アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

多忙で人生を終わる。

2012-03-26 00:32:00 | 介護
3月31日土曜日には2年に一度のお仕事のイベントがあります。

出演してくれる人とその家族のために
わたしは、非営利にて大変忙しくしています。

人間として生まれてきて
勉強以外の能力を身に付けようと
選んで来てくれている人々に
思い出となり今後の励みとなるよう
毎日家族を犠牲にして
頑張っているわけです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そのイベントに朝に母はショートステイへ行きます。
この、虚しさは計り知れません。
この、何十年も間、親のお陰で専門の学校で学び
親のお陰でこの仕事を立ち上げ
親のお陰で仕事を続けてきました。

この成果をいつも親に見てもらっていたのに
親の面倒がみれないからと
預けてしまうのは大変心苦しいです。

だれも、頼む人が居ない・・・
ということは、私は親の一切合財を
全て一人でみているわけだ。

それは不公平な話であるな。

親が亡くなる頃には
就職もできない年齢で、
介護のために仕事ができなかったツケは
わたしの老後を脅かします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

母の負傷からひと月がたちます。

★ 縫合した唇の腫れが気になります。
★ 外に一歩もでません
★ 寝てばかり
★ 食欲も無い
★ ヤル気ゼロ
★ 口はうるさい!
★ 同じ質問ばかり
★ あんなに楽しみだったデイサービスをやめたがる
★ 洗濯をしなくなった

そろそろ負傷から立ち直っても良い頃なのに
老衰は進行しています。

わたしは多忙につき母を口腔外科に連れて行く時間がありません。
散歩をする時間もありません。
時間はあるのですが、母が寝ているのでタイミングが合わないのです。

あすは、デイサービスです。
どうか、行ってくれます様に。


私用の大好きな夕食です。
ミックスベジタブルとほうれん草を炒めて
めんつゆで甘辛く味付けしたものを
ごはんに乗せるのだ。
だーーーい好き
コメント (6)

みるき~悩む

2012-03-21 23:12:00 | 介護


ハムスターのようにおにぎりを食べる母。
最近食欲がないのでせっかくのおにぎりも半分も食べれません。

私は3月31日土曜日に、仕事の大きなイベントを控えているので
最大に多忙です。
自分ひとりで企画して計画して注文して本当に大変なのです。
アルバイトの人も何人か頼みますが、
詳細な動きを全部言い伝えるのも自分なので
とにかく全部自分なのです。

その、もう20回目となるイベントには、毎回両親が来てくれていました。
父が相当ボケても、家にいる限り来てもらいました。

そして今回母にも来てほしいのですが
母の面倒を見てくれる人がいないと
呼べないのです。
わたしは本当に忙しいのです。
自分のことでせいいっぱいなのに・・

母には来てほしいのです。
母の子供である私の成功を見てほしいのです。

母にパーマをかけなければならない。
化粧を当日しなければならない。
支度してあげなければならない。
会場まで送迎しなければならない。
会場で一緒にいる人がいなければならない。
一人で帰れない。
母の夕飯を用意しなければならない。
メモをたくさん残さなければならない。

