アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

メリー急変したが

2011-02-23 02:39:00 | 介護
朝起きて階下に下りると、母がそわそわした顔でたっている。

何曜日だかまったく解らなくて、デイがあるのか無いのか
ぜんぜんわからないという。

テーブルに お迎え8時30分 ってちゃんとメモを大きくかいてあるのに、 「 そんなの、いつの紙だかわからない 」 と言い出す。

デイの日だとわかって、あとはいつもどおり自分で支度をしてくれた。

お迎えが早いというのに、玄関から外に出て、そうじをしたり、ごみ置き場にいったりうろうろしているので、早くご飯を食べるように注意した。

わたしは、毎朝のさまざまな食事の準備をして、メリーに食事をたべさせ、インスリンの注射もした。

母が8時半に出て行き、
マクドウウェルが10時に外出する時その事件は起こっていた。

玄関にメリーが倒れていた。

それも、首が曲がって変な形で倒れている。

お尻からは、長い便が出てしまっている。
口からはよだれが流れて、玄関タイルにみずたまりができている。
尿もでてしまっている。

私もマクドも、メリーは間もなく死んでしまうことを悟った。

息はしている。

背中をたたいて呼びかけた。
反応なし!
もう一度たたいたら、顔をすこし上げた・・・・らしい。
反応は薄い。

とにかく、全身ゆるんでいることは、腸からそのまま流出した
長い便が物語っている。

とうとう、この日がやってきたと焦った。
メリーがいなくなったらハワイにいけると思った。
数日前に注文したインスリン6万円分が無駄になると思った。

寝ているチョコパンの部屋に言って
チョコパンに聞いた

「 メリーが死ぬけど、さいごを見届ける?
 それとも見ないほうがいい?」

チョコパンはすぐに起きて玄関に行った。

体が曲がって倒れているメリーにびっくり。
すぐに顔を抱いてあげるところが私と違う。

外は寒いので玄関に布団を敷いてあげて
温かいところに入れてあげた。
メリーはされるまま・・
すこし立とうとおもっても、足がガタガタで不安定です。



電気ストーブをつけたり、部屋からの暖気を廊下に流したり
至れり尽くせり、
そして、糖尿病のインシュリン投与による痙攣かともおもい、
注射器で砂糖水を口に入れる。

まるで、救急搬送の患者をみる医者になった気分だ。

メリーの体はとても痩せている・・
腰の骨はガリガリ。

メリーの大好きなジャーキーのおやつをあげてみた。
おいしそうに食べてくれた。

そんなこんなで時間がたつうち、
あれ?回復してきてるし・・・・

ご臨終のメリーが回復してきてる・・・

半年も散歩をしていなかったことをチョコパンと話したところで
メリーが回復してきたんだけど、

チョコパンたら、ご臨終のメリーを外に連れ出して
歩かせている。
歩けないメリーをあるかせている。

亡くなる前の日まで、ベッドから起こして生きさせていた
老衰のジェンギンスを思い出す

生きさせる!というパワーを感じた。
家族ってすごいと思った。

それで、メリーが復活した。

一晩家の中でねかせてあげて、
次の朝は、敷布団がおしっこだらけのびしょびしょであったけれど
温かい夜を迎えさせてあげることができた。

家族のだれもがこの一晩を心配したけど。
次の朝は、生きていた。

それで、もう大丈夫そうで、

いったいメリーに何がおこったのか不明です。
毒を食べたのでしょうか。
ご飯に香辛料でも混じっていたんでしょうか。

ああ^^
ハワイ行きが問題です。

犬と母が共存している苦労は
皆様の想像できないくらい
たいへんなんです。

犬がいるために母がしでかすことがあるのです。
こんど、写真でも撮ってみます。

お騒がせしました。

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返品

2011-02-17 23:44:00 | 介護
2月17日木曜日

火曜木曜土曜は、デイサービスの日です。
母は喜んで早起きしていってくれます。

今日のお迎えは8時20分という早い時間でした。

母が行ってしまって、税金申告の領収書整理のため
母の手提げバッグの中を見ました。

わたしはメマイで倒れそうでした。

新品の目薬が入っていたのです。

目薬とビタミン剤と便秘薬とケロリン・・・
大量に買ってくる母です。

しかし、月曜に大学病院の眼科で受診したばかりだし、
水曜には薬局に目薬200本(使い捨て目薬)をもらいに言ってもらったばかりだし、
まさか、新しい目薬を買うなんて考えられない。

家には、大量の薬屋から買ってきた目薬があるんだよ!!

