アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

10日ぶりの面会

2007-09-30 12:04:56 | 介護
10日ぶりの面会

作成日 | 2007-09-30

アクセス数 | 122        推薦数 | 0

カテゴリー | 日記 > 生活 > 美容/健康/コスメ


先週長野でぶどう狩りをさせてもらった

”あきクイーン”という美味しいぶどうを

喜んで食べています。そして、母が

えらく、世話を焼いているシーンです。



9月30日(日曜)



私が面会に行くのは10日ぶりですが、その間、月曜に姉が行ってくれたし、木曜にはチョコパンが行ってくれて、それぞれお庭へ連れ出してくれて、

良い時間を過ごしてくれました。



私は、ジェンギンスの特養入所を断られたということで

がっくりきていまして、最近面会が重荷であります。

特養入所の順番が回ってきたと聞いた時には、もうこれからは、超ハードな思いをして遠くまで面会に来なくてすむし、

おやつを必死で食べさせることもしなくてすむし、

リーダーの母を連れて面会に来る必要も無くなるんだと、

気持ちがすーっと楽になったのです。



ところが、



特養入所が断られ、体が重いです。



それで、今日は雨が降ってとっても寒くて、10日前は、脇の下に保冷剤をいれて体を冷して歩くほど暑かったのに、

今日はホカロンが欲しいと思うほど

寒かった。



昨日の土曜も私は暇だった。

母はデイサービスに行ってくれたし、

家族も誰もいなくて

私が一人で家に残ったけれど

体が重くて、面会は後回しになった。



普段、眠ってばかりいる母を

《 なんたることか!! 》って思っていたんだけど、昨日暇だった私は

驚いたことに! 眠くなったのです。

仕事がいっぱいたまっているにもかかわらず、なまけてまして、眠くなったわけで、

眠いってことは、暇なんだと

理解しました。

いろいろ、かんがえて、やっぱり忙しい方が生き甲斐があると思いました。

忙しくしていた方が、充実した毎日だと思いました。



===

それで、今日の日曜は面会に行ったのです。



母もいきました

「 ことしになってから、全然面会に行っていない」と、不思議なことを言うのですが、雨だからタクシーで行きました。



父の時は、節約をしてぜんぜんタクシーを使わなかったけれど、

明らかに歩くのが弱い母は、タクシーを利用する事が多くなりました。

ジェンギンスにも、もっと楽をさせてあげれば良かった。



病棟に行くと、ジェンギンスは、いつもの長いすに、怒るおじさんと一緒に座っていました。



このおじさんがくせ者で、

ジェンギンスを移動させると

怒るのです。



でも、おやつを食べさせなきゃだから

みんなの居ない椅子に移動させました。



とにかく、このおじさんが

300回くらい、ジェンギンスを迎えに来るのです!

「 おじいさん、こっちの椅子に戻ってらっシャイ 」 って。

私達が丁重に断っても、最後には怒って帰っていきます。



看護婦さんに聞いたら、

ジェンギンスのお世話をずーっとしてくれているそうです。

お茶を飲ませたり、御飯の残りを食べさせたり、座らせたり・・・。



なんか、助かる!!



