アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

施設で発熱

2006-05-31 00:16:27 | 介護
きょうの夜7時半。



私の仕事が終わって、みんなで楽しい夕食が始まるところだった。

アチアチの虹鱒のバター焼きを焼いているときだった。

バンバンジーサラダが大山盛りでテーブルに置かれたときだった。



電話が鳴ったので、子機でバタ焼きの最中に電話に出たら、今ショートステイをしている施設からの連絡で



37.7度の発熱 平熱より2度高い。

咳き込み

食欲もあるし、歌をうたって、元気そうにしているが

医師の処方が出来るなら、薬を持参してほしいということ。

今夜は見守るが、容態によっては、夜中にも電話を入れるという事。



『 夜中に迎えに行くのでしょうか』

『 40度の熱でも出れば別ですが、お迎えという事はありません』



私の体が震えてきました。

熱と咳では死に至ります。

もう、施設入所の話どころではありません。

咳は危ないです。



母は医者へ走ります。

私はなお、食事の支度です。



母が薬を頂いてすぐに帰ってきました。

早かったです。

走ったのでしょうか



消炎解熱と抗生物質が一日3回飲むように

処方されています。



薬がおかしいと思ったので病院に即電話です。

私は滅多に電話をしませんが、疑問に思ったときは

電話します。



『 毎日あさ、クラリシッドが処方されて飲んでいますが、今日の抗生物質も一緒に合わせて飲んでいいのですか?』

『 クラリシッドは弱い抗生物質だから、一緒に飲んでだいじょうぶです。今日のは、風邪用の抗生物質だから。』



薬の了解が取れて

私が父の容態を見に行くか母が行くか相談しましたが、母は足が遅くて30分以上かかるので

私がチャリで4分後に到着しました。

母のことは、マクドウウェルに任せました。

マクドウウェルがさっそく、食事の世話を焼いてくれていました。



エレベーターを降りてジェンギンスを探したら、

椅子に座って咳をしていました。

苦い顔をしています。咳の後どこか痛そうです。





薬を渡して、抗生物質の説明をして、今飲ませてくれることになって



少し、父の面倒を見るつもりだったんだけれど

『どうも、わざわざありがとうございます』と、いわれて

帰る雰囲気だったから、帰ることにした。



父に

『 おじいちゃん、気持ち悪くない? だるくない?』って

聞いたけど、訳のわかんないことを喋っていた。



顔色は茶色く、顔も体も痩せていた。

オデコは少し熱かった。

だるくないんだろうか。

横にしてあげたら寝るんじゃないだろうか。



出掛けに母が、南天のど飴 持って言って!

