メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

西瓜とライムのビールで乾杯!

2017-08-02 23:51:59 | 日記

朝四時半に目覚ましをかけて

家の中をもう一度ぐるりとチェックし

朝日が上りはじめる頃にワシントンDCの家を後にしました。

毎度のことです。

毎度の移動暮らしです。

 

早朝の空港ロビーにも朝日が差し込んでいます。

 

アメリカはやっぱり大きな国だと思うのは

朝8時発のアラスカ航空の飛行機で

5時間以上飛んだって、やっぱり降りた所はアメリカだということ(笑)。

しかも、同じ国なのに時差が3時間もあるということ。

 

かくして時計の針を3時間分左回りにした長い一日となりました。

到着したシアトルは生憎の曇り空でも

窓の外にはいつもの大好きな風景が広がります。

 

 

とはいえ冷蔵庫は空っぽ、しばし溜息。

せっかく東の冷蔵庫をがんばって空にしてきたのに

今度は空っぽの西の冷蔵庫を満たさなければなりません。

 

空港まで車で迎えに来てくれた若い友が

自分も買い物があるからと

一息ついてから大きなスーパー「Trader Joe」に連れていってくれました。

 

とにかく買い込みました。

友につられて、「えっ、それ何? ふ~ん、私も買おう!」

的な乗りで(笑)。

 

もちろん自分で見つけて、自分だけ買ったものもあります(笑)。

たとえばこれ、初めて見ましたよ。

ワシントンDCのスーパーでは会ったことがありませんでした。

「ジューシーな西瓜とライムのベルギースタイルのビール」ですって。

そんなこと聞いたら、どうして黙っていられましょう(笑)。

 

「う~ん、僕はちょっと遠慮しておく。」

 と言うのはメイおじさん。 

はいはい、一手に引き受けますとも

とばかりに栓を抜いてコップに注いだのはメイおばさん。

 

 ん? た、た、たしかに西瓜の香りだ!

 ライムの香りはしないけれど。

 ま、これはこれで楽しくていいんじゃない?

 

とにかく面白いもので

東だろうが、西だろうが、ここアメリカのスーパーには

驚くほどたくさんの種類のビールが棚にずらずらずら~りっと並びます。

 

などと新しい味を興味津々楽しんでいる間にも

地球は回って、西の空が染まり始めて

海もまた染まりはじめました。

 

帰って来ましたよ、この大好きな町に。

まずはひとり、西瓜とライムのビールで乾杯!

 

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メイおばさんの道楽?

2017-07-27 21:13:43 | 日記

メイおばさんの趣味?いえ道楽のひとつは(笑)

こんな風に料理本を集めること。

 

困ったことのひとつも

行く先々でつい料理本を買ってしまうこと。

 

その結果、いつのまにやらどんどんと料理本が増殖し

今やどこの居場所にもたくさん。

 

持ち運ぶのはいくらなんでも重くて大変ですから

郷に入っては郷に従わなければならず

「ようし、今日は何か新しい料理を!」

などと思って、ぺらぺらとページをめくって作るものは

居場所によってちがいます。

 

ま、これも移動生活の面白さと割り切って

持ち運びしたいレシピは

PCの中に入れるようにしています。

 

もうひとつ面白いのは

つい買ってしまった料理本でも

開くたびに居心地が悪くなるものもあれば

本を読むかのように楽しんでしまうものもあります。

 

表紙や写真の美しさに惑わされて買ってしまった中にも

実に使いにくいものもありますし

たとえ写真がなくても作ってみたくなるものもあります。

 

さらに面白いことは

そうした諸々の感覚の中には

けっこうその日限りの気分的なものもあることです。

 

たとえばこれ

写真もきれいで、作りたいレシピもたくさん載っているのですが

いかになんでも「能書き」が長すぎて

面倒くさくなってしまうこともあれば

うんざりしてしまうこともあります。

 

文字ページは三つのパートからなっています。

一番上は材料と分量

一番下は作り方

その真ん中に延々と「能書き」が入るのです。

たとえば

 

料理と言うのはそもそも、、、、、とか

これは自分のお母さんが、、、、、とか

これにはこんな思い出が、、、、、とか

 

まあ、それも短ければとてもよい前菜になるのですが

ともするとレシピという主菜よりもずっと長いのです(笑)。

 

加えて材料の部分の説明が多すぎて

ささっとショッピングリストを作る邪魔になります。

 

もうひとつ言っちゃえば

実はここが一番重要なポイントなのですが

作り方が小説のように書かれているのです。

つまり文章が並んでいて

急いでいる時にはとても使いにくい。

 

やっぱり実用的に

箇条書きでわかりやすく順番をつけて

レシピを書いてくれている料理本の方が使いやすくて役に立ちます。

 

などと本日のメイおばさん

昨日、このイカの料理で

どれどれと説明を読んでいる最中に

油が跳ねて火傷をしてしまった腹いせもあって

珍しく辛口になりましたよ(笑)。

 

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笑う晩御飯

2017-07-23 22:54:32 | 日記

ふだんはバラバラで暮らしている家族が集まるというのは

集まって同じテーブルを囲み同じものを食べるというのは

なかなかどころか

とてもいいものです。

 

メイおばさんのところも

気づいてみたら、日本とアメリカ

三代目まで含めたら

あらまあ、大家族になっていましたよ(笑)。

 

たいせつな人が増えれば

それだけ心配事も増えるわけですけれど

それでもやっぱり嬉しいもんです。

 

昨日、そのうちのおチビちゃんを含む3人が

旅先のニューヨークから飛んで来て

ルイジアナからやって来た息子と

ワシントン住まいの娘も仕事帰りに立ち寄って

いつもはメイおじさんとメイおばさん二人っきりの

大きなテーブルが大賑わいになりました。

 

