アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

MRI結果

2004-11-24 00:35:33 | 介護
11/24 MRI
今日は午前中にMRIの検査結果を聞きに行く日だ。

わたしは、午前の仕事を10時半で終了させなければいけないので早朝からあわただしくして、ジェンの面倒もそっちのけだった。

ジェンとスーザンが朝食も食べずに争っている。

どうやら、ジェンの入れ歯が消えてしまったらしい。
ジェンが下着姿のまま立っている。
今脱いだパジャマを着ようとしてスーザンに怒鳴られている。

「 ズボンを出してあげなきゃ、ジェンは何を着たらいいのかわかんないでいるよ 」 と声をかけた。

スーザンの文句は病院の待合室まで延々と続いた。 黙ってれば治まるんだけどな。

私が病院に駆けつけると2人は待合室で待っていた。
診察予約表をみたら、11時からじゃなくて11時半からだった。 
スーザン任せには出来ない。
そのうちマクドウウェル量子博士も駆けつけて、診察室へ大勢で侵入。

MRI結果としては

++++++海馬が重症+++++
脳梗塞の白い陰もいくつか見られるといわれた。

脳梗塞とは初耳だ。
これはこのままで問題無いらしい。

先生 「 おかげんいかがですか」
ジェン 「 いいね 」
先生 「 おいくつになられましたか 」
ジェン 「 ○●年2月9日生まれです 」
先生 「 するとおいくつですか 」
ジェン 「 いくつぐらいになんのかな~ 」
先生  「 おいくつぐらいですか 」
ジェン 「 いくつっていったって、先生のほうが
      よくしってるでしょう 」
先生 「 これは頭の写真です 」
じぇ 「 脳みそですね 」
先  「 物忘れをしますか? 」
じぇ 「 頭はよくないからね 」

そして、私と先生で薬の話しが始まって・・・
睡眠薬は眠ってくれるなら飲まなくて良いこと。
薬を飲んで興奮がおきるのはデパスのせいかもしれないこと。
グラマリールは興奮を抑えるので飲んでもいいんじゃないかということ。
コミュニケーションが取れる状態の時はまだ改善の余地があるのでアリセプトは今まで通り服用を続ける。 30点満点のテストのうち数点あるならばアリセプトは効果があるとされているようだ。
・・・・聞いて良かった。

スーザンの話では、デイサービスセンターから興奮があるので鎮静剤を服用して欲しいと要望があったと言う。 だから、昨日グラマリールを1錠朝飲んで様子を見た。
薬のせいか、陽気に興奮はしていた。
夜は寝なかった。
入れ歯を隠してしまうほど頭がおかしくなっていた。
・・・薬を服用してすぐこんなに症状が出るのだから薬のせいだと思うのだけど、スーザンはくすりのせいじゃないと言い張る。

解らない。

そして、きょう待合室で薬についてスーと話していたら、デイサービスから鎮静剤服用の申し出はないという。

だめだめ!!
もう、話し通じないし、
みんなどうして私に直接話してくれないのかな。
・・・というか、スーザンはリーダーだから全部自分が聞かないと気が済まないのだ。

時々、わたしの仕事も断っちゃうしな。

そして、入れ歯が無いためにジェンは物が食べれないといって、すねくってるし、空腹だからいらついてるし。。
すぐに、あたたかいコーンフレークと卵野菜スープを作ってあげたけどよこむいてて食べてくれない。

わたしの仕事場には何度も上がってくるから鍵かけたし。
夜は、あっちこっちかたづけて物が無くなってるし。
ソースは落として、台所がソースになったし。

入れ歯も、スーのコートも、バッグも、ミカンも
いろんなタンスの引き出しから出てきた。
テレビのリモコンもひきだし。
新聞は古新聞置き場にあって、海外からの大事な手紙も入っていたから、

ゴミは気をつけて見なきゃ駄目だ。

夕飯はおかゆにした。
すねくって食べないけれど、
見慣れたジェンのお茶碗に銀のスプーンを入れておいたら美味しい美味しいといって全部食べた。
見慣れないお椀に、木のスプーンは駄目らしい。

