アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

手紙

2012-09-28 14:03:00 | 介護
9月28日金曜日

月末の金曜日はケアマネージャーが母を訪問してくださる日です。
いつも散らかったお部屋がキレイになる日でもあります。

この金曜日はあっという間に来てしまうのです。
つまり、片付けが面倒くさくてたまらないわけです。

先月は旅行中だったので、ケアマネは毎週母を訪問してくださったそうです。

母は寒い寒いといつも寒がっていたそうです。
カーデガンももたせていたので、着せてもらいたかったです。
施設には頼んでおいたのですが、次回はケアマネにもお願いしておこう。

そして、『2週間は長いわ』と何度も行っていたそうです。
そうなんです。。。2週間は、5週間ですから長いのです。

でも、わたしのヨーロッパ滞在はあっという間の31日でした。

昨日の母は、ケアマネがくる少し前まで寝ていましたが
おきてきました。 寒い寒いというので、毛糸のカーディガンと
電気ストーブをつけました。

私とケアまねはだんだん暑くなって、脱ぐ一方です。

母は、驚く程記憶力が良くなっています。

デイサービス中の出来事をケアマネに話すのです。
特に、イチョウ葉エキスを飲ませているわけでもないのに
脳みその働きは良くなっています。

肉をいっぱいたべさせているからでしょうか?
とにかく、まいにち肉野菜炒めです。


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父の実家からは新米を送ってもらっています。
今年も石川県の美味しいご飯が食べれます。

ヨーロッパから帰ってきてまずいまずい母のやわらかいご飯をたべているので
そろそろ、おいしいご飯が食べたいです。
でも、自分のためにはご飯をつくらないの。

それで、お米を送ってもらったので
お礼の電話を母にさせて、
何回も同じ質問をしてるのでヒヤヒヤしました。

その後数日は、もううるさいのなんのって

『 なんか、送るんでしょ? 』って
うるさいうるさい、このうるささがあるから
母の実家からの贈り物は、本気で遠慮させてもらったんだ。
『送ってもらわない方が私はとても助かる』ってお願いしたの。
私がノイローゼになりそうだったから。

で、母にお礼の手紙をかかせたわけ
母 『 寝ぼけてて、何を書いたらいいかなにもわからない』
母 『 あんた、文章を言ってよ。そのまま書くから』

私 『 ○○様、 この度はたくさんのお米をおくっていただき』

そのへんまでかいたら、あとは脳みそが働いて自分で書いていました。

  



      