といわれたけれど、私は向こうに飴を預けてあるし

いいよ!と断ったのだが、

後悔した。



父の乾いた咳を、飴で潤してあげるべきだった。

いつもはポカリスエットを大量にのませて、熱を下げるのに、水分補給を考えなかった事を、後悔した。

こんなに、咳が出ているのに水分と飴を持って行かなかったのは失敗だった。



『お湯を飲ませてください』って言いにくい。

管理していただいている所に

口出しするのは言いにくい。



薬をのませてくれるときに、水分は補われるであろうと、自分を慰めた。

がぶがぶ水分を飲むジェンを見たら

きっと、もういっぱい水分を下さるだろうと

言い聞かせた。



放尿しちゃうからの水分制限は、咳の時はお休みだ。

ジェンは、もしかしたら、おしっこが止まっていないだろうか・・



わたしはジェンに熱が出たとき

全身を冷やして高熱を下げる努力をする。

ジェンは楽になるんだ。

冷たくしたり、暖めたりの細かな病気介護は

私がしてあげる。



今夜、緊急事態に対応できる支度をととのえ

明日、多分迎えに行くつもりだ。

病気の時は家でゆったり寝かせてあげたい。

ボケクソジジい、じゃ無かったら見てあげる

呆けクソジジイのときは、勝手にしろ!自分で寿命をちぢめてるんだこのやろう!って思います。



私は帰り道かんがえた。



7月23日に葬式はこまるから、例え葬式でも私は葬式を欠席する。

7月30日のハワイウクレレフェスティバルは行かなくていいや。

今日、老健に長期入所をお願いしたばっかりだというのに、施設にはれるって健康な証拠なのだ。



こんなときが、何回かやってきて

ジェンギンスは

やっと天国へ召されるのです。

早く、楽にしてあげたいきもちと

そんなときは一生来ないでほしいという気持ちが

あります。




コメント

ショ-トステイ1週間

2006-05-29 00:15:20 | 介護
1週間のショートステイ中です。



平和です。



ヒヤヒヤ、びくびくしない毎日が過ぎていきます。



時々ジェンギンスのことは忘れています。



時々思い出します。



真面目に家族の為に一生懸命働いてきた父が

自分の意思ではないのに、脳みその病気になって

異常な行動を起してしまうことは

なんて、かわいそうなんだろうと

電車に乗ったとき考えます。



手に負えなくなるほど異常な行動と言語が出てしまうのは、いったいどういう病気なんでしょうか。



人間は生まれつきいい人なのか、悪い人なのか・・って中学のとき話題に出たことがあります。



今の父を見ていると、人は本能のとおりに生きたら悪い人なのでしょうか。



~~~~~~~~~



父がいない上に、私の仕事も休みです。



だからと言って、暇な時間は1分もありません。

いままでたまっていた作業が山積みです。



今日の私。



午前、朝食昼食準備と洗濯、掃除、鳥の世話、

    パソコンチェックとFAX送信

    郵便送付とメール送信

    



昼、 7月演奏会の打ち合わせと練習



午後 大使館訪問

    ビザ書類、冊子受け取り、

    資料郵便送付



夕方、 洗濯取り込み

     メールチェック

     買い物

     夕飯の支度。。鮭のホイル焼き

              アサリの酒蒸し

              あげ豆腐あんかけ

              チキンソテー

              なめこおろし

              野菜たっぷり味噌汁

              

19時 母と二人で夕食

20時 チョコパン夕食

21時 ウクレレ練習

22時 マクドウウェル夕食

23時 夕食片付け・・・あいのり見る。

24時 パソコン

25時 CD製作 あと8枚。パソコンじゃないので

     時間かかる

27時 勉強。

27時半 就寝。

充実した楽しい一日が終わる。
昨日も今日もいい一日だった。
あすも、いい一日です

あさっては恐怖の水曜日で

水曜を乗り切れば土日がやってきます。

あしたも物事がすべてうまく行きますように!

あれも、これもどうかうまく行きますように!
ジェンが施設でいい子で健やかに過ごしていますように!

ジェンの脳みそは、ときどき私たち家族が
夢に出てきたりするんでしょうか・・・

まともな生活の夢が脳の中では展開されているんでしょうか・・・
どんな、物語が展開されているんでしょう。



わたしの良く見る夢は

きたないトイレ。
暗譜していない音楽。
スニーカーを探す。
大きな怖い川を渡る。
赤ちゃんのチョコパン。

わたしは、呆けたら
スニーカーを絶対探すんだ。この夢はもう30年も見てるから。



コメント

重症らしい

2006-05-25 11:06:34 | 介護


今日ショートステイへ連れて行きました。

珍しく午前10時50分のハチ公バスに乗せることが出来ました。



