アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

8/24 特養より連絡有り!!

2007-08-26 12:36:44 | 介護




炎天下のお散歩



今日は土曜日でゆっくり起床しました。

家族に支配されない生活がどんなに楽か測りしれます。



まず午前11時に近所の特養施設から電話がありました。

ナント!

ジェンギンスの入所が順番が近づいてきていると言うのです。



従って、現在の病院施設にて、病院スタッフとジェンギンスとで面接を行い、それを会議に掛けて検討し入所が決定されるというのです。



特養・・・つまり、永遠に入所できる最後の施設であり、地元の地域限定で有ることから、私の住んでいる渋谷区のひとしか入所できない施設です。



昨年の7月に申請し、300人以上の待機者がいましたが、ジェンギンスは介護認定4で、老老介護であることなどから、入所順位が10番でありました。

でも、男性の空きはなかなか訪れず、

申請順位取消のぎりぎり一月前になり、面接許可が出たのです。



これが幸せかどうかは分かりませんが

家族にとっては

遠かった面会が近くなり、とても好都合です。 

拘束に拘束を重ねられた病院で、落ち着いた生活だったけれど、

拘束を外されて、うまくやっていけるんだろうかと思うし、

認知症専門施設でないと、どうなるんだろう?

渋谷区には認知専門施設はありません。

特養が良い施設だといいと、神にお祈りするしかありません。



さて、そんな電話であわただしく、



まずは午前にメリージョンソンの面会です。



母とゆっくり歩いていける病院です。

メリーは、私たちの声を聞いて

興奮します。

私がメリーの部屋に入って落ち着かせました。

水を飲ませて、食べていない餌を手であげました。

見ているうちに、下痢をしました。

いけない症状です。



いろいろ、いろいろ、考えて

数日したら家に戻して幸せにしてあげる決心をしました。

点滴をしているせいで、顔に変なデカイ邪魔な物をつけられているので、喉が渇いてもメリーは水を飲めません。

餌だって、その変なラッパみたいなのが邪魔で餌に顔が届きません。



1時間おきの注射数日が終わったら

家に帰ってきて、幸せにしてあげます。



周りの犬は、重病でぐったりしています。

そして、家族は泣いています。

それなのに、母は

「 おとなしいわね 」って今日も声を掛けてしまいました。

死にそうなんだから、もう困ります。



同じ質問を何度もして、

明らかに、母の脳に変化が現れています。



わたしの思うに、

お喋りなひとは

認知症状が分かりやすい。



~~~~~~~~



そして、午後は

ジェンギンスの面会に私が一人で行きました。



お部屋で冷たいミルクコーヒーと冷たい巨砲をあげたので、寒くなったと思います。

だから、炎天下ではありましたが、車椅子で外に出ました。



ジェンはとってもよろこんでくれました。



外に出て、すぐに門の外へ散歩に出ました。ジェンは、いろいろ喋っていました。



セミが沢山鳴いています。

トンボも飛んでいましたが、ジェンには見えなかったでしょう。

門の外に出たら

「 ああ~! 」ってなんか感激してくれました。



20分くらい歩いて、暑くなったので

病院の待合室でしばらく過ごしました。



ヨーグルト、チーズ蒸しパン3分の一、

どら焼き3分の一、レモンティ、

もっと、食べたそうで、

私がジェンの体にクリームを塗ったり、

足の裏の堅いところを削ったりしている間、自分の靴でなにか飲む動作をしたり、

靴の中の物を食べようとしていました。



そのうち、トイレに行きたいと立ち上がったので、大急ぎでトイレへ連れて行ったら、知らんぷり。

お部屋に帰ろうとしてエレベーターを待っていたら、トイレだって言うから、急いで連れていったら、知らんぷり。



諦めて、3階のお部屋に戻りました。



久しぶりにテレビの前に座って

詩吟などを聴きました。

ジェンは手拍子しています。



命令するおばちゃんが

「 全員で手拍子をしなさい!!」と怒鳴っていました。

「 聞こえない!!もっと大きくしなさい!! 早く!!」 私に命令するので

結構テレビをデカイ音にしました。



デカイ音にしたら、遠くにいた患者さんもこちらを向いて反応しています。



音はあった方が良いと思います。



ボリュームをいじっていたりしたら、

とおくで、いつも怒っているおじさんが