配給のお米にはない味 っていうところがびっくりだ。


そのあとは郵便局まで一人で行ってもらってポストに入れたはず。
     

お昼ご飯は二人で冷凍スパゲッティ。
母はパスタが好きです。 冷凍は柔らかいのでちょうどいい柔らさかで一人前食べれます。

夕飯は、 柔らかご飯、 高野豆腐煮付けと豚肉野菜炒め

今日も元気でよかった。
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9月26日水曜日

2012-09-26 00:16:00 | 介護

もう9月26日です。

先日から急転して寒くなりました。
暑いほうが好きです。
頭は痛いけど暑いほうが好きです。
これから激寒くなるかと思うと余計寒くなります。

秋の良い季節を感じている暇もありません。

今日は母とは、10分くらいしか会っていません。

だって、ずっと寝てるんです。

私が朝起きて階下へ行くと寝てました。

玄関は開いてるし(10センチ開けっぱ)、ポットのお湯も湧いているし
パンも食べてあるから一回起きたんだろうけど
寝てる。

昼になって昼ごはんを出しておいたけど
午後3時になっても寝てる。

夕方5時過ぎに仕事の合間に見てみたら
昼ごはんを完食してあった。

よる7時半に仕事が終わって部屋に行くと寝てます。

私が下に降りてきたので、はげしく寝起きの寝癖頭で起きてきて
恒例のお外へ行ってしまいました。

お散歩です。

夜8時半に用意しておいた夕飯を出してあげました。
『今食べたばかりだから』と言ってましたが
置いておくと、白いご飯と明太子と豚肉炒めを食べていました。

まるで、娘のチョコパンを見るようです。
夕方起きてきて、めちゃくちゃな生活です。

あ~~~いやだなあぁ

・・とも言っていられず
これが老人の現実だと納得するのです。

母にはふかふかの羽毛布団をだしてあげたので
ぬくぬくと寝てるのです。

わたしは仕事中は冷房をつけていますが
仕事が終わると暖房をつけたくなるほど寒いのです。

母もぬくぬくしたり、あつがったり、ぬくぬくしたり、あつがったりと
多忙です。

そんな、いちにちです。
つまり、平和です。

日曜日は国際展示場の旅博へ出かけました。 
男性のフラは大変カッコイイです。

   
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母帰宅。

2012-09-19 10:07:00 | 介護
9月19日

  
チョコパンの同級生が拒食となって14年、9月4日に亡くなったのでチョコパンはオランダの運河にお花を流したそうです。
絶対にお花は彼女に届いた気がします。


        

母は3泊のショートステイから帰ってきました。
私は外出していたので、もう部屋でお茶を飲んでお茶菓子のきんつばを食べてありました。

『甘いものは私はたべない』というけれど、甘いものが好きです。

今回で2回目の施設ですが、な~~~にも言いません、
特になにもなかったんでしょう。
な~~~~にも言いません。

わたしも、聞きません。 どうせ覚えてないんだから。。。。という気持ちです。
覚えていなくたって、会話をしなければいけませんね。。。
母のマイナスばかり言う会話が嫌なのかもしれません。

最近の母は普通です。

普通に起きて 一日中座っていて ご飯を食べて
居眠りをして 夜はしょっちゅう目が覚めて 

あんなにお買い物をしたのに外に行かなくなりました。

でも、先週大学病院から処方された薬と目薬は母に薬局に行ってもらいました。
そして、母は次の日に薬局に薬を取りに行くことを忘れずに行ってくれました。

そこの薬局はいつも薬がないのです。だから次の日にもう一回取りに行ます。

大学病院の薬は、全部いただかずに私が薬局にお願いして減らしてもらっています。

医者にはわからないけれど飲まない方がいいものもあるのです。

うつ病の薬は、医師に言って中止してもらいました。

だけど、薬を使わないと治らない病気もあるのでこれは現代医学のおかげで治るのです。

偏頭痛の薬は神様です。口の中のカビの薬も神様だった。抗生物質も神様です。
やっぱり、お医者様は人類にとって神様の使者です。
ありがたく長生きさせていただいています。

白髪を黒くする薬が欲しいです。
しみしわを永久になくす薬が欲しいです。
余分な脂肪を取り去る薬が欲しいです。
お金もちになる薬が欲しいです。


今日のお昼は、マルちゃん生麺醤油味 ネギたっぷり卵入りです。

リモコン操作に明け暮れる母。
マルちゃん生麺は美味しいのです。




自転車の鍵がどうしてもなくなるのです。
たった今手に持っていた鍵が消えたのです。
たった今!です。 本当に消えたので、鍵を壊したよ。
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(無題)

2012-09-15 01:42:00 | 介護
連休になったようですが、わたしは特に休みでもなく仕事もあれば出かける用事も満載です。

第3日曜日は趣味の勉強会が毎月あるのでこの日をはさんでショートステイを入れてもらっています。

文句たれの母のせいで、ショートステイは今回で2回目の施設です。

父が長いことお世話になっていた施設なので、母は拒否していたのですが、そろそろ忘れてきてるようなので利用し始めました。

1  渋谷駅にある立派なビルの綺麗なユニット式の施設は、寂しくて、風呂も狭く、食事も粗末だと母が言い張るので、いまのところやめてます

2  近所の10人だけのデイサービス施設(夜は5人だけ宿泊できる)は、アットホームで大変良いとおもっていますが、最近母が入所者さんと喧嘩したらしいし、ちょっと狭くて寝るときはリビングのフローリングに布団をしくという点がいけません。

