もうずいぶん前に虫食い部分を軽く削った治療から始まり、詰物をし、今回は神経を殺して義歯を入れた。
神経の治療の初期に炎症を起こしたようで、思いの外時間がかかってしまったが、2月から始めた虫歯の治療にようやくきまりがついた。
このコロナ騒ぎで、口に直接器具を突っ込んで外科的な治療をする歯医者さんも、そうとう影響がでているような話をしていたが、歯が痛むとか、歯がかけて咀嚼がうまくできないなどの場合は、治療してもらうしかない。
ちなみに私は歯医者さんは大嫌いである。
小学校の頃の、もう世紀以上前の夏休みに、母に連れられいった街の爺様歯医者さん。
「いたくない、いたくない!すぐ終わるから」が口癖だった。
確かにご本人は痛くはなかったろうけれど、気絶するほど痛かった。
この間みたある時代劇ドラマで、「忘れていた痛みは、埋もれていた記憶を掘り起こす」というフレーズがあったけれど、私の歯科治療へのイメージとピッタリと重なった。
今は局所麻酔をうまく使ってくれ、ほとんど痛みはないとはわかっていても、歯医者さんの削る機械(名前は分からないけれど、あのドリル系のブツ)の音を聞くと、冷や汗がで、手を握りしまてしまう。
ドクターの所作、音と痛みが今でも直結状態にあるらしい。
口腔内のクリーニングもしたほうがよさそうだけれど、このコロナ騒ぎがおさまったらまた続きをしましょうね、ということで今回はひとまず終了である。
歯がないときは口の中を噛んでしまったりというトラブルもあったけれど、義歯が入りすこぶる調子がよく、美味しくものをたんべられるようになった。
このコロナ騒ぎの中、注意深く治療をしてくれた歯医者さんに感謝である。