介護士さんの目が行き届かないから

私達は面会に行くんだけれど、

たとえ認知症で呆けているせいで

ジェンギンスを見てくれているとしても、

一緒にいてくれて、世話をしてくれるのは、えらく嬉しい。



このおじさんは、怒ってばかりいるけれど、しっかり喋れるし、トイレの位置もわかる。 欲しい物を介護士さんに訴えることもできる。

まあ、気に入らない人がいると、車椅子を押して、どこかに捨ててくる癖があるけれど、どうやら、ジェンギンスはこの人に好かれているらしい。



何回も何回も、

「 もう、こっちに戻ってらっシャイ 」って迎えにくるから

心強くなった私達は、

このおじさんに、ジェンギンスを任せて

早々に帰って来ることができました。



今日のジェンは、

ぶどうを美味しいそうに沢山食べました。

いつも、長野の親戚が秋になるとぶどうを送ってくれます。

丁度一年前に施設入所する日に

ジェンギンスが最後に家で食べたものは、長野の親戚が送ってくれたぶどうです。



わたしは、これから先、一生長野のぶどうを見るたびにジェンギンスの最後の家の日を

思い出すんだろうなぁ。



ぶどうと、おにぎりと、かすてらと

アップルレモンホットティで

お腹がいっぱいのジェンギンスです。



母がジェンに世話を焼いて焼いて焼いて焼いて、

わたしに、さしずさしずさしずさしずで

ホント、もう

年寄りって

困った生き物だとおもいますが



わたしは、自分の生き方を

迷惑がかからないようにするため

考え方を整えながら

いま、生きていますよ。



年寄りと暮らしたことのないひとは、

これまた、若い者に

迷惑をかけて老いていく可能性が

強いと思われます。



雨の中、帰りは電車で帰りました。



帰りの駅で

友達に会って、そうとう立ち話をしました。



彼女は、出産のとき

子供が頭だけでてきて長時間置されてしまったから、重度の障害児を持っている人で、そんなアレコレを聞いていて

時間が経ってしまった。

母は、彼女をなぐさめていた。。。



と・・



夕方この日記をかいていると

母がすごい形相で

私の部屋へ侵入してきた!

いつもは階段の下で呼ばれるんだけど、とんでもなく部屋に押し入ってきた!

夕飯までのちょっとの時間を

2階に上がっていたんだけど

相当怒っていたぞ。

「 いったい、何時間2階に上がって何をしてるって言うのよ!!