「 いじってばかりいるんじゃない!!」と怒鳴って私を怒りました。



怒る認知だとは思っても

怒られるのは、良い気持ちじゃありません。





この病院には、あらゆる症状の認知患者さんが居ます。

以前わたしは、父の症状しか知らなかったので、よそのかたはどういう症状なのだろうと、思ったこともありました。



でも、今はベテランの気持ちです。



この限られたスペースには書ききれないほど、毎回いろいろな症状とでくわします。



私が一年間見てきたところ、施設に居て、幸せな人は誰もいません。



この病院は、介護士さんも看護婦さんもボランティアさんもスタッフも、とても多くのかたが介護してくださって、良い施設ですが、

でも、みんな孤独でかわいそう。



この一年間で

あのひともこのひとも

すごい進行だ。

施設のせいじゃなく、こうやって進行していく病気なんだと思った。



でも、進行していない人も居る。



ジェンギンスは

喋れなくなった。

歩けなくなった。

痩せた。

でも、健康な一年だった。



動物病院の面会は

家族で必死でみんな来ている。

毎日きて、泣きながら声を掛けている。



でも、老人病院には、みんな来ない。



動物を必死で可愛がって、面会に毎日訪れた皆さま!

親が施設に入った時もそうやって

毎日必死で面会してあげてください

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メリージョンソン緊急入院

2007-08-24 12:39:24 | 介護


メリージョンソン緊急入院

生まれて2ヶ月になったメリージョンソンが我が家にやってきたのは

1996年8月30日です。

つまり、メリージョンソンは先月で11歳になったのです。

13歳かと思っていましたが、今計算を初めてしてみたら、11歳でした。



生まれてから病気になったこともなく今日まで、いたって元気で

飼い主を引っ張り、猛烈なメリーでありました。



6月中までは私が元気に散歩させていました。 超スピードと長距離の歩行にもめげず、元気でした。



7月は歩行困難な母が散歩をさせていました。



メリーはどちらが幸せだったのでしょうか・・・・



8月にはいり、猛暑のため、散歩は夜になり、外で暮らしていたメリーは

とうとう、あこがれの家の中で過ごす生活が許されたのです。



そんな幸せもつかの間・・・



1週間前から、とたんに眼が白くなってきて、急激に視力を失って、電信柱にぶつかるし、下水の蓋の穴にあしがおちるし、段差が分からなくてこける。



道に座っていたお兄さんからは

「 メチャクチャ、かわいい!

  すげーかわいい!

  でも、めちゃくちゃ夏ばてじゃない?」

って声を掛けられて・・・



そのあたりから、急激によろよろで、

そういえば、この夏になってから多量の水を飲み、多量の尿を出し、

ここ数日は、2時間おきくらいにトイレ誘導してました。



食欲はあるみたいで、人間の食べ物はよろこびますが、堅いドッグフードは拒否していました。

ダイエットで丁度良いわと思っていましたが、痩せてきて弱ってきたので、缶詰のドッグフードにしたら、恒例、大喜びで食べてました。




そして、

とうとう今日、知りあいのいる病院へ行って、診察を受けました。

とにかく、犬の診察代金はかかるので、知りあいに頼んで余計な検査はしてもらわないようにしました。



病気じゃないといいね!

と言われて、血液検査の結果が出てみたら、糖尿病でした。

ホルモンの異常から来ているかも知れないので、それを検査しましょうか。。と言われているうちに、

メリーは、診察室で排尿しました。



先生は「 丁度良かった!」と言って、

尿検査をしたらば!!



ケトンの値が最高レベルで、

検査どころか、

「 末期です 」 って言われて

緊急入院となりました。



1日一回の点滴では間に合わず、

1時間に一回するとかで、

普通の糖尿病まで回復させたいそうです。



このままでは、いまに吐いて下痢をして、衰弱して死んでしまうそうです。



眼は、先生の診察では

老人性であろうから、回復は見込めないらしく、もしも糖尿からの白内障なら多少は治るそうです。

でも、目は見えなくても住み慣れた場所では不自由なく暮らせると言われました。

メリーはよろよろなので、きっと体も弱ってるんでしょう。



入院予定は1週間くらい。

1日15000円の入院治療費がかかります。



治療ができるというので、