お腹がいっぱいになって、たいそうご機嫌。

24時間一緒のスーザンは胃が痛いと言う。
わたしは、仕事の合間にジェンを見ているだけだけど、ずっと付きっきりは胃も痛くなるハズだ。



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調布祭

2004-11-20 00:32:52 | 介護
2004.11.20調布祭




自称電通大出身のジェンギンスと一緒に調布祭へ出かけた。
天気も良く暖かいので今年は過ごしやすそうだ。

駅の改札ではさきに私が入ってジェンギンスにパスネットのカードの入れ方を説明する。
そして、取り方も説明する。
ここは、付きっきりじゃないと、パスネットが機械の中に収納されちゃうので時間との戦いです。

大学について、まず研究室へ挨拶に行った。
私のご丁寧な挨拶が効いたのか、ジェンギンスはすごく丁寧に教授にお辞儀をしてくれた。
わたしが、ジェンギンスとスーザンを紹介した時、なぜかジェンは、泣き顔になった。
感激してる。。
いつもは、冗談とばすジェンが、コウも、丁寧にご挨拶してくれるとは、さすが、この雰囲気を読みとっていたのだろう。 よかったぁ!!

研究員のマクドウウェルから今実験中の原子の装置の説明をしてもらった。
レーザー光線が飛び交って精密機械が並んでいる。 ジェンは一生懸命説明を聞いていた。

隣の研究室もレーザのなんかの実験で、埃を寄せ付けないためなのか、ビニールシートのなかで実験がすすめられている。 そのシートの中に入って説明を聞いた。
ジェンも、よく聞いて居た。
大事な実験装置を触ってしまうのではないかと心配したけれど、大丈夫だった。

TJの研究室へ行ったのだけれど、あいにく、実験装置は運び出したので説明は受けれなかった。
廊下で、TJから雪の研究やスキーがなぜ滑るかを研究していると聞かされた時、ジェンギンスはTJにいいました。

『 そんな 簡単なことも わかんないのかよ 』

笑っちゃいました。
でも、TJとお別れする時すごく丁寧にお辞儀してました。

この学校のひとは、みんなジェンギンスに対して丁寧にご挨拶してくれるのでジェンもそれなりに対応してました。
さすがです。

天気が良いので隣の布田天神にお参りしました。
ジェンは足が痛くなってきたので、スーザンが代表でお参りしました。
ジェンは多少混乱してきて、ここにはむかしよく来たとか、なんで自分がここにいることが解ったんだ?とか、たくさん聞いて来ました。

帰りの特急では座れなくて困りました。
よく、見かけは不良だけれど席を譲ってくれる若者がいるのですが、この日の不良は不良のままでした。
50過ぎのおばさまが、まだまだ駅に着かないというのに立ってくれたのはきっと、席を譲ってくれたんでしょう。
ジェンを座らせるのに気を取られているうちにそのおばさまは遠くに行ってしまいました。
感謝です。
ジェンは、立っているのが限界でしたから。
椅子に腰掛けてからも、足がつるのか痛がりました。

乗り換えは無理なので、新宿まで出てしまい、家の前までバスで帰ります。

それにしても、階段が多くて、大変です。
ジェンはまだ力があるから、手すりに頼って身体を持ち上げることが出来ます。
力のない女性は、もう、外出は出来ないだろうな。

外出出来て良かった。

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罵倒あり

2004-11-17 00:26:14 | 介護
11月17日 (水) 罵倒あり
今夜は久々やっかいだった。

夕食後、明日は雨だというので今のうちにメリーの散歩に行ってしまおうとスーザンが提案しました。
メリーの散歩だと言うと怒られるので、「買い物に行ってきます」 と言って出ていった。
わたしは、ジェンとお留守番。

そしたら始まった。

スーザンどこ行ったんだ? 今頃どこ行ったんだ?
買い物?今頃なんだ!! 今時分店屋は開いてないだろ! スーザンどこ行った! スーザ居ないのか?
・・・うろうろ、勝手口を開けたり閉めたり、外を見たり、ウロウロ。。。テレビも消された。
とうとう、ジェンが外に出てだれかしらないひとの自転車を家に入れようとしているところで、スーザンとメリーがご帰還。 メリーがジェンになつくのでジェンは一気にご機嫌回復。

しかし、

私がキッチンで夕食食べてたら見つかってしまった。
「 何だ!乞食みたいに、今頃! 」
「 人のうちで、こんな時間までどういうつもりだ!」
「 こんなところで、かくれて何だ!!」
来たのは4回くらい来たもんだから、4回も乞食だって言われちゃったよ。


スーザンの部屋でも、何かしらほざいてる。
あ~~~あ!! あ~~あ!
スーザン切れちゃったよ!

