問の日程は未定ですが、4月末から5月中旬までに実施される見通しとのことです。
もう一山超えるまで、いよいよです。

徐々に調子が戻ってきました!

2012年03月14日 00時35分28秒 | とりあえず日記
<今日出かけた上海図書館の前で年中休むことなく頭を悩ます「考える人」の像。私はいつも彼を見ると、考えすぎで頭の病気にならないか心配でなりません…>

上海に戻って早二週間が経とうとしています。
戻ったばかりの頃は体調がとにかく悪く、アパートに帰ると寝てばかりでした。
そして、栄養ドリンクも飲み続けていました。
実際、そうしないと何も手につかなかったのです。

ですが、今は徐々に体力も戻ってきたように思います。
睡眠時間も通常の頃より少し多ければ問題ない状態になっています。
完全に復調するまでもう少しです!


今学期は講義数は先学期と同じですが、講義科目数が三つだけです。
(それに加えて、卒論指導もありますが…)
ですので、先学期よりも科目数は少ないので少し負担は軽いです。
また、週二日に集中しているので他は講義はありません。

とはいえ、今学期は大学の授業は私にとってほんの一部にすぎません。

まず今後、博論口頭試問、それに伴う書き直しがあります。
(口頭試問は日本で実施の為、一時帰国が必要)
何よりまずは、これにきちんと向かい合っていかないといけません。
それが順調に進行していけば博士学位取得は9月の予定です。

そして、中国語も正式に大学で講座を受講し、学ぶことにしました。
今までの我流ではすぐ怠けますし、延びも遅いので…
HSK最上級を取得し、中国語で自身の専門を講義、ないしは学会報告するレベルまで持って行く予定。
将来的に日本へ帰って、どこかの研究機関や大学へ就職する時、研究の際に役立てたいと思っています。
既に大学にはお願いし、授業も今後受けていく予定です。
また、有難いことに私に無償で中国語を教えてくれるという学生達が複数います。
(大学院生や学部生共に)
ですから、授業以外にも学生達から色々と助けてもらおうと思っています。

さらに、自身の今後の研究テーマにも取り組もうと思っています。
先学期は大学の仕事ばかりで、ほぼ研究は出来ていませんでした。
だからこそ、冬休みに体を酷使して博論に取り組む羽目になったわけですが…
しかし、今学期のように恵まれた時間があるならば研究出来ないはずがありません。
もし、この環境で論文が書けないようなら、日本に帰っても恐らく同じです。
ですので、今学期の間に博論修正の他に何か一つ成果をまとめたいとは思っています。
テーマは既に幾つか考えてあるので、取り組めそうなものから始める予定。

最後になりましたが、大学の仕事も授業のみではいけないと思っています。
どんなに研究が忙しいとはいえ、やはり外国籍の大学教員に一番重要なのは教育だと私は思います。
そして、このスタンスは今後も変えずに守っていきたいと考えています。
そんなわけで、学生との定期的な交流は何か設けていきたいです。
その具体的な相談は、明日以降、学生達と直接会って決めたいと思っています。
(もちろん、既に自分自身でも幾つか考えてあります)


そんなわけで、今学期も色々とやることは待っています。
でも、不思議とさほど大変だとは感じません。
自分で「やりたい!」と思って決めたことだからです。

要するに、自発的に決めていて、受け身で取り組むものがないのです。
基本的に私はこの姿勢が大切だと思っていますし、それが無いと頑張れないのです。
恐らく博論執筆の時、めちゃくちゃな生活を乗り越えられたのは「楽しい」ことを忘れていなかったからです。
そのことをもう一度思い返して、今学期も過ごしていければと思います。

日本の大学から学生達が来ています。

2012年03月12日 22時03分19秒 | とりあえず日記
<今夜は上海に来ている拓殖大と札幌大の学生達と華東理工大の学生達と一緒に食事に誘われて出かけ、その後、カラオケへ行きました。>


