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海の “やっかい者” で新ビジネスを

2020-07-08 07:00:00 | 報道/ニュース

6月10日 NHK「おはよう日本」


大分県国東市の漁港。
このあたりの海でウニは生息しているが
漁師たちはほとんど獲らない。
実入りが悪いものが多く
商品価値がないからである。
大量発生したウニが海藻を食べつくすことで起こる“磯焼け“。
この現象が起きると
ウニは少ないエサを奪い合うため
実が入らないのである。
こうしたヤセたウニを買い取り商品にするビジネスに乗り出したのが
大分うにファームである。
2か月ほどで実入りがよく美味しいものに変身させる。
秘密はエサにある。
食用昆布の切れ端を活用。
ウニのうまみを引き出す。
食べるのが遅いウニにエサをたくさん食べさせるため
溶けにくく加工した。
(大分うにファーム)
「こういった技術を駆使することで
 地域の特産品に変わる。」
実はこうしたノウハウをもたらしたのは
ノルウェーに拠点を持つ企業である。
ノルウェーでも磯焼けが問題となり
有効活用できないか研究が行われてきたが
国民にウニを食べる習慣がなく商業化ができなかった。
そこで目をつけたのが日本だった。
世界屈指のウニの消費国でビジネスにしようと
大分うにファームを共同で起ち上げたのである。
(ノルウェーに拠点 ウニノミクス)
「日本の消費者が“うまい”と思うウニに育てることができれば
 “寝ている”ウニ資源が
 突然 高級水産資源になる。」
いま力を入れるのが販売先の開拓である。
季節を問わずに地元のウニを安定供給できることを強みに売り込んでいる。
(旅館の料理長)
「安定的に大分県の新鮮なものが入ってくれば
 前向きに考えていこうかなと。」
目指すのは来年4月の事業化である。
(大分うにファーム)
「出荷体制がしっかりとれたあとは
 環境問題を含めた背景を強みに
 多くのお客さんに食べてもらいたい。」

 

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