治療はしてもらうことに決断を下し、

その場でお預けしました。



2階の入院室ですぐ点滴開始されたそうです。

メリーの鳴き声が響いていました。



家に帰って、

知りあいからシャメールが送られてきました。

病名は



糖尿病性ケトアシドーシス



母もチョコパンもとっても

悲しがって寂しがります。

わたしは平気です。



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8/22 夏まつり

2007-08-22 12:44:02 | 介護


8/22 夏まつり
2007年8月22日(水)



私の家は今、てんてこ舞いです。

老人介護がもう一人増えてしまったのです。

とんでもありません。



元気すぎて手を焼いていた

メリー・ジョンソン 女性 13歳

突然この数日で、目が不自由になってしまいました。



13年間医者にかかったこともなく

じいちゃん、ばあちゃんの歴史を

見守り、支え続けていたメリージョンソンが、この猛暑に入ったこの数日で

明らかに、1等賞を迎えようとしています。



で、昨日の火曜日は

母をデイサービスに預け

めりージョンソンは飼い主のチョコパンに預け、

ジェンギンス面会に私が一人で行ってきました。



あのひとも、この人も、もうたいへんです。



ジェンギンスは元気で全身のお着替えから帰ってくるところでした。

わざと、元気に歩いて、筋肉を強調してふざけていました。

思いっきり足踏み行進する姿は、久しぶりに見ました。

すっかり弱った足も、今日は元気です。



朝食は食べなかったけれど、

昼食は食べたとのことで、、



熱を測りに来た看護婦さんが言いました

「 今朝は痰を吐き出したのですが

  血が混じっていたので

  検査をしたいのです。

  床に吐き出したのは、雑菌が入ってしまうので、吐きそうだったら言ってください」



熱は無く、元気でした。



病院施設はこういう点が

非常に優れています。

食事をしない人は、点滴をロビーでしているし、医師の診察が即可能なのです。

平日なら、ジェンギンス専門の担当医師もいるし、

明らかにすばらしい!!



紅茶やコーヒーを飲み

プリン、姉が持ってきてくれたカステラ、

まんじゅうを食べて、軍歌を聞いて、手拍子をして、痒いところに薬を塗って、

水虫に薬を付けて

とにかく、一緒に座ってスキンシップをして・・・

ジェンギンスの頭をなでたり、かたを叩いたり、かたを抱いたり、密着して座ったり、

遠い存在だった父を、いまではすっかり間近に感じて、

父の生き方や考え方を、今頃理解し、



今頃、父を大切にしているわけです。



==============



さて、今日の8月22日は

病院の夏祭りでした。

私は水曜日で、仕事が忙しく行けませんでしたが、

大きな行事らしいので、

チョコパンと母が行ってくれました。



37℃以上の炎天下なので、今日も姉から頂いたタクシー代を使わせていただき、2人は乗っていきました。



午後2時から3時半までが

夏祭りで、記録してきてくれたビデオによれば、相当楽しそうです。



スタッフは浴衣で綺麗です。

ジェンギンスたちは、はっぴとはちまき姿で、とっても決まっています!!





阿波踊りを踊るスタッフと

それに続くジェンギンス達。

スタッフは上手に踊っていますが

ジェンギンスたちは、手拍子しながら後に続いています。



お好み焼きのお店や、すいかゼリーのお店、



似顔絵は、とっても上手に水彩画で描いてくれて、額に入れてくれます。

チョコパンまでもが、似顔絵を描いてもらってきました。

あまりに上手なのですが、

病院のレストランの従業員さんだそうです。 趣味なんですって。 

それが、すごい素敵なんです!



ほとんどのスタッフのかたが参加してくださって、産休だった看護婦さんも

赤ちゃんをつれていらしていました。



婦長さんも看護婦さんもケアマネも

みんな笑顔でお祭りです。



患者さんも、歩ける人は楽しそう!!

車椅子の人も、きっと

雰囲気を楽しんでしたと思う。



ご家族も一緒に!

と、言われていただけあって

家族が患者を楽しませてあげることは、大事なことだった。



スタッフは40人以上の患者さんを

完璧に楽しませてあげることは不可能です。

だから、家族の協力でお祭りに参加させてあげる事は

重要です。



重症認知患者は

一人じゃ遊べないんです。

家族の協力があれば

