あすなろ

塾長日記

夜が明けたら 9

2015-02-18 22:40:46 | Weblog
退院したら塾も廃業したことだし、エッセイでも書きながらノンフイックション大賞でも狙ってみようかしらと思っていました。夜九時に消灯されてじっとベッドの中で文章考えていましたよ。
『寝たきりの分岐点』3か月入院をした。まわりのベッドの人が手術をして部屋に帰ってくるとどんどん寝たきりになる。それは歩かないからだけでなく、食事まで看護師さんが食べさせてくれる。体を拭いてくれる。しっかり話ができた人がボケーとしていくのは本当に怖かった。私は手術してすぐに病院中を歩き回って廊下に血を垂らして何度も怒られた。売店に行って新聞を読んだ。看護師さんはそれでもプロだけれど、家族はひどい。何時間もベッドの横にいて、あれがほしいかこれを買ってくるねと世話を焼きすぎる。家族が看護婦さんにトイレといってますがと世話を焼く。面倒を見ているつもりで患者を寝たきりにさせていく。それなりにリハビリをして退院してきたが、筋肉の衰えは想像以上で今、とても駅まで歩けなくなっている。こんなの車いすになったり電動車いすになったらもう筋肉は抜け落ちてしまうだろう。

夜が明けたら8

2015-02-18 18:36:26 | Weblog
入院もいいなと思ったのは最初だけ、今回は不自由な生活にいらだった。夜7時から朝7時まで何にも食えない。甘い暖かい紅茶さえ飲めない。夜九時消灯じゃない。
ほんとうつまらなかった。文句ばかり言っているまわりのベッドの爺と一緒になっちまった。退院してから調べるとやはり脳内出血が引き金になっているんだね、脳卒中を受けた患者はその後2~3年で死んでいる。命が助かったとか言っているけれどもう一度なんかが来たらおしまいだ。部屋にもいたけれど食事も3食点滴じゃつまらないだろうな。死ぬのを待っているんだから、オイラは嫌だね。幸せにろぅぜよ。

夜が明けたら 6

2015-02-18 18:14:13 | Weblog
退院してyoutube で AKBを見たすごいねぇ。病院のちんけなテレビをしかも有料で見ていた身としてはこのド迫力、毎日ブラマヨとか坂本忍とか仕方なく見ていたけれど何が面白かったのだよと思っていた。外国でもAKBは自信を持っているからね。大人気なわけだ。見てて楽しい。もともと阿波踊りとかパレードとか集団舞踏には僕は弱いからね。それにおじさんならだれでも知っていることだけれども、いわゆるキャバクラ的な美女を並べて好みの子を選ぶというのはおじさんの夢、夢中になっている中高生の男のだってそういう自分のことを知らないままフアンなんだよね

夜が明けたら 5

2015-02-18 15:42:04 | Weblog
2月13日金曜日、午前3時に目を覚ます。暖かい紅茶に砂糖を入れて飲むテレビではギニア高地をやっている。入院中では音もだぜずベッドの上で自動販売機の紅茶を飲む。それしかできないから隣のベットの爺は看護師を呼んでトイレに行く。なんでもトイレだ。またなんか飲んでいれば砂糖は入ってないかとチェックされる。今はね、さてとトイレに行けば自然にお通じが出るこんなもの自然の摂理だ入院中は何もかも不自然だった。今は病院と同じ糖尿病食を配達してもらっている、寝る前に寝られないとアンパンを一つ食べる幸せな気持ちになるそして血糖値を計ったところでそんなに異常は見当たらない。もちろん毎日繰り返せば上がるだろうが二週間に一度ヘモグロビンa1cを病院で測定している。糖尿の恐ろしさは身に染みている。糖尿を悪化させた患者をなれの果てと呼ぶそうだがなれの果ての私から見てももっともっとすごい患者はいた、他人事だとなぜあんなになるまで放置していたのかと思う。食事は基本糖尿病食だけれども足は1日4回も洗う今では訪問看護師さんより包帯はうまく捲ける。鏡で足の裏までチェックする。僕の命を救ってくれた先生が今度僕が見るようじゃおしまいだよと言っていた。私はかかとがあるからまだ歩ける。退院したらやりたいことがあった。だけどできないからじっとしていた。耐えていた。90日間もな、これ人生あきらめちゃうと看護師さんを一晩中呼びつけてトイレだトイレだとそれしか人とのつながりがないんだよね。こうしてじじいはくたばっていく。

夜が明けたら 4

2015-02-18 15:38:16 | Weblog
入院中は朝起きると血糖値血圧体温看護師さんが計ってくれて点滴も取り替えて。足の治療もしてくれた。退院して訪問看護師やヘルパーさんが次の日から手配されて病院と同じように自宅でしてもらうが本日のようにすべてが休みになると自分で足の洗浄さえ大変だ。一番たすかるのが退院した日から自宅配送の糖尿病食。病院と同じものだ。カロリー計算をしなくていい。それでも雪の日3か月使わなかったから切られて電気水道ガスを退院した日町田のビジネスホテルに泊まって深夜コンビニに10万円近くを払って開通させた。雪の中歩いていたら靴から血がはみ出て雪が赤く染まったのには焦った。でも~お湯が出る。この家は母親の家だから水道光熱全部成年後見人になった妹に切られた。意地悪な奴だね。喧嘩する前にもう付き合いたくないね。こんなやつ。入院してなんでこんなことまでしてくれるという友達や知人がいたのに、本当に涙が出るくらいカインドだった友よ。親戚がこれじゃね、アンカインドだよ。恥ずかしいよ。ヘルパーさんだって仕事とはいえ自分の車でごみを処理してくれた。
病院ではいい年をした親父たちが帰りたい帰りたいといっていた。
退院して一週間だ、後1時間で死ぬというような死の淵から生還したんだもの一生懸命治療にあたったさでも退院してみると入院生活とはつらいものだったな。とくに1月はもちも食わず看護師も不足だから自分で1日四回も足を治療して