・・・母に聞いたら、デイサービスに行くと言ってくれた。

姉の都合がいいかどうか聞いていないけれど
姉に頼もうかと思ったが
母がそれはしないでくれというので
・・母には夕飯つきのデイサービスに行ってもらおうかと思う・・

いやいや、
その次の日からショートなんだから
ショートを1日多くいけばいいのだ。

なやむなぁ~

まあ、母がわたしのイベントに来ても
良いことは言わずに、批評をしてえらそうにするので
毎回ため息がでているもんですが・・

いいか・・・
いいかな・・

母当人にとってはどうでもいいことだけど
残された家族の後悔ってところだ。

~~~~~~
母は、相変わらず
寝たり起きたりです。
寝たかと思うと起きて、起きたかと思うとまたベッドに入って眠るのです。
何か言えば、

『90なんだから当たり前だ!!』と反省も意欲もあったもんじゃありません。

口は、うるさいのです。

しかし、歩くのをみていると
ヨロヨロです。
掴まらないと立って歩けません。

最近、病院から出ている薬をまじめに飲ませています。

飲んでいるからヨロヨロなのかもしれないし
ヨロヨロだから飲ませようという気になっているのかもしれません。

試行錯誤して薬の処方をどうかしないと・・・

7年もまえの日記を読み返してみたが
父に向精神薬を与えて大変状態が悪くなることが書いてあった。
それなのに、与えている。
医者の言うとおり与えればよくなるかと思って
何回も与えてる。

だから、同じ間違いをしてはならないのだ。
よろけるようになったら薬を疑い、
精神が興奮したら薬を疑うのだ。

今から、デイサービスにメールして
母をお願いしよう・・・

父のときは母がいて面倒をみてくれたから
とにかく、父は幸せだったのだ。
伴侶がいることは幸せなのだ。
残された一人というのは、男も女もだいへんだ。
コメント (4)

老衰化

2012-03-18 23:23:00 | 介護
2月28日の転倒事故からもう3週間です。
抜糸もして痛みもなく大丈夫かとおもわれましたが
昨日から唇の傷が腫れ上がっています。
腫れているだの、痛くないだの、よくわかりません。
口の中の清潔を保つこともしてくれません。

老衰の母は一度デイサービスに行きました。
すると、老衰から立ち直って元気が戻りました。

しかし、昨日の土曜も調子が悪いといって
デイを休み、またパジャマ生活です。

怪我をしたのも、昨日のことだと思っています。
引きこもりです。

『 新宿の病院は、夜中もやっていて
  夜中だと言うのにたくさんの人で、
  年寄りがいっぱい来ていて、
  看護婦さんも忙しくて飛び回っている』

と、何度でも言うし、母の妹にも電話でそういってました。
うそ八百です。

夜中の救急病院はひっそりしていて、年よりは誰もいなくて
看護婦さんも先生もとっても静かなのです。

昼間外来に行ったときと混乱しているのですね。


しかし、母は寝たり起きたり寝たり起きたりしてます。
起きると寝て、寝ていると起きるのです。

今日も夕方私が階下に下りると
母がキッチンで朝食のクロワッサンを持って立っています

『夕飯はこれを食べるのよね』

まだ夕方5時すぎなのに夕飯をたべようと
キッチンに来たのです。

まだ早いと言ったら、
早く食べないと片付かないし、
食べて早く寝ちゃうんだそうです。

それで、私が新宿で買ってきた天津丼を食べたら
寝てしまいました。
そして、うとうとして、またおきてくるのです。
そして、また寝て、また起きてトイレに行くのです。

ああ~~お腹が痛い。
このごろ、乳製品をたべていないのに
お腹が痛くなる。
へんだ!
ダイエットのせいですか?

14年ぶりに近所の女医さんの婦人科へ行った。
超音波で画像をみて私は心配だったなぁ。

なんですかその黒いでかい影は!!

内膜症だったのが癒着しているギザギザ部分があった。
でもそのでかい影はなんでしょう?
腹痛は、癒着のせいだと先生が言った。
ホントカナ

処方された薬は、腹具合がよくなる漢方薬だったので
そうとう大した事がないと思われる。

そして、キセノンという温熱療法でお腹と背中にライトを当てた。
看護婦さんに言いそびれたが、そうとう弱い設定だった。

~~~~~~~~

多忙なのに母の世話が大変だ。
多忙なのに、母のことを全部しなければいけないのだ。
多忙なのに、母が自分でするべきことを全部私がしなければいけないのだ。

母は、今年か来年死ぬかもしれないと思う。
問題は、遺影だ。
全く無いのです。

コメント (7)

老衰母に苦労する。

2012-03-11 15:32:00 | 介護
3.11日曜日。


100メートル先のコンビニへ。


母が負傷して12日。
その間、一度洗面所で髪を洗ってあげたが風呂には一度も入らない。
ガスヒーターを早朝からつけっ放しの狭い部屋では、息苦しいものが漂い、チョコパンは空気の入れ替えに苛立ちを現してる。
私は、仕事のイベントで時間がないというに母の世話に追われている。


日本中が黙祷しているそのときに、説得を繰り返した結果母に風呂に入ってもらった。
風呂にはいっている間に、シーツや毛布の洗濯。

母は、一歩も外にでません。
老衰化現象です。
言うことも希望がありません。
もう外に出れないから施設にはいるそうです。
怪我は昨日したそうです。
すっかり病人ですが、本当は悪いところは全くありません。