笑顔が出てくるんです。

車椅子のお世話にならなくてもすむのです。



ジェンギンスは、食べ物をいただき

ピストルで遊び、スイカ割りでふざけ、

阿波踊りを楽しみ、盆踊りを楽しみ、

似顔絵を描いて頂き、

はっぴのはちまき姿で、楽しいひとときが過ごせました。



ありがとうございます。



一生懸命な介護士、看護士、ボランティア、病院のスタッフの皆さまに

心から感謝します。



夕方6時

チョコパンとばあちゃんが帰宅しました。

チョコパンはご機嫌がよろしくない顔つきでした、



ばあちゃんとのお出かけは

それは、それは、それは、

想像以上にたいへんなのです。



出かける時に



「 チョコパンはいろいろ言われるのを

 嫌がるから、絶対に

 ああしろ、こうしろ、ダメ、ダメ って

 言わないように 」



と言い聞かせて、納得して

出かけた母も、そんなことはわすれて

チョコパンに

あれダメこれダメあれダメこれダメ

ああしろ、こうしろ、ああして、こうして・・・・



元気で何よりです。



さて、



安定した両親はさておき、



めりージョンソンは

放尿、徘徊で

ジェンギンスグッズが役に立ってます



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家族みんなで面会

2007-08-18 12:49:30 | 介護






家族みんなで父に面会。

2007年8月18日(土)



今年の夏は異常気象の猛暑ですが

私はたまたま仕事が少なくて

時間の空きができたため、なんとも

嬉しい夏となりました。



今週は、12日、14日、18日と

週に3回も面会ができて

嬉しいです。



病院が近くて、私に仕事がなかったら

毎日お世話をしてあげたいところですが、親が年をとって手助けが必要になった時に、面倒を見てあげれないのは、寂しいことですが、仕事はやめてはならないのです。



さて、今日は楽しい1日となりました。



いつも家族バラバラの家ですが、

今日はどういう訳かみんな揃っていて、 みんなでジェンギンスに会いにいきました。



母はひと月ぶり、マクドウウェルは2ヶ月ぶりに行きます。

姉がタクシー代をくれたお陰で

タクシーで病院へ向かいました。

年老いて足の遅い母には、タクシーが一番です。

タクシーの介護補助があったらどんなに楽かと思います。

母こそ、タクシーがひつような人です。



今日の気候は、偶然にも猛暑が一段落し、暑くない日となりました。



久しぶりに、病院のお庭に出ることができました。



車椅子を押して歩いてもらおうと思いましたが、「 殺す気か?」といって

座りたがったので、ずっと座って過ごしました。



穏やかなお庭はとても落ち着いていました。

木の下で、沢山持参したおやつを広げたのですが、

蚊の集中攻撃です。

もしやと思ってじさんした、蚊よけのウェットティッテュも間に合わないほど、

蚊が飛んでくるので、急いで場所を変えました。



今まで、行ったことはないけれど、

すてきだなと思っていた

特養施設の中庭に行きました。

炎天下や、寒い時期は過ごせない場所ですが、今日のように暑くも寒くもない季節にはうってつけの素敵な場所でした。



動物のオブジェが沢山置いてあって

心が和みます。

とにかく、そこに入って良いのか知りませんが、素敵な所で3時間ほど過ごしました。



今日は、頂き物のメロンを切って沢山持ってました。

先日、「 生きているうちにこんなにうまい物が食べれて嬉しい」とよろこんでくれたので、その水ようかんも買ってきました。

マンゴー蒸しパン、マンゴースティックパン、焼きおにぎり、ワッフル、

レモンティ、レモンサイダー。



大勢が食べると思ったので

沢山持参したのです。



今日のジェンギンスは、久しぶりに

スゴイ食欲で、ドンドン手が出てきます。

話しもしてくれず、食べ物に目がギラギラしていました。

でも、ずっとまえ家族みんなで面会に来た時に、食べ過ぎてオエッってなった経験があるので、慎重に食べさせないといけません。



でも、食べたそうでかわいそうになってしまいました。



少し食べて、食べ物モードを忘れさせるためにチョコパンが軍歌をかけて歌いながら、車椅子のジェンを行進させていました。

私たちも、行進しているジェンに応援しました。

ジェンは手拍子を取っています。

私も大きく拍手します。

マクドウウェルは今日の様子をずっとビデオに収録中です。

