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ベルギー 国民食の“フライドポテト”が苦境に

2020-07-05 07:24:59 | 報道/ニュース

6月8日 NHK「おはよう日本」


こんがり黄金色に輝くフライドポテト。
世界では広く“フレンチフライ”とも呼ばれるが
発祥はフランスではなく
実はベルギーだとされている。
ベルギーのフライドポテトの特徴は
2度揚げによるカリッとした食感と
マヨネーズをつけて食べること。
週に1回以上食べる人が8割にのぼるというデータがあるほど
ベルギー国民に愛されている。
専門の売店も街のあちこちに。
気軽にテイクアウトできるのも人気の理由である。
(専門店)
「フライドポテトがなければベルギーじゃない。」
しかし新型コロナウィルスの影響で市民が外出を控えるなか
フライドポテトの消費も大きく落ち込んでいる。
深刻な打撃を受けているのが原料となるジャガイモの生産者である。
ベルギー全体で75万トン
大型トラック3万台分ものジャガイモが廃棄寸前に追い込まれている。
生産者のケルペンティールさん。
丹精込めて育てたジャガイモはしなびて芽も出てしまった。
東京ドーム4個分の畑を所有するケルペンティールさん。
損害は日本円で1,000万円にのぼるという。
(ジャガイモ生産者 ケルペンティールさん)
「こんなことが起きるなんて思いもよらなかった。」
そこで生産者などで作る団体は
自宅でもフライドポテトを食べてもらおうと
消費を促すキャンペーンを始めた。
(ジャガイモ関連の業界団体 事務局長)
「週にもう1回多くジャガイモ製品を食べてもらおうと呼び掛けています。」
しかしそれでも大量のジャガイモが余ってしまう。
廃棄だけは避けようと
団体ではフードバンクへの寄付を決めた。
“生活の苦しい家庭に毎週約25トンを提供できるようになる“と
行政も輸送費などを助成してくれることになった。
寄付を受け付けているフードバンク。
感染拡大の影響で利用者が増えるなか
今回の寄付は願ってもないことだった。
(フードバンク 代表)
「主食にもなり
 栄養価が高いので
 寄付はありがたいです。」
(ジャガイモ関連の業界団体 事務局長)
「生活が厳しい人たちはさらに難しい日々を過ごしているでしょう。
 ジャガイモを届けられてうれしいです。」
 
フードバンクに寄付する取り組みは当初
ベルギーの北部だけで行われていたが
南部でも資金援助が行われることになり
ますます広がっているということである。

 

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