アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

睡眠薬レンドルミン

2004-10-31 23:53:07 | 介護
2004年10月31日
朝9時半にジェンギンスの所へ行ったら、パジャマのまま一人でテーブルの椅子に腰掛けていた。
『何処に行ってたの?』『2階に居たんだよ』といつもと同じ会話。
どうやら一人で目が覚めて椅子に座ったらしい。

調子は良さそうだ。
peace
昨夜はレンドルミンを1錠飲んで寝たわけだけれど、
飲んでしばらくすると家も家族もまったく解らなくなって他人の家にいることになってしまったらしい。
敬語でたいへん恐縮してお邪魔していたそうだ。 それじゃ、気も休まらないだろうに・・・

夜中は混乱もなく寝たらしいが、途中引き出しを物色していた気配もあるという。
朝一番のトイレは失敗した。

さて、朝食にレモンティと葡萄ロール、かぼちゃスープにコーンフレークを出した。
レモンティは甘いと言っていた。パンはぺろりと食べてしまい。
フレークは手を付けなかった。 
食後隣の部屋の椅子に座って私たちに背を向けていた。

とウラシックスの利尿剤ウルソ・アリセプトを飲ませた。
特に利尿効果は無い。
むくみは点検していない。

ジェンキンスがぼーットするうちわたしは、
片付け、洗濯、マイケルの世話、メリーの世話、スーザンの染毛に没頭した。
すると、姉がピノキオの曲をピアノで録音して欲しいとMDと楽譜を持ってやってきた。
姉の一方的なお喋りが始まるとジェンキンスはいつもだまってしまう。
きょうは、布団に寝てしまったのだからおかしい。 そうとう、うるさかったのだ。

初めてのピノキオ3曲を1時間かかって録音。
その間にジェンギンスは今朝の残りで昼食を食べたようだ。 
わたしは、昼食の暇もない。

姉は帰りがけに、花瓶の花が枯れていることを指摘した。
姉は帰りがけにメリーがクサイと指摘した。
姉は帰りがけに、バケツに入っている下着は何だと指摘したので、ジェンキンスの汚れ物だと答えた。

夕飯はうどんにした。
夕飯の支度の間散歩に出たのは良いけれど5分で帰ってきた。足が痛くて歩けないんだろうか。
うどんにはカボチャ、茄子、椎茸。ネギ、を入れて煮込んで芋の天ぷらと山芋擦って乗せた。
ハンバーグも一口大にして作った。トマトの皮もむいて出した。
ジェンギンス、ぺろりと平らげ、暑い暑いとまた、となりの部屋で椅子に座っていた。

私が、キッチンで作業しているので、御飯を食べないのかと心配していたらしい。
わたしが夕飯を食べている間は、軍歌のカセットを長時間にわたって聞いていた。

今日の状態もきわめて良い。

夕方の混乱もほとんど無い。ただ私が干した洗濯ものを『取り込め』とスーザンに指摘されたときだけ、
父が『捨ててしまえ』と怒っていたので、『平和に!平和に!』とスーザンに黙ってもらった。

ジェンギンスが怒る時はスーザンが怒っている時なのだ。

今夜は、睡眠薬を飲ませないでみる。

ギンコ2錠のみ服用。
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安定剤やめてみる

2004-10-30 23:19:53 | 介護
2004年10月30日土曜日



度重なる用事で今月わたしは相当忙しかった。
今週末は用がない。

気が抜けたのか目覚めたら朝11時だった。
この半年間でこんなに遅く起きたことはない。

ジェンギンスはどういう訳かまだ寝ていた。
声を掛けると、すぐ気がついたので起きれる体勢ではあったらしい。

夜中は目覚めなかったという。
昨夜は薬を飲ませなかったのに眠ったのだ。
成功だ。
薬の管理を人任せにしてはいけないのに、わたしもソウトウすることがたくさんあって管理しきれないことがつらい。

