日暮しの種 

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「可思莫思花」の秋

2011-09-23 09:07:10 | 編集手帳



  9月20日付 読売新聞編集手帳


  人にたとえて、
  「華麗で繊細、薄情で、ちょっぴり気の強いところもあるような…」
  と評したのは俳人の飯田龍太さんである。
  コスモスの花便りが各地から届く季節になった。

  和名の「秋桜(あきざくら)」も優しい名前で捨てがたいが、
  絵心のない身にもふと絵筆をとってみたいと思わせるパステル色の花びらには、
  やはりカタカナの呼び名が似合うようである。
  漢字の名前では中国に「可思莫思花」の異称があることを
  “お天気博士”倉嶋厚さんの随筆に教えられた。
  コスモスの音に近い漢字をあてたのだろうが、
  「思うべし、思うなかれ」
  とも読める。

  きょうは彼岸の入り、
  コスモスの咲く道を歩いて墓参りをする人もいるだろう。
  あの震災に遭った人は誰もが、
  家族や家を奪われた瞬間を片時も忘れるわけにはいかない。
  さりとて生きていくためには、
  過去から明日へ目を転じていかなくてはならない。
  おそらくは、
  「思うべし」と「思うなかれ」のあいだを揺れた半年であったに違いない。

  〈山川の傷みコスモスたちのぼる〉(林田紀音夫)。
  被災した人も、
  しなかった人も、
  墓前に語って語り尽きることのない秋である。
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塔の上のラプンツェル

2011-09-23 08:12:23 | DVD



  原題  RAPUNZEL                         

  

  製作年 2010年
  製作国 米
  時間 101分
  公式サイト www.disney.co.jp/m...
  公開日 2011年3月12日(土)公開
  監督 バイロン・ハワード
        ネイサン・グレノ

  出演    マンディ・ムーア ザッカリー・レヴィ ドナ・マーフィ
        ブラッド・ギャレット ジェフリー・タンバー M.C.ゲイニー
        ポール・F・トンプキン スロン・パールマン
        中川翔子 畠中洋 剣幸 岡田誠 石原慎一 
        佐山陽規 多田野曜平 飯島肇


  森の塔に幽閉され
  母親以外の誰とも顔を合わせずに18年を過ごしてきた少女ラプンツェル。
  彼女は自由に操ることができる魔法の長い髪を持っていた。
  ある日、大泥棒フリンが塔に侵入したことから、
  ラプンツェルは彼とともに外界への冒険の旅を始めることに……。 (ぴあ映画生活)
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