「 あたしが邪魔なら出ていきますよ!!」
「 私の物を捨てるって言うなら、どうぞ全部捨ててください、さあ!捨てなさいよ 」
「 さっきから私のことを誰だとおもッてんのよ、」
「でて行けって言うなら、出ていきますよ、一人で暮らしなさいよ」

私は、戸の隙間を空けて見物です。

バトルです!

売り言葉に買い言葉! 
負けられません! の バトルです!

アルツとセミアルツのバトルです!!





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介護者とバトル

2004-11-16 00:32:15 | 介護
罵倒
  2004年11月17日 罵倒するジェンギンス

今夜は久々やっかいだった。

夕食後、明日は雨だというので今のうちにメリーの散歩に行ってしまおうとスーザンが提案しました。
メリーの散歩だと言うと怒られるので、「買い物に行ってきます」 と言って出ていった。
わたしは、ジェンとお留守番。

そしたら始まった。

スーザンどこ行ったんだ? 今頃どこ行ったんだ?
買い物?今頃なんだ!! 今時分店屋は開いてないだろ! スーザンどこ行った! スーザ居ないのか?
・・・うろうろ、勝手口を開けたり閉めたり、外を見たり、ウロウロ。。。テレビも消された。
とうとう、ジェンが外に出てだれかしらないひとの自転車を家に入れようとしているところで、スーザンとメリーがご帰還。 メリーがジェンになつくのでジェンは一気にご機嫌回復。

しかし、

私がキッチンで夕食食べてたら見つかってしまった。
「 何だ!乞食みたいに、今頃! 」
「 人のうちで、こんな時間までどういうつもりだ!」
「 こんなところで、かくれて何だ!!」
来たのは4回くらい来たもんだから、4回も乞食だって言われちゃったよ。


スーザンの部屋でも、何かしらほざいてる。
あ~~~あ!! あ~~あ!
スーザン切れちゃったよ!

「 あたしが邪魔なら出ていきますよ!!」
「 私の物を捨てるって言うなら、どうぞ全部捨ててください、さあ!捨てなさいよ 」
「 さっきから私のことを誰だとおもッてんのよ、」
「でて行けって言うなら、出ていきますよ、一人で暮らしなさいよ」

私は、戸の隙間を空けて見物です。

バトルです!

売り言葉に買い言葉! 
負けられません! の バトルです!

アルツとセミアルツのバトルです!!


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18歳に戻ってる

2004-11-15 00:29:06 | 介護
おちつかない
2004年11月15日 
朝は普通に過ごしていた。
デイサービスへ行く時、いつものように何処へ行くんだ?
何処へ行くんだと?
聞いていたけど、ちょうど私の出勤時間と重なって
一緒に出かけることになったので、
玄関でジェンギンスを呼んだら、来てくれた。

雨が降っていたし、車が迎えに来た時、訳が分からず少し怒っていた。
だけどわいわいと乗せたらいつものように上機嫌だった。

夕方私が仕事を終えて顔を合わせるなり、
雑誌はどうして届かないんだ?
 どうなってるんだ?と聞いてくる。
また、18才のころに戻っているよ。
このころに戻るのが一番たちが悪いんだ。

でも、わたしは、やっと、気づいた。

毎日、ある一つの項目に執着してずっと同じ事を喋っているんだから、
今日は雑誌のことに執着してると思えばいいんだ! 
だから、いつものように聞いていなければ済む事じゃないか。

スーザンにもそう言い聞かせたけど、わかってもらえなかった。
だから、スーザンはいちいち返事をしたり、
説明したりして結局ジェンが怒り出して。。。。
繰り返しや!
スーザンはアルツを理解しないままジェンを失い、
後悔の毎日を送ることが目に見えている

わたしは、イライラしたり、怒ったり、喧嘩したりする性格じゃないので
介護はのびのびとしているつもりだ。
よく、道で怒鳴りつけてる介護者を見かける。
必死の看病なのかな。
わたしが冷たいのかな。

今夜のジェンは、家をウロウロ歩いて、電気を消したり、トイレに何回も行ったり、
メリーが誰だか解らなかったり、落ち着かない様子だったけど、
恐い顔はしていなかったな。

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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。