ジェンギンスが起きたのでトイレへ誘導。
でも、出なかった。
着替えを済ませる間今朝はトーストとコーヒーを止めておじやを作った。

大きめ野菜をたくさん入れて美味しくできた。
トマトも皮をむいて小さく切ってあげた。
いつもは、トマトの皮まで管理出来ないので皮付きで食べて皮を口から出すので困りものだったけど。
ああ~時間があると丁寧な看護がしてあげれるモンなんだ。
食事中にトイレに行った。

正常だ。まことに今日は正常だ。
スプーンも正しく使っている。
一人で普通に食事が出来る。
昨日はかなり混乱していた。
やはり、薬のせいとしか考えられない。
食事中「 これは食べて良いのか?」と何度も聞いてきた。 そんなに気兼ねしなくて良いのに。
可愛そうに。

たくさんの薬を解りやすく整理した。

今日も薬は最低限のませないで様子を見るつもりだ。
ギンコ1錠飲ませた。アリセプト1錠飲ませた。

昼過ぎ、足のむくみを取るためにラシックス1錠とウルソ1錠飲ませた。
果たして利尿剤によってむくみは取れるのか?これは観察して行かなければならない。
この利尿剤は飲んだけれどトイレへ多く通うようにはなっていない。

夕方混乱しそうだったらグラマリールを与えるつもりだったが、いたって穏やかなので何も与えなかった。
いつもは入ってくれない風呂も、今日は素直に入った。

夕飯後も、落ち着いて話し込んでいた。
田舎の人の話ばかりだ。
雨がふっているこ とも随分気にしていた。
今が何月か?とカレンダーを見ては聞いていた。

夜10時、睡眠薬レンドルミン1錠与える。
10時半に様子を見にのぞいたら、誰かの家に居るかのように多少混乱。
こんばんは、と言ったらば、他人に挨拶するように挨拶された。
部屋に立っていたので、たぶん訳が分からない状態だったのだろう。

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レンドルミン・アモパンの副作用か

2004-10-29 16:28:06 | 介護
2004年10月29日
  
朝、私がいつもの時間に起きたら父ジェンギンスはまだ寝ていた。
どうやら朝方まで混乱して起きていたので定刻に起きれないようだ。

昨夜寝る前に飲ませた薬は、デパス1錠と、新しく処方された薬レンドルミンを1錠。 
これで様子を見るはずだった。

ところが夜中にジェンギンスが起き出したというので、
母は父にデパスをさらに飲ませてしまい、
副作用がひどいので中止しようと言っておいた薬(アモパン)を飲ませてしまったという。
強すぎたんじゃないだろうか。
落ち着くどころか大変なる混乱が朝まで続いた。

私が昼1時に外出から帰宅すると彼はミカンを食べていた。
お腹がすいているのだ。
急いでうどんを温める。
お椀に箸と木のスプーンを添えてだしたけれど、スプーンの使い方が解らず、私はスプーンをしまった。。
しかし、今度はお椀からうどんをうまく食べれない。箸で持ち上げてはみるものの膝に落としてしまう。
落ちるから口を前に持っていこうという意識がない。
2日前くらいから、ものを食べる時手の平に取ってから食べようとしている。
口に直接入れていいんだと言っても納得はしない。
うどんは熱いから手のひらに取って食べたらやけどするぞ。

今日は朝から下着の交換に追われている
失敗がとことん急に多くなった。
トイレでの排尿中に紙を引き出したりして手を離すからトイレは洪水になるし、
下着はぬれるさ。

ぬれるばかりか、今日は2度も汚してしまった。
下着に出てしまったという意識は無いのだろうか?
下着に出てしまっているという認識も無いらしい。
この時は気付かなかったけれど、失禁も箸が持てないのも薬の副作用であった

夜は、ずっとずっと喋っていた。多弁って奴だ。
田舎のお祭りに行こうな!と誘っていた。
新聞よんで、これは全部知ってると言っていた。
何が書いてあったんだろうな~ 

足はいっそう弱まって、椅子に座る時もスムーズじゃ無くなった。
こりゃ大変だぁ!

今夜は薬を止めてみる。
ギンコ2錠飲ませた。
そして、梅酒のお湯割りを飲ませた。

今夜はどうなるのだろうか
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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。