今日は午前、大学四年生の卒論指導がありました。
題目を決め、それに関する中間報告を今週金曜日に大学へ提出するためです。

その指導後は、自宅で今週の授業準備にあてました。
途中、たまった洗濯物を洗いながら仕事を続けていると電話が鳴りました。

相手は大学四年の女子学生Wさんでした。
聞くと今、華東理工大に日本から大学生たちが来ているとか。
(札幌大学と、拓殖大学)

日本の大学生たちと、こちらの四年生達は午後に交流会があったそうです。
その後、一緒に食事に行くことになったそうで僕にもお誘いがあったのです。
(とはいえ、教員という立場で来ていたのは私だけでしたが…)


前もって学生から言われた、大学近くにあるレストランへ行くとそこには多くの学生達が。
三つの円卓を全て使ってぎりぎりだったので30人近くいたと思います。

何となく雰囲気は緊張感があったので、なるべく共通の話題をふりながら場を盛り上げることにしました。
そして、酒は絶対に飲まないですぐ帰って仕事をするつもりでしたが、敢えて酒も注文しました。
日本人は酒を飲むことで、自分の本音で話すという慣習がやはり強くあるからです。
学生同士とはいえ、やはり初対面ではどうしても何かで雰囲気を盛り上げないといけません。
(かくいう私も本音を言うのには時間が多少かかります)

私が、

「今夜は仕事はやめたやめた!酒を皆で飲もう!!」

と言うと、それまで静かだった日本人学生達も急に元気になってくれました。
そして、それまでかしこまっていた彼らのノリが急に大学生らしくなりました。
自分の学生部時代を思い出して、少し懐かしくも感じられました。


そして、その勢いでカラオケにも誘い、そこにも多くの学生達がきてくれました。

正直に言えば、別に私は食事はともかくカラオケには全く行く予定はありませんでした。
しかし、せっかく日本から来ている「客人」ですし、私も中国で本当に良く中国人から接してもらっています。
ですので、外から来た「客人」を持てなすことは、今後自分自身もしていきたいと思っています。


そんな意味で、今日は日本から来た大学生達に少しは良いことが出来たかもと感じています。

時間が出来れば、明日は久々に上海図書館に行って新聞や学術雑誌を読めればと思っています。

研究と教育はつながっているようで、やはり別

2012年03月10日 11時37分32秒 | とりあえず日記
今週一週間、後学期の第一週目の講義が終わりました。
最初の導入授業だったので、別に疲れはさほどありませんでした。

しかし、昨日から来週以降の講義準備に取り掛かった時、一つの疑問が・・・
それは、めちゃくちゃ準備に時間がかかるということでした。
今日の明け方までかかったにも関わらず一つの講義さえ準備が終わっていません。


一度考えては、

「いや、これではダメ…。」

「絶対学生には伝わりずらい。」

「つまらないから寝るな…。」

などと考え直し、もう一度練り直すという繰り返し。
本来なら今日中に講義準備を終えて研究に充てようと思っていましたが、それは無理の様です。

約二か月自分の研究ばかりやってきたので、学生に如何に教えるかという観点を少し忘れているようです。

まず、学生に何を教えたいのか?

これは一番重要です。
そして、ここは研究にも共通する姿勢だと思います。
(正確には論文では、何を明らかにしたいのかですが…)


次に、どうすれば学生達が強く関心を持ち、楽しみながら勉強できるか。

これも重要で、学生の側に立った観点がないと講義はなかなか上手くいきません。
何でも根底には、「楽しい」という気持ちがあることが決定的に重要だと僕は思っています。
そして、今、この点こそが僕には欠けているのだと思います。
これは完全に自分のせいで、論文ばかり書く生活のせいで、その感が鈍ってしまったのです。
しかし、それでは困ります。

それを今、一所懸命取り戻そうとしている状態です。
暫く、講義準備には時間がかかるでしょうが、焦らずにやっていこうと思っています。



さて、今日はこれから二年生の学生達に誘われ、人民広場のレストランで食事会です。
既に遅刻ぎみですが、これから出かけてきます。
それでは