物語の舞台がハワイだった。
今の時期に観る映画としてはピッタリだった。
昨日の夜観た時、心に負担のかからない映画だなあ、と思ったけれど
今朝、いい映画だったなあ、と思った。
主役がジョージクルーニーだったから、負担に思わなかったのかも知れない。
でも、妻に浮気された夫のカッコ悪さがとてもよかった。
浮気の事実を知って、友人宅に走って行く姿がほんとにおっさんだった。
俳優だから、その気になればまだカッコいい走り方は出来る筈だよね。
カッコ悪かった。
あの女の子がよかった。シャイリーンウッドリーというらしい。
バズもよかった。ちょっとした事だけど、あの青年の存在が効いていた。
全体が人間的でシビアに描かれていて、それが気持の負担にならない。
脚本がよかったのかなあ。
一番の見せ所は、なんと言っても、妻の浮気相手の奥さんが見舞いに来た後だ。
これから「ファミリーツリー」を見る人には申し訳ないけど、
このシーンが物語のすべてを集約する。
今朝、そのシーンが思い出され、ぐっと来たのである。
後追い感動、とでも言ったらいいのか。
ただ、遅れて来る奴なだけかもしれませんが。
好きなタイプの映画である。何気ないシビアさと言うのが好きである。
わたし流リアリティはそこかな。