まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

郵政民営化は何だったんだろう

2015年10月14日 | 日記

・湯前郵便局(九州熊本県)の元局長がおよそ1億4千万円にのぼる横領

・長野県小諸市の簡易郵便局の元局長、8億9000万円をだまし取っていた

10月13日付で、こんな話題がネットを流れています。

元々、庶民には、一番身近で、気軽に利用してきた小口の金融機関、郵便局。

そこの、従業員ならまだしも、『局長』と言われる人たちが犯している、庶民感覚とはかけ離れた、桁はずれの犯罪。

JAでも職員の横領は報道されますが、所長の、というのはあまりないような気がします。

うちでも、子が生まれると、通帳を作り、わずかばかりのお年玉を積んでやり、学資保険に入り、大きくなった今は、その通帳をみな使っています。

こんな話題に接すると、ほんと、がっかりですね。

配達の人も、うちに回ってくる若い人は、目の前であたしが草取りなどをしていても、挨拶もなく、郵便をポストに入れて立ち去ります。

あたしには、理解の外です。
あっ、でも、おっ、でも、なんか反応して欲しい。

ネコのおにいさんたちは、同年代でも、とてもあいそうがいいし、親切。

教育というか、企業文化の違い。組織の統制力の違いですね。

かの業界、配達の方で今日も働いている知人がいるんですが、彼、曰く。

民営化当初は、本気だったんだろうね。
トヨタのノウハウを入れたり、民間手法がどんどん入って、その分、現場は混乱したけど、今は、先祖返りの感がある。
一つの組織に、大きな郵便局長と、旧特定局長の二つの会社が存在する、不思議な団体だね。
勢力争いみたいなもんがあって、現場にいると、昔より風とおし悪いかな。
横領や郵便を捨ててしまう犯罪は、表にでない分を入れれば、前より多いかもね。
昔みたいに、余裕がないから、十分な訓練もなく、一人前の仕事をさせる。交通事故は増えているんじゃなかな。

小泉さんの改革は何だったんでしょうね。

田舎の町の郵便局も、世襲ではなく、地域のことを考え、真面目に働いている人が局長になれるようになればいい。1日、数人しかこないような窓に、たくさんの人権費をかける必要はないだろう。

なにより、田舎では、あたし自身も、子供たちも、わずかばかりの貯金を安心して預けられる窓が、残ってほしい。
そんな思いで、一票を入れたのですが、巨大利権組織の巻き返しで、先祖返り。

もとに戻せばよくなると思っていたグループも、腰抜けで、ずたずたなのかな。

腰の据わっていた時代の局長は、篤志家で、横領とは真逆。

あたしのばあさま(祖母)も、母親がみて、5年ほど介護生活をしました。
認知症はなく、老衰でした。

あたしは、まだ、ほんの子供でしたが、よく回ってくる郵便屋さんが、声をかけてくれ、しばしの話し相手になってくれたり、水を飲ませてくれたりした姿を今も覚えています。

日本郵政株が公開されますが、利権団体はそろそろやめ、普通の会社のように、内部統制のしっかりきいた組織として、生成発展して欲しいと思います。

昭和・現業族としては、『三公社五現業』応援団です。

 

コメント
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