メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

フォアグラというジレンマ

2016-03-14 08:09:43 | フランス
春を思わせるような暖かく明るい日差しにあふれた日でした。
「思わせる」どころではなく「もう春」でしたね。
だって3月半ばになろうとしているのですもの。

このあたりの霞むような静かな田園風景は
突然シャトー(お城)が見えて来たりもして
まるで絵画を見ているような美しさです。


そんな美しさの中を走り抜けて
1万7千年も前に私たちの祖先が住んでいた洞窟を訪ねました。
歴史の教科書でもお馴染みの「ラスコーの洞窟」です。

そのあたりのレポは「メイおばさんの宝箱」に任せるとして
「料理帖」ではやっぱりこちらのお話を。

今滞在しているのはフランス南西部のペリゴール地方の町「サルラ」。
ここは世界三大珍味とも言われるフォアグラとトリュフで知られた所です。

ここ「サルラ」の小さな町の通りにも
「Foie Gras」(フォアグラ)の店が並びます。


フォアグラを売っているお店が
ガチョウの可愛いグッズを売っていたりもしています。


小さな広場にはこんなガチョウがいて
子供たちに頭をなでられたりもしています。


フォアグラ名産地にいながら
メイおばさん、なんだか複雑な気持ちです。

だって
フォアグラって
ガチョウの肥大した、もっと正確に言えば肥大させた
肝臓のことじゃなかった?

昨夜夕食に入ったレストランのコースでは
前菜として最初に出てきたのが「フォアグラ」でした。
三つ並んだ真ん中です。


主菜の方もフォアグラを使ったものばかり。
お値段は決して高くはないのですが
動物好きのメイおばさん、フォアグラはちょっと苦手です。

一夜明けての今日
ラスコーの洞窟まで車を走らせていたら
こんな行列に出会いました。


もう可愛くて可愛くて
車を止めて走り寄って行っちゃいましたよ。


でも気が付いてしまったのです。
飼われている理由を、、、、、
この子たちの将来の姿を、、、、、(涙)
いい年をして子供みたいなことを言っている場合じゃないのですけれど。

フォアグラの名産地で
瓶詰をお土産に買おうか、やっぱりやめようかと
目下ジレンマに陥っているメイおばさんです。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