チョコパンが、散歩に誘いましたが理由をつけて拒否を続け、
でも、なんとか外へつれだしてくれました。
有難いことです。
お風呂に入ってよかっね。






ウドンを煮ても、栄養のあるおじやを作っても、ご飯を炊いても、あれしてもこれしても、拒否拒否拒否。
わたしの、やさしさを土足で踏みにじるわけです。

世の中には、自分の親を一生懸命見る人と、人任せにする人と、2種類います。
わたしは、一生懸命親を見る人がやっぱり好きです。
だから、不満は沢山あって苦労も多いですが、母の面倒はみるわけです。

しかしだな!
大地震がきたら私は1人で逃げるかもしれない。
母は生きたく無いというのだから。



コメント

母。抜糸終了

2012-03-08 23:58:00 | 介護
2月28日 母 散歩で転倒負傷。 大出血で道に倒れたままおまわりさん騒動。
    大学病院にて唇縫合・ 顔面紫に腫れ上がる

3月4日 急激な激しい頭痛で大学病院CT検査・・異常なし
    異常はこれから出てくるとのことだ。

3月8日 抜糸


負傷したこと自体、脳からきた転倒なのか?転んだだけなのか不明です。
負傷以来、母は急に呆然とした状態です。

朝、起きてこないし、ベッドから起き上がっても座ったままじっとしてる。

「 どこか悪いの? 頭がいたいの? ボーっとしてるの?」
と聞いても、数回細かくうなずく。
目は宙を見てる。
頭がおかしくなっているひとのうなずき方だ。

食欲も激しく無い。

パジャマのままで過ごし、寝てることが多い。

それでも、午後になってくると意識がもどるようで
テレビを見てバカにしたりする。
命令もする。
夕食後に眠くなってウトウトしているチョコパンを無理やり起こす!
これは、母の悪い癖だ。
絶対に人を寝かせないのだ。

チョコパンは、気分を害して早々に2階に上がってしまった。
次のターゲットは私だ。

「もう9時だよ、早く寝なさいよ!」
・・・
母は一年中退屈な人生かもしれないけれど
私は、ついさっきの午後7時半まで働いていたんだよ!
少しは、ゆっくりさせてよ! と思うのだ。

そして、きょう3月8日木曜日に抜歯のため新宿河田町の大学病院までタクシーで行く。
往復4000円。 診察代金は180円。

母の足元がふらつくので、すっかり母を支えながら歩く。

口腔外科の先生に母を預けて抜糸完了。
唇の大きなかさぶた(小指の爪と人差し指ぐらいの大きなもの)2つまで取り去ってある。
これで、母の口は正常に戻った。

入れ歯だって、「もう入れ歯は痛くて入れれない」と言っていた母が、まだ口が痛いのに次の日にちゃっかり入れていた。習慣で入れてしまったらしい。

あとは、顔面の紫アザが取れれば人にも会える。

そして、記憶喪失の母が言いました。

「 今日は、右目の抜糸をしたんだよね?」

・・・どうやら、唇より目のほうが痛いらしい。
母はどうして、目が痛いんでしょうか?

あっ!

たったいま、思い出した。
右目が充血したり腫れてきたら、危険だっていわれてたんだ!

とにかく、私は母をいま観察中です。
硬膜外出血
という、転倒数週間後にじわじわ出血してくるという病気になってはこまります。

自称90ともなると、

癌になるか
認知症になるか
転ぶか
喉につまるか

こんなものが、あるとき突然やってくるんでしょうね。


口腔外科の待合ロビー。
いつも行く大学病院より広々して、人が少ないの。
受付の女性たちは立って応対しています。
そして、ニコニコしてるの。
患者さんにも、やさしく接して、大体の診察時間目安を教えてくれるの。




まるで飛行場かショッピングセンターみたいな病院です。
北朝鮮に拉致されていた人の夫のジェンキンスさんが入院していた病院です。



病院の敷地にあるカフェ。
おいしそうなドーナツなどありましたが抜糸後だし、ダイエット中だし、帰宅するしかありません。
ショートケーキを丸ごと食べたいです・・・数時間後に腹痛で死ぬ勢いです。

もう、一応ここの病院の診察は終了です。
終了であることを祈ります。

生きる気力を無くした母が元気になりますように。
ヒットラーの母と、買い物三昧の母に戻りますように。
コメント

アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。