父の通夜の日、湯灌(ゆかん)をお願いしました。
もちろん見るのも聞くのも私自身初めての事です。
病院ではお風呂にも入れず、可哀そうな日々を過ごさせてしまいましたので、
納棺前に少しでもさっぱりしてもらおうという配慮です。
映画『おくりびと』で納棺士を主人公とした作品が記憶に新しいところですが、
冠婚葬祭業では10年以上前から、行われていたサービスのようです。
安置部屋に専用の湯船が搬入され、その上に寝かされた父に遺族が柄杓でお湯をかけてあげます。
その後はスタッフの人が、シャンプーしたり、髭をそったり、身体を洗ったりと至れり尽くせりのサービスです。
最後は白装束を着せられ、メイクを施されて完成です。
生前はさえない父の顔しか見たことがありませんでしたので、湯灌後にさっぱりした父は、
気持ちよく眠ってるような、安らかな顔をしてました。
さすがプロは良い仕事するなと感心しきりです。
費用は少々張りますが、おすすめのサービスです(費用は父の財布から拝借するかなぁ)
うちの母親はと言うと、葬儀の翌日からスイミングスクールに行ったりと、まったくの通常生活に復帰。
私は仏具を買いに行ったり、行政への手続で、てんてこまい。
なんてこった。