いったい、なにしてんのよ!!」



おこられた・・・



おかしいぞ。



っっpPPPP



コメント

母を連れて長野へ

2007-09-25 11:57:58 | 介護

495



母を連れて長野へ

作成日 | 2007-09-26

アクセス数 | 104        推薦数 | 0

カテゴリー | 日記 > 生活 > 美容/健康/コスメ


赤そばの花畑にて。



私の母には、もう88才をすぎたお姉さんがいます。

お互いに歳をとってしまい、自由に会うこともできません。

2年まえに、一緒におでかけしたりして

良い時間をすごしましたが、

今では、おたがい足腰が弱って

もう会えないかもしれないと

思っていました。



9月の始めにわたしの姉から、メールが来ました。



「 連休にわたしがお母さんを長野に連れていくから、あなたは休んでください」



普段、母に振り回されている私を気遣って母を連れて行ってくれるというのです。



母に話したら・・・・

そんなこと許してくれるわけがありません。

母は私が母にくっついていないと

許さないのです。

旅行好きの私のことですから

急に、私の家族も引き連れて

信州へ行くことになりました。



今回の旅行でいろいろ知りました。



私は、とっても時間に正確で

あれこれあれこれ、時間の予定を組んで正確に進行していく訳ですが、

うちの親戚は、全員同じでした。



したがって、予定のスケジュールに従って、きびきびと遅れることなく

予定がコナされていくわけです。



私が、ハワイでのんびりする暇もなく

あれこれあれこれ、行動しているのは、わたしの性格ではなく、

親戚一族の性格だったのでありました。



9月22日



高速バスにて長野県に到着。

わたしのいとこが、インターネットで通過地点を携帯で確認しながら、もうインターで待っててくれました。



母の姉の家におじゃまし、

2年ぶりに姉妹再会です。

びっくりするほど、歳を取ったと聞いていましたが、

普段、重症のお年寄りを見ている私達家族は、叔母が全く普通であったため非常に安心しました。



声に張りがあるし、会話も普通。

笑うし、喋るし、気を遣ってくれる。

家族にしたら、あちこちが衰えたと思っているのかも知れないけれど、

いたって普通だ。

良い時期だ。

正常に話せる良い時期だ。

大切にしたい、良い時期だと思った。



また、叔母の旦那様においては

叔母の介助ができるという90才で

びっくり仰天だった。



健康で長寿である貴重な

お年寄りでした。



9月23日



9時10分 赤そば畑を見学

9時30分 葡萄畑で各種ぶどうを試食

10時    ぶどう狩り

11時    先祖の大事な墓参り

12時    レストランで会食13名

14時    木曽へドライブ

15時30分 奈良井宿の街並散策    

18時    ホテル到着

19時    夕食



・・・

スケジュールどおり

進行します。



夜はのんびり露天風呂につかり

糖尿病のメーリージョンソンのことも

アルツハイマーのジェンギンスのことも

思い出すこともなく

幸せな時を過ごしました。



メリーは入院させ、わたしの姉が

退院のお世話をしてくれました。

たぶん、姉はメリーを連れて歩いたことがないんじゃないのかなぁ。



わたしだって、11年飼っている犬の散歩をしたのはつい最近です。



私達姉妹は、犬が好きじゃありません。



姉はジェンギンスのお見舞いにも

行ってくれました。

紅茶花伝を世界一美味しいといって

飲んでくれたそうです。

高級なおはぎを買って食べさせたら

こちらは、反応がなく、がっかりしたようです。

雨が降るので、待合室のロビーでテレビをみたら、手拍子で乗っていた様で、

携帯で録画したムービーが送られてきました。

時代は進化していますね。



ジェンのシャメールを、そばにいた、わたしの従兄弟にみせたらば、

絶句かな・・・

ちょっと、きつすぎた。

とにかく、ジェンギンスは、昔の面影が無くなって、死に神のようだから・・・・ 



~~~~~~~~~~~~



今回会った親戚には、80才を過ぎたお年寄りが4人いました。



お年寄りにはお年寄りなりに

考えがあるようで

介護に携わっている家族は

どの人も、苦労があると分かりました。



愚痴をこぼしながらも

親を大事にしている

従兄弟達が、私は嬉しかった。



つい何年か前は、平和な親戚一同で

楽しいことしか考えていなかったけれど、とうとう全員介護無しでは生きていけない親世代となり、

苦労を分かち合うことになった訳です。



みんなの顔色をみていると、

だれもがきっと、良い介護ができるだろうな、と感じました。



わたしも、一頑張りするぞと

ふるいたったわけです。



そして。



次の日は



待望の、名物大量ソースカツ丼を一人前、全て美味しくいただいた

私でありました。



良い思い出を

親戚のみなさんによって

作って頂いたことに

こころから、感謝します。



いつまでも、

この幸せが続きますように。

コメント

多忙の中の面会。

2007-09-21 11:51:17 | 介護
494


104歳のおばさんと手を繋いでいます



作成日 | 2007-09-21