でも、家族の送迎はいらないし、夕食も出してくれるし、延長とかいろいろお願いできるんだ。
私にはたいへん都合がいいし。 スタッフもいい人たちだ。



3 今回利用の施設。個室、リビングには大勢集まっている。レクは小規模ながらある。 

~~~~~~~~~~~~~

今日は土曜日です。
土曜日は、ふだんデイサービスの日なので、わたしは午前中に仕事をしています。

しかし今日はショートステイなので、今度の施設は午後のお迎えです。
だから、多忙で・・・・


 

お昼は、タンメン塩味です。
チャンネルを操作しながらラーメンです。

仕事が終わって急いで階下に降りて昼食準備。
お湯沸かすだけだけどね。
インスタントがうまい!おいしい!

午後1時半、玄関で母は早々に待っている。

爪が伸びているので手と足を切ってあげた。
すーーーごく伸びていた。

ショートステイでもデイサービスでも切ってくれないもんなんだな・・
家族の仕事らしいわ・・・
ああ・・きっと母が拒否しているのかもしれません。


そして、母がいうのです。

『 このあいだ、病院に行ったとき、あたしはズボンを濡らしちゃってあんたは、ズボンを取りにきたんでしょ? もうダメね、 年寄りってしょうがないわね  』

冷静に判断してますが、反省とかそういうのはなくて、年のせいにしてるわけです。

パンツを履き忘れない努力が必要なんです

1時半にお迎えが来て、私も一緒に乗っていきます。
到着して、お部屋に入って (今日は3人べやで寂しくなくてよかった)
健康チェックと、荷物チェック。

ロビーでは母の好きな詩吟をうたっていたけど、リビングに出ることを拒否してベッドに横になってました。

スタッフさんに 『拒否しますが、まともに聞かないように』とお願いしておきながら、母の拒否のままベッドにおいてきてしまいました。

そして、帰りのお迎えは火曜の1時半だということですが
わたしは予定があるので

『 家族の付き添いなしで帰るか、午後3時半まで置いていただけたらお迎えに来ますが 』とお願いしてみたら、 家族の迎えがなくていいというのでそのようにしてもらいました。

しかし、 ショートの行く日と帰る日が午後1時中心に時間を取られるわけで、
貴重な火曜と土曜が丸つぶれです。
どうしたらいいもんか・・・


そして、わたしはたったひとりでこの3日間を過ごすわけですが多忙です。
誰もいないけど帰ってくるから多忙です。
布団を干したり毛布をせんたくしたり掃除したり・・・

美味しいものを好きなだけ食べたいとおもいましたが
外出の用事があるためお腹を壊すので食べれません。

つまんないもんです。

==========

チョコパンの仲良しの同級生の告別式に行ってきました。
ピンクの棺に入っていました。
可愛い女の子の棺があるんですね。







東京はなくなってから一週間以上火葬するまでかかります。
その間ピンクの棺に入っていたかというとそうじゃなくて、
ピンクの棺は、18時間だけの滞在です。
残された家族の愛情の色です。

帰り道、母の遺影と棺に入れるものと、最後に着せる物を用意しなければいけないと考えました。

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大学病院で奔走

2012-09-12 01:31:00 | 介護
9月12日 水曜日。


今日は70日に一回の大学病院診察日です。

久しぶりに血液検査とレントゲン検査をしてから診察となります。

大学病院までは、タクシーだと数分、チャリだと数分、バスだと30分という感じですが、
久しぶりの外出で足もふらつくだろうからタクシーで行こうとしたら、

母『 バスでいいに決まってんでしょ! 』といつもの強気発言。

じゃ、バスでいいかな・・・と節約の気持ちもあってバスにしました。


自宅そばからバスに乗り10分くらいで京王プラザホテル前。
ここから徒歩10分くらいで病院です。

この、徒歩がなんかフラフラしてるし、歩いてて曲がるし、
通勤でお忙しい皆様の邪魔になっているし・・・

『 足がうまく運べない?』と聞いたら
『 そんなことないわよ 』

『 ここに座ってやすもうか』と言ったって
『 大丈夫よ 』と歩いて行ってしまう・・・

いつも休むビルの出口では、拒否されたけど座らせた。




しばらく休んで・・・事件が起きたのだ・・

母 『 急に立ち上がったから、出ちゃった・・』 座ってるけど・・・
母 『 ねぼけてるんだわ・・・』

母のズボンは両足が濡れています。

ありゃりゃりゃ・・・