向こうの看護婦さんと話しました。

彼女もご主人のご両親と同居なので、いろいろ経験豊かでした。 

家の父のように、夜中に歩いて人の部屋へ入ったり、いろいろな物をいじくったり、たくさんの放尿をして歩く人は、このあたりには居ないそうです。

他の施設では断られることもあるかも知れない、と言っていました。



フロアで大声をだしていたおばあさんも、夜はたいへんいい子で眠るそうです。

この、おばあさんは、ずっと

『おねえ~さ~~ン、ちょっと~~』と呼んでいます

そのうち 『おばさ~~ん』

『 せんせ~~~』と男性を呼びます。

そのうち

『 ちょとお~~~、バカヤロ~~』と呼んでいました。

家の父には、この声がいい刺激です。


母が『 家はあんなにひどくないわね』と言っていましたが、そんなことはありませんよ。

そのおばあさんは、すわって声を出しているだけですから、家みたいに巨大拒否怒り不眠 じゃないんだから、いいですよ。


きょうから1週間、休めます。

母の良い休息です。

私は今日から午前の仕事がしばらく休みに入ります。

久しぶりで父の朝に付き合ったらば、

トイレも洗面も着替えも起床も何もできなくて

おおぼけになったことを実感しました。

だからと言って、ぼけ~~っとはしていません。

神経質です。

怒ることも口調も昔と変わりません。

うるさく世話をやく母に

『うるさいなっ!!』

って言ってました
まことに正常です



ショートステイの施設で待機中。

何でも、触って確認中。

コメント

デイサービス送迎拒否

2006-05-25 00:13:11 | 介護




何事も嫌がるようになったジェンギンスは
夕方になると、いっそう拒否が強くなります。



どうやら、デイサービスが終わった3時半過ぎも

車に乗ることを拒否することが多くなってきました。



そして、先日の雨の日。l



4時に車が家の前に止まったので

仕事中でしたが私もお迎えに出て行きました。

否していました。

どうしても、車から降りません。

椅子にしがみついて、力をこめて動こうとしません。

スタッフのお姉さんは、力をこめるわけに行きません。

母の力では無理です。
私一人で両手を無理やりはがすことは出来ません。



運転をしていた男性スタッフが下りてきてくれました。

『 力をこめてください 』と私がお願いし、

私が左手を無理やりはがし、男性に右手をはがしてもらい下ろしました。

もう、こうなったら強制連行です。

私がスタッフにお願いしたことです。

そうじゃなきゃ、下りれません。

ジェンギンスの頭の中が下りれなくなっているので

助けてあげたのです。

下りたら、スムーズでした。

こんなに手がかかるんじゃ

困り者です。
解決策としては

車椅子です

帰宅近くから車椅子に座らせ、そのまま乗車して

そのまま下車です。

これで解決です。

今度相談したいと思います。


近所のオペラシティまで私と二人で散歩した記念写真です。
あいにく、このあと、ひどい帰宅拒否でした


コメント

困惑

2006-05-23 11:04:02 | 介護
ジェンギンスのデイサービスが一日6時間滞在していないから規定に反するというので

施設の所長と母とケアマネで話し合いでした。



現在の形は、夜中の夜間頻尿で深夜に寝ないジェンギンスが早朝睡眠をとるので、9時のデイサービスのお迎えは到底間に合わず、母がお昼にバスで連れて行っています。

そして、デイの車で4時に帰宅します。

4時間ほど家を留守にするのです。

これが反則だというわけで。



まあ、最近は父の拒否が強くて

送り迎えも困難になってきたから

父も、デイサービス通所不可ということらしいので

次を考えないといけません。

そんな時期が来たということです。

~~~~~~~~~~~~~~

今日、夕飯のときジェンギンスが喋ってばかりでご飯を食べないので
『喋ってばかりいないで、ご飯食べな』って言ったら
急に私に向かって怒り出した。
激怒していた。
いくら呆けているとは言っても
集中攻撃で、やくざみたいに怒ってこられると
すっごく、いやな思いがした。



母が仲裁に入って父をなだめていたけど、
父のあの暴言はいやだったな。
今まで、集中攻撃でわたしに向かってくることはなかったから気づかなかったけど
言われた人は、ほんとうに嫌な思いだ。

母が怒る気持ちもわかったし、デイサービスのスタッフだっていやな思いをしたことだろう。
マクドウウェルなんか、このあいだ口だけじゃなく
手まで出されて向かってきたし。
いやだっただろうに文句も言わずよく耐えてくれた。


『 なんでそうなったか、言ってみろ!いったいどういうわけだ、

 どういうつもりだ』って攻めてくるのっていやだね。




コメント

アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。