アクセス数 | 124        推薦数 | 0

カテゴリー | 日記 > 生活 > 美容/健康/コスメ




9月20日(木)



私は多忙につき、アルバイトを

連休明けまで休むことにしました。

お陰で、午前中は家にいて

用事を済ますことができますが、

私が家にいると、

ため込んでいた電話がいっぱいかかってきて、相手によって機嫌が悪い声になります。

たいてい、女からゆっくりとかかってくる電話は嫌いなのです。



「 こちらは、えすえむびーしーふれんどしょうけんの ○●○ ですが、みるき~さまの、おたくでしょうか、・・・・

」  

「忙しいから、そんなにゆっくり喋らないでほしいし、なんですか?」

って、新入社員泣かせの苦情を長いあいさつの途中で浴びせて・・・・・



そんなこんなで

メリージョンソンの食事の世話から

服用薬、インシュリン注射に始まり、

5匹の金魚、5匹のジュウシマツ、1ッ匹のトニーブラウンの世話と、そいつらによる、汚れの掃除だ!



家族の朝食昼食夕食までのたくさんを

午前中に全て用意し、



その間、母のたくさんの質問に答え、

一人で生きていけないって言うのは

大変なことで、

人間の最後の生き方にたいする

受け入れが、日本には無いことが

ヒジョウニ遅れていると

実感する。



その、多忙な中

ジェンギンスの面会に行く。



そして、母は眼の手術後の検査に行くんだけれど、

私は、仕事があって付き添えず、

母には一人で御茶ノ水まで行ってもらう。

母は迷子になるけれど、まだ人に聞いて帰って来れるのだ。

父も、8年前までかなりの認知症状が出ていたけれど、一人で散歩をして

人に聞いて返って来れたんだ。



父は認知症があったけれど

戦友と待ち合せをして旅行に行っていた。

あるとき、待ち合せ場所に行かないで

迷惑を掛けたんだ。

その時何処へ行ったかというと

昨年旅行した水戸のホテルへ直接行ったんだ。

思いこみって言う種類だ。



「 気持ちが悪くなって、帰ってきた」

と、夜遅くに水戸のお土産をかって

帰ってきたんだ。



父が自分の認知を家族に知られたくなかった第一歩だったかも知れない。



ってことで、

母は一人で遠くの病院へ行ってもらいました。



チョコパンは私の母に付き添わず、

おじいちゃんに会いたいからと

わたしと一緒にジェンギンスの病院へ行きました。



母と歩くのは、ジェンギンスの認知症介護より大変なことなのです。

ヒットラーだからな。



ジェンギンスは、おとなしく怒りんぼのおじさんとソファに座っていました。



怒りんぼのおじさんは、

周りがおとなしくしていれば穏やかですが、

平和をこわすことをちょっとでも言うと怒ります。

ジェンギンスを立たせて、別のソファに移動させようとするだけで

移動させるなといって怒り出します。



大声を出して何かを訴えている人がいると、その人を遠くの場所に捨ててきてしまいます。

私がテレビのチャンネルをいじっていると怒ります。



ジェンギンスは入浴日です。

入浴までおやつは食べずに

座っていたら、

トイレに行きたいと立ち上がりました。



私が誘導して

トイレの中へ入っていたら、

面倒見の良いお兄さんが

タオルやパッドやバケツを持って

世話をするために来てくれました。



男の介護士さんは、とっても

面倒見が良いです。



「 この頃は御飯をこぼさず

 食べてますよ、

 ときどき、自分ですわってトイレを

 済ませています 」



って、たしかに最近脳はしっかりしていることが、会話や行動を見てもわかる。



特養入所を断られた時、

病院に断られたというメモを

お渡ししました。

そこに、

安定剤や向精神薬によって

行動異常が出て寝ないので

家では中止していた ことを

付け加えておいたのですが、



睡眠薬をやめてくれたのかなぁ?



さて、お風呂からでたジェンギンスに

おはぎと箸をもたせたら、いっきに

おはぎ一個を食べてしまいました。



相当、美味しかったようで

大喜びです。

サイダーもいっきに飲みました。



ヨーグルトもおいしく、ミルクティも飲みます。

病院から出たお茶は、毎度のことながら、まずいと言って飲みたくないみたいです。

もっと、濃くしてほしいなぁ。



カステラを半切れ食べて・・・

もっと食べたそうだったけれど



ボール遊びをしたあと

私は、仕事があるので

3時に退散しました。



短時間の面会で、

ここでもあわただしく、

薬塗ったり、靴下履かせたり

髪を乾かしたり、



なんで私はこんなに忙しいのですか?」



酷暑のなか、

保冷剤で脇の下を冷しながら

帰宅し、メリーを繋いで、汚れの後始末をして、仕事です。



母はちゃんと眼科に行ってくれたみたいだ。



朝起きた時から、昼から、ずっと眠っていたから、ちゃんと行ったかどうか心配だった。



ちなみに、さっき夜10時も

椅子に座って、夢を見ながら寝てました。



もっと書きたいことがあるけれど

またオイオイかけたら、書いていきます。



日記は連休あけまで

お休みします。



良い週末を!!




































コメント

アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。