木曜日の朝、帰ってきました。 けっぱれ東北! ボランティアツアー。
温泉旅館に泊まったので、旅行に行って観光の代わりにお手伝いをした 的な、割とライトなボランティアツアーでした。
3~4回に分けてお伝えしようと思います。
《工程》
浜松町駅のバスターミナルを22時に出発。 3回の休憩があって、5時30分に南花巻温泉の旅館に到着。
ホテルの朝ごはんを頂いて、私はちゃっと温泉にも入っちゃって、着替えて、7時にホテルを出てバスで陸前高田市へ(2時間ほど)。ボランティアセンターでその日の作業を割り振りされるので、仮設のお手洗いを借りてから現場へ。
1時間のお昼休憩をはさんで午前と午後作業。午後3時まで(ボラセンより今日は何時までと指示があります)に後片付けまで終わらせます。
ホテルへの帰り道、遠野の道の駅に寄って買い物等、ホテルへ着くと6時くらい。ゆっくりお風呂に入って美味しい夕食を頂きました。
翌日も6時から朝食で7時出発。ボラセンに寄って、午前と午後作業をして、後片付け、3時終了。道の駅に寄ってホテルへ。
お風呂と夕食を頂いて22時東京へ出発。そんな感じの工程でした。
最初、安いツアーじゃないなぁと思いましたが、4食の立派な食事、2食のお弁当、つきっきりのガイドさんとバス、温泉。
全然高くなかった、むしろ割安でした。地元の企業のツアーというのも、良いですよね。
《作業》
今回は二日間とも、津波で流された家の跡地に花畑を作るお手伝いをしました。
吉田さんというとてもチャーミングなおばあちゃんの依頼。
仮設暮らしの吉田さんは作業現場にも来てくださり、写真を見せながら当時のお話もしてくださいました。
終始ニコニコして、前に向かおうという姿勢の、ほんとに素敵な方でしたよ。
こんな粘土質の更地を

皆で耕し掘り起こし、がれきを取り除いて

じゃん
バケツリレーならぬレンガリレーをして組みたてました。

写真では分かりづらいかもしれませんが、ここは結構な高台にある場所です。
こんな所にも津波は来て、全てを持って行ってしまったのですね・・・。
初めて会った者同士 27名、力を合わせて作業をして、耕してきました。
以前ツアーガイドの今井さんが、花咲きますかねぇ、と吉田さんに言うと、
「咲くか咲かないかではありません、皆でする事が大切なんです。」 とおっしゃったそうです。
天災に遭っているのに、そう言える事って、すごいですよね。
私は皆と作業をすること、街を作る一歩の手助けをしていることが、純粋に楽しかったです。
陸前高田市は、報道の通り津波にすべてを持っていかれました。街らしきものは何もない、建物の残骸だけです。
それでも、私たちが楽しいと思って作業をすることは、そんなに罪ではないのではないかと。
ガイドの今井さんが話してくれました。
人は何かをせずには生きては行けなくて、ボランティアが行くことで出来る事が増えて、作業が生まれて、地元の方にも「する事」が生まれる、「する事」があれば「未来への希望になる」というお話は、私には有難いお話でした。
部外者がボランティアという形で興味本位で行って良いのかという思いはありますが、それが地元の「希望
」のお手伝いに成っているのなら、良いですよね。
「震災の状況を話して皆が悲しくなってお終いではなくて、未来ある街にしたい、そして自分が出来る事、花で街を元気にしたい」
これも吉田さんの言葉です。
最初にライトなボランティアツアーと書きましたが、震災から半年が経過して、住宅のがれきの撤去など大物は片付いているようです。
まだまだ人手は必要ですが、ちゃんとした施設に泊っているので、がちっと働いて夜はゆっくり休めます。
そもそもボランティアなので、作業は自分に出来る範囲内ですれば良いんですよね。 今回のメンバーには70歳の女性もいらっしゃいました。
興味があったら、是非こちらをご覧ください。 寒くなるのでそろそろ終わりになるようです。
けっぱれ東北! ボランティアライナー 募集
けっぱれ東北! ボランティアライナー レポ
道具はボラセンで貸してくれます。