もう、母の買い物にはがっかりだ・・・

ああ~~~
とっても行くのは嫌だけど
薬屋に返品に行った。
ありがたいことに、母が封を切る前だったので
返品できた。

お金を返してくれるといったけど
錠剤の胃薬を買った。
母が買ってくる胃薬は粉なので
チョコパンは飲めないのです。

最近母は胃の薬を買わなくなった。
調子が良いのかな。
病院の薬を全部止めているので
調子がいいのかな。

薬屋にはいつものおじさんじゃなくて若旦那がいた。

私「 おじさんには、母に薬を売らないように頼んでおいたんですが
  母が無理やり買ってきたようです 」 といったら

「 おじさんは体調がわるくて一月前から入院しちゃってんです。
  僕は、おかあさんの顔をしらないので 
  買いに来てもわからないなぁ
  どんなひとかなぁ 」

マメに母の袋をチェックして返品に行かねばならないけれど
母も、薬類はわたしに隠れて買ってくるから
すぐ隠されるんだ。
自分で隠して忘れてしまうのだ。


母はこのごろ、びっくりするほど短時間で
同じ質問を繰り返すようになりました。

つまり、まったく私たちの返事を聞いてないわけ。
すぐに返事を忘れて記憶してないのだ。

いま、一緒にご飯を食べていた人の記憶がないのだ。

一緒にご飯を食べていたのに

「チョコパンはもう帰ってきているの?」と聞いてくる。

しかし、いいのだ。
母は、驚くほどしっかり話をするが
もう、化石のように年寄りなのだ。

生きた化石なのだ。
生きて喋る化石なのだ。
化石だから、喋ることがへんなの。変なことをいうのよ。
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命日3回目

2011-02-14 13:36:00 | 介護
今日は父ジェンギンスの命日です。

何年に亡くなったのかどうも、覚えることができません。
母ではありません、わたしが覚えられないのです。
たしか、偶数でしたね。

父の墓参りに行かなければなりませんが
多忙につき、いけません。

今日は、母の大学病院検診で午前午後とも予約です。

朝、11時からの診察だったのでタクシーを使わずバスで。
  でも、風が冷たかったので、足が弱まった母には酷だったでしょうか。

思いがけず11時半には老年科の診察が診察の意味も無く終わり
チョコパンも呼んでランチを
近所のレストランで食べる予定だったけれど、早々に呼ぶのも面倒だし、
外は寒いので、病院内にある隠れレストランに入りました。

綺麗な病棟ビルディングとは違って
昭和の初期に建てられた、古いたてものにレストランはありました。
このふるい建物で大学教授たちが何かしらをしていると思うと、
なんて、古くて汚いのかと思います。
この病院の大学校も、すごく汚いんです。