マンネリ化した面会が、いっきに気分転換され、今日はとっても明るく楽しい家族団らんでした。

ジェンも、よく喋っていました。



歌も歌いました。



「 怒るのは

  怒るのは  ねえ~

  あったり前でしょう 」

って言う歌が私は好きで、

ジェンに何回も ねえ~ と

歌わせ、ビデオに撮りました。



大勢いたせいで、なんとも賑やかで

ジェンもこころ穏やかに楽しんでくれたと思います。



4時過ぎに病棟に戻ったら、

ジェンは急に静かなおじいさんに戻りました。

眠気も来たようです。



ジェンは多少ほって置いて、

病棟にいる皆さんと遊びました。

皆さんはチャモロ君をたいへんよろこんで抱いてくれるし、話しかけると嬉しそうに話してくれます。



チョコパンとマクドは、「 早く!」を連発しているおばさんの所へ何度も通って

ふざけていました。



おばさんは 「 職務の間は、赤ちゃんは連れてこない!!」と叱ります。

「 帰りなさい!」とめいれいされ、

「 全員集合!」の声がかかった時には、チョコパンとマクドは走っておばさんの所へ集合していました。

だけど、認められず 「 帰りなさい!」と命令され、マクドは敬礼して帰ってきます。





今日は病院のスタッフがとても少なかったです。

夕方のトイレ誘導もゆっくりのようなので、誘導されないまま私たちは、帰ることにしました。



夕食の支度という物に縁がなくなった今日この頃、

きょうは久しぶりにみんなで食事をして

帰ります。



食べ物の意見はまとまらず・・・



オペラシティの地下で

中華を食べました。

わたしと母は五目ラーメンと五目御飯

チョコたちは、担々麺とか麺のセット、一口餃子。

さすが、オペラシティ、コンだけで

5000円だった。

でも、美味しかった。



家に帰って

老犬、メリージョンソンの散歩。

こいつが最近ヤバイです。



なんか目は白く白内障か・・

歩くのはゆっくり、

食欲はなく、

元気がない。

夜は目が見えないのか、こける。



この猛暑になってから

いっきに衰えたメリーです。




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母 抜糸する

2007-08-17 12:51:23 | 母の介護


母 抜糸する。

夕方5時を過ぎて、検査患者の居なくなった検査室でレンズ検査



4月に母は両目の眼瞼下垂手術を受け、

睫毛の生え際の皮を切除し、

筋肉を持ち上げるということをしました。

術後は、出血もひどく、痛みもあり、腫れもありました。

大変な思いをしたのですが、

せっかくの手術もうまくいかず、

この度8月9日に、ひどく悪化した左目だけを再手術しました。



こんどの手術は、睫毛の生え際ではなく、まゆ毛の下にメスを入れ、余分なまぶたの皮を切除したのです。



まゆ毛の形に、4センチくらい切って

細かく縫い合わせました。



術後のすぐ後から、腫れもほとんど無く、痛みも少なく、出血もほとんど無く、

苦痛はなく無事に手術が終了しました。

今まで見えなかった目玉も

見えてきています。



そして、今日が術後一週間たって、抜糸診察でした。



東京は、私が生まれて初めて経験する暑さで、外に出ることもできませんから

今日も、タクシーで病院へ行きました。



お盆で道は空いているかと思いましたが、東京の道は信号だらけで、止まってばかりです。

今日の運転手さんも、道をよく知らないみたいで、ここ数回でわたしも道を覚えたので、靖国通りだの、外堀通りだの、

説明出来るようになりました。

30分で到着し、3140円でした。



今日の母は、もう昔の機敏な母ではありませんでした。

質問ばかり私にしてきます。

以前、質問ばかりする父をあんなにバカにしていたのに、母は分からないことがいっぱいあって、わたしに沢山質問してくるのです。



この病院も若い時に来たことがあるだけで、まったくどうやるのか分からないと言い出しました。

一人じゃ来れないって言い出しました。



こまります。

わたしは、9月の診察とか、付き添えないです。

最近の病院は近代化が進み、

全て機械です。

診察申し込みから支払いまで、カードと機械で進行していくので、

年寄りには無理なことも有ります。



さて、

診察申し込みを機械でして、

出てきた紙に書いてある部屋に行きます。



まずは、20階の視力検査室で名前をよばれ、

異常を聞かれたので、