母はリハビリパンツを常用しているので、ちょっとやそっとじゃもれないはずなんですが、

私 『 パンツから漏れちゃったのかしら? 』

と、点検したら。。。

母はリハビリパンツをはいていませんでした。

ぎょぎょぎょ!!

パンツ履き忘れ事件exclamation2


リハビリパンツを履いているから母も安心していたんでしょうが、履いていなかったとなると、びっしょりです。

ひえ====っ

病院の検査の時間もあるし、診察の予約もいれてある。。。。

私一人で考えるしかありません。

洋服を売っているところはこのあたりにはありません。
パンツは病院の売店にあるでしょう・・・
しかし、ズボンが濡れてるし・・・

取り急ぎ、濡れたまま母と病院へ行き、
4階検査室前のソファに座らせました。椅子には病院のパンフレットを何枚か敷きました。

母に待っているように言って、私は全速力で病院を走って外に出て、
タクシーで家に帰り、 着替えとビニール袋を持って
チャリで全速力で走ります・・・

ところが、軽い布地のワンピースの裾がふわふわふわふわめくれて、太い足があらわになるのです。押さえつけながら必死でチャリを漕いで病院に戻りました。

母がどうか座っていてくれますように・・

ふ~~~ 座っていてくれました。

トイレに連れて行って、着替えてもらいました。
ズボンを脱いでパンツとズボンを履くだけですが
なんとも時間がかかりました。

あとで、発見したところによると、多目的トイレというのがあって、着替えもできる広いトイレが設置されていました。
ここで着替えさせたかった・・

母は、その件に関して一切ノーコメントです。

言い訳もしないし、謝りもしないし、お礼もない。
ごく普通のまま。 忘れちゃってんのかな・・・

血液検査・・・自分の手に持っている番号が何番だか知らないで待っているから番号を呼ばれたって無視してました。

あっ! 母の手の包帯をとり忘れた!・・・もう16時間もたってるし・・・

レントゲン検査・・・技士さんが、一人で大丈夫?できる?って聞いてました。
母はきっと見た目にももう頼りないおばあさんなんですね。

レントゲン検査だというのに、胸にキラキラ光り物がついている服を着てきてしまいました。
パンツにしろ服にしろ、もう母任せはだめかな・・・

しかし。パンツの履き忘れは大問題だ。

========

病院は10時半の予約なので混んでいました。
8時半とか9時の予約だとすいています。

しばらく待って、人間観察をしました。

@ おじいさんが一人で来ているケースが3人くらい
@ 待合室で待つことがみんな不安そう。
@ 上品なお年寄りは、服装もきちんとしてる。
@ 息子が付き添いという家族も何組かいる。えらいなぁ
@ 老老介護はお気の毒
@ 私の父に似たお年寄りがたくさんいた。助けてあげたくなるな・・・

さて、次が母の順番で部屋の前で待つように指示されました。
まもなく順番となるというとき、

母   『 トイレに行ってくるわ  』 などと言い出す。
わたし 『 だめだめ、もう次だから 』
母   『 一寸、行ってくるわ  』
わたし 『 もう、つぎにすぐ呼ばれるから 』

トイレに行くなら、わたしが 『あと4人だよ、 あと3人だよ』と説明してる時に行ってくれないものでしょうか。
予測のできない生き方は、子供と年寄りの特技です。


血液もレントゲンも異常なしでした。
体の強張りは前よりあると言っていました。

45日間ショートステイのため外出していないことを先生に告げたかったのですが、母には2週間って言ってあるから下手なおしゃべりができません。

薬に頼らず、運動をするように指導されました。
指導してくれたって、覚えちゃいません。

帰りも、バスで帰ると言うのでバスで帰ってきました。



東京はバス停にも駅のホームにもベンチを撤去してあるので
年寄りでも立ってまちます。


さてさて、
母に質問は禁止です。
母の言うことに従っていたら失敗するのです。
でも、母の気持ちを尊重してわたしはお伺いを立てるのです。

徐々に、老いを感じていくことでしょう。

母の失敗はすべて許せます。
老いていく虚しさは悲しいことでしょう。

デイに行く時は、これからズボンを覗かないといけないなぁ・・・
それも失礼なことだよな・・






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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。