まだ11時半だったし、おなかもすいていなくて
母は醤油ラーメン。
わたしは、具沢山のレストランの名前のラーメンを食べました。



外は新宿高層ビル群です。
でもレストランは2階なのでビルのふもとしか見えません。

外はきれいだけど、窓枠も窓サッシもとても古いんです。
いまどき、こんなレストランがあるか!ってかんじです。
温泉街の定食やみたいです。

値段は普通に高かった。
味は、近所のラーメン屋の勝ちです。

まわりのお客さんは・・お医者さんです。
白衣のお医者さんです。

食べ終わって、2時の眼科診察までにはまだ時間があるので
地下の売店まで下りて、休憩所にいきました。

ここもまた、駅の待合所みたいに昔ながらの共同休憩所です。

自動販売機で温かいココアとカフェオレを買って
母に持っていきました。
母は「甘い!」と言って半分以上飲みませんでした。

眼科の診察は今日から 《 角膜専門外来 》っていうことで
また先生が新しくなりました。

次から次へと先生がかわります。
1人ずつ見放されているような気がします。

今度の新らしい先生も
母の目の苦痛を取るように頑張るといってくれました。

しかし、母が目の不快を訴えて目をつぶてしまう原因が
解らないのです。

涙の検査をしました。
正常でした。
その検査をしたために、母は目の痛みを大きく訴えて
歩行もできなくなってしまいました。
先生は、無視・・・

年よりは、痛みに大して大げさでいけない。
我慢というものができない人類なのです。
子供の香辛料と一緒よ。

手を引いて廊下をあるきました・・・
母は弱気です。
3万円くれました。
帰りのタクシーの中でも、何回もお金をくれようとします。

病院に一日付き添うことはたいへんだろうと
珍しく、やさしいことを言ってくれます。

そんなことを言ってくれると
「 なにも犠牲にしてきてるわけじゃないし
  時間があるから大丈夫 」 と
わたしも、返事が優しくなります。


大丈夫と言ったけど、
帰宅して、もう、座る暇なんか無くて
夕食の支度におおわらわら・・

なんで、すべてをわたしが1人でするのかと
ヒーヒー考えながら
夕食の支度、バレンタインの支度、お仕事、英会話、雪かき・・・
と、夜中まで暇なしでした。

腰いたい・・・

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日曜日です

2011-02-13 17:31:00 | 介護
明日の2月14日は、父ジェンギンスの命日です。

いつの日か、父のつらかった介護の毎日をもう忘れてしまいました。
たしか、もうたいへんでたいへんで限界だったと思います。

病院施設に最後の1年3ヶ月間預かってもらったので
最後はまったくたいへんじゃありませんでした。

その、私が楽をしていた分だけ
父ジェンギンスには介護の温かい手がのべられなかったはずです。

だから、早く死んだのです。

父みたいに重症だったばあい、施設にいれるとはやく死んでしまうんでしょうね。

施設入所して、入れ歯をはずされてしまったために食事内容も量も不足した。
とたんに、声が出なくなった。
ガリガリに痩せてきた(癌だったからかな)

1年間ベルトで固定された睡眠。

これこそ監獄人生だっただろうな。

父の重症認知がそんな最後を迎える羽目になったのだ。

立派な父が不幸な最後をむかえたもんだと思う。

その不幸を助けてあげれなかったな・・・
重症認知症がいけないんだ。
家族は親を助けてあげれないほど介護はたいへんなんだ。

精神を病んでいる人は、ほんと、何を言い出すか
何をしでかすか
頭が狂ってしまうのは
まことに、助けられないのです。

~~~~~~~~~~~

そんな人生の反省があるから
次に控えた母の介護はうまくできるかというと
ぜんぜんダメ。

もう、わたしが精神病になっています。

父とは違う母がいる。

現実問題! という言葉があるように
現実問題、 戸を開けっ放しで、拒否ばかりで、自分中心の命令で、

・・・たいしたことないか・・・たいした事はない。

ああ^^~~~

頭が痛い。土曜日曜と頭が痛い。

金曜に雪の中、ボーイフレンズと3人で夕方5時から10時半まで
ずっと同じペースで日本酒熱燗を飲み続けた。
すごく安い店なのに3人で14000円だから相当飲んだね。
いつも宴会のときは、めったにたくさん飲まないんだど、
すごく飲みたい気分だったのだ。
おいしかった~~
ほんと、熱燗はおいしい~~

でも、当分は控えるよ。。。
深酒禁止。

おかげで、墓参りにも行く元気が無く。
ここ3日は、買い物も行ってない。
きょうも夕飯は戸隠そばを茹でてザルそばにするのだ。

母には、うどんを茹でて昨日の具沢山の味噌汁をつかって
けんちんうどんを作るのだ。

ああ~~いまもう6時だから
作らないと・・・
早く作らないと、母がうろうろしてご飯を探すからね。。。

家族がいるからわたしは生きているのかなぁ

家族がいるから生きているんだけど
家族がいるから死にたい
家族がいなかったら、それはまた死にたい。
生きているから、生きているけど。

地球がいっきに滅亡してくれたら嬉しいな。

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日曜日

2011-02-06 01:57:00 | 介護
あっという間に母のショートステイも終わり、元気で帰宅しました。

帰宅してすぐにいろいろ様子を聞くと、話をする人もいたといいますが、次回のショートの頃になると文句たらたらです。

きょうの日曜日は私の用事もなかったので
あさから夜までずっと母と過ごした。
ほんとうは、2階にいあがって楽器の練習だとか英語の勉強とかすることがたくさんあるんだけど、2階にあがって母を一人にしちゃ悪いような気がして、ずーーっと一緒。

だからと言って、話をするわけでもない。
わたしは、母の脳みそに記憶されていることは全部聞いてしっているので
母と話をしても、よく知っている内容です。

母の留守中に、気になっていた母の部屋の片づけをした。
ベッドの15センチのたかさのマットレスを取り去り、ベッドを低くしてあげた。
これで、降りやすくなっただろう。

服を洗濯して、たたんだり、ハンガーにかけたり・・・
いつもまにか、山のようにかけられた毛布毛布毛布布団布団布団のベッドもどうにか片付けた。
電気式毛布を敷いて、毛布 羽根布団 羽根布団 毛布 毛布。
脱水になってしまう勢いですが、たくさんかけて重くしないと
寒い寒いというのです。


ショートに行く前日には、インフルエンザの注射をしました。
誕生日検診もしてもらったのですが、病院に誘っても拒否するので
一苦労でした。

拒否拒否拒否否定否定否定です。
悪いことばかり考えて・・・
命令して・・・

人と一緒に暮らすことは一苦労です。
わたしは、人と一緒に暮らせない女なので
人一倍苦しいです。
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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。