「 傷は大丈夫ですが、視力が見えないと訴えるので、視力を計ってください」 とお願いしました。



検査後、19階で抜糸。



そして20階で院長先生の診察。

・・・これがまた、緊急手術のため2時間遅れで診察が始まったから、たいへんです。



1時間の間に10人も患者を入れているから、いっそう待ち時間が長いです。



待っている間、子供たちの行儀の悪さに腹が立ちました。



6年生くらいの女の子の姉妹が

通路ではないわたしの椅子の前を

何度も騒ぎながら通るので、

私は踏切のように足を上げて、

その子が来た時通行を止めて、

「 あっちから、まわりなさい!」って

不機嫌な顔で言いました。

そしたら、そいつは

1メートルある高さの私の足を

ジャンプして飛び越えて通って行ったのです。

なんて、失礼な奴でしょう!



その反対に、

うろついた4歳くらいの女の子を、影に連れていき叩いて叱ったお父さんがいましたが、きっとこの叩かれた女の子は、常識を身につけたイイ子に成長することでしょう。



さて、外も暗くなってきた頃

診察です。

先生は忙しいからいろいろ言えないなぁと思っていましたが、全部言いました。

先生も、カルテによって、症状をちゃんと把握してくれていました。



★ 手術はうまくいった

★ 後の、片方は手術しなくて大丈夫

★ いま、ごろごろするのは、逆さ睫毛

  が出ている。 これを抜き取る手術

  も、できる。

★ 白内障はある。

★ 視力がレンズで矯正出来るか

  レンズ検査をしましょう。

★ 今日の視力は 0.2 と 0.5

★ 4月は 0.4 と 0.6

★ 次回は一月後に検査



そして、写真室で術後写真をとり、

レンズ検査。



検査は母を一人で行かせるので

検査結果がいまいち、分からない。

結局、1ヶ月後に検査やり直しになった。

母に聞いても、わかんないのに

検査員は母に聞くんだ。

帰ってきた母に聞いても、思いこみで話すから、分からない。



検査のお姉さんに聞いたら、

「 家にもう一つのメガネがあるそうですから、そちらが合うかも知れません。

レンズによって、今よりも若干見えるようにはなりますが、家のレンズで間に合うかも知れません。

そのメガネがないと、分かりませんから、次回の診察でお持ち下さい 」



ほんとに、もう一つメガネがあるのかどうか、知らないけれど

母は、メガネを掛けても、見えないと言うから、

レンズ矯正で見える目なのか、

眼球自体がもう見えないのかを

知りたかった。



「 だから、レンズを入れてみて、よく見えるようになったの? 」

って聞いても、分からないって答えるし、・・・

どうして、分からないのだろう。

未開発の脳みそを持った子供もよく言うんだ。

「 わかんない 」って。



さて、別のカウンターで

次回の予約をとって

19階で会計を機械で済ませます。

母にやらせました。



音声と光と画面で進行していくので

どこを見たらいいのか、年寄りには

分からないだろう。



まあ、補助のお姉さんが後ろで立っているから、手伝ってもらうに限る。



1階におりて、タクシーで帰ろうとしたら、母が普通に帰るっていうから、

御茶ノ水駅から各駅にのって

座って帰りました。

若いお兄さんが席を譲ってくれました。

感謝です。

「 代々木駅からタクシーでかえろうか」と誘ったけど、「どうして?」っていわれて、

まあ、しんどいことを忘れてしまった母なので、新宿から、母はバスで、

私は電車で帰りました。



仕事を休んでいるので

診察が遅れようが時間を気にせず

のんびりできました。



母と2人の夕食は

お弁当を買ってきました。

仕事でたいへん忙しい時は

一生懸命手作りの夕食ですが、

仕事が休みのときは、家族もいないので食事も適当で助かります。



私と一緒で海外好きの姉は

Hawaiiへ行ってしまいましたが、

行く前に、

「 一万円あったら、何に使いますか」

っていう封筒に

「 タクシーに3回のってください 」

って書いて、1万円くれました。



非常に嬉しいプレゼントです。

炎天下の外出3回分

有り難く使わせていただきます。



今日は、神宮外苑の花火大会です。

浴衣の若者がいっぱい溢れています。

後悔のない青春時代って大切です




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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。