メイおばさん、大忙しです。

なんて言いながら日本人娘のてきぱきとした働きと

とうに母を越えた彼女の腕とセンスに頼って

楽ちん楽ちん(笑)。

どころか、いろいろ学ばせてもらいましたよ。

 

まさに「青は藍より出でて藍よりは、、、、、、、」状態(笑)。

 

持ち込んだこんなものを

慣れた手つきで進めていきます。

孫息子が大の好物というエスカルゴです。

 

こんな殻に

こんなものを詰めて

オーブンで焼いてます。

できあがりはこんな感じ。

 

メイおばさんはいつものお野菜のスティックサラダと

孫ちゃんたちが食べやすいような大きさの

ミニハンバーグをたくさん作りました。

ディップも醤油ベースの和風と

マヨネーズベース、デミグラスベースの3種類。

 

これからしばらくは

この賑やかで嬉しい日々が続きます。

「笑う晩御飯」はいつだって宝物です。

 

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蛍?と一緒の餃子ディナー

2017-07-04 01:44:18 | 日記

後先顧みず思わず買ってしまった

10本、いえ10耳1ドルの激安とうもろこし。

つまり1つ10円ちょっと。

 

さてさてその後いったいどうなったのでしょう。

 

メイおばさん、こんな時しかできませんから

(なにしろ10本も目の前にあるんですからね)

初めての冒険をしてみることにしましたよ。

 

そぎ落とした生のとうもろこしを

日本から持ってきた炊飯器にお米と一緒にいれて

炊いてみたのです。

 

味付けは気持ちばかりに塩を少々。

名付けて「コーンライス」!

 

炊き上がりましたよ。

 

8時を過ぎたというのにキッチンの窓の外では

お日様が沈むのをためらっていて

美しいオレンジ色の光を届けてくれます。

 

かくして昨夜のお夕食

「コーンライス」には半熟玉子を浮かべたお吸い物を添えて

上から小ネギをぱらぱらと。

餃子は焼き餃子と茹で餃子。

ちょっと訳ありでひどく崩れてしまいましたけれど(涙)。

 

ディップはケチャップベースと醤油ベースの二種類。

 

本当は合挽きで行きたかったのですが

冷凍庫に眠っていた牛挽肉をそろそろ使ってしまわないと、、、

とばかりに牛肉オンリー、しかも脂身はたった10%という挽肉を

使ったものですから、、、、、、

案の定ぱさぱさで、、、、、、、(涙)

二度とするまい、と大後悔。

 

そんなメイおばさんの嘆きをよそに

「大丈夫だよ、メイ、捨てたもんじゃあないよ、これも」

とせっせと食べてくれる優しいメイおじさん(笑)。

 

ようやくお日様が沈んだ窓の外にはホタルが5匹?

なんてロマンチック!と思ったら

 

何のことない

この「シャンデリアもどき」の8つの灯のうちの

5つが映っているだけでした(笑)。

かくしてお日様が姿を消して

ホタルの数も少しずつ増えながら

メイ家の日も暮れていきました。

 

 

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最初の夜の簡単ディナー~ワシントン暮らしの始まり

2017-07-01 06:41:51 | 日記

無事、西海岸のシアトルから

東海岸のワシントンDCに移動しました。

同じアメリカなのに飛行時間は5時間以上。

着いたら着いたで時計を3時間も先に進めなくてはならなくて、、、、

まあまあ、大きな国です、アメリカって。

 

シアトルとワシントンでは同じ国とは言え

気候も景色も文化も違います。

 

身近なところで言えば

それぞれのクローゼットには別の服がありますから

当然、着る服も履く靴も

日々料理をするキッチンも、鍋も違います。

 

着いてしばらくは、いろいろな引き出しやクローゼットを開けては

「おかしいなあ、あれ、どこだったかなあ~」の探し物の連続です(笑)。

 

発つ前にはなるべく新しいものを買わずに

冷蔵庫の中をできる限り片付けなければなりません。

逆に、着いてからは、ほぼ空っぽの冷蔵庫を開けて

「さて今晩どうしよう。」と思います。

 

夫さんがいつも言います。

「メイ、わざわざ作らなくたって、今晩はどこかそこらへんの店に食べに出ればいいよ。」

 

メイおばさんがいつも答えます。

「作る! いえ、作らせて!」

 

なぜなら「料理をする」、とにかく「何か食べるものを作る」のが

時差を乗り越えて日常生活をスタートさせる最高な方法なんですもの。

 

ですからメイおばさん、あまり遅い時間の到着でない限りは

いつものスーパーにガラガラを引きずって買い出しに行って

いつものキッチンで何やら作ります。

もちろん手間のかかる物、手間はかからなくても時間のかかる物は

作れませんが(笑)。

 

今回の、ワシントンDC到着最初の夕飯のメインはこれになりました。

お隣りの州、メインランド州の名物、クラブケーキです。

 

しかもこれ、フライパンに油を薄く引いて

両側を3分ずつ焼くだけ。

 

しかもこれ、一口サイズのミニクラブケーキが12個も。

 

しかもこれ、インスタントと言えども「MADE WITH REAL CRAB MEAT」!

つまり、「カニカマ」ではなく、本当の蟹(笑)。

 

いいモノ見つけましたよ。

メイおじさんはクラブケーキが大好きですし。

超手抜き、超簡単ですし。

 

大皿に並べてみたら

色味的にあまりにあまりでしたので

赤、黄色、緑の三色のパプリカをささっとソテーして

ジミーな蟹さんの周りを囲んであげました。

 

ディップはこれまた超手抜きの二種類です。

左は、マヨネーズとケチャップとマスタード

右は、サワークリームとお醤油

 

パンは冷凍を解凍して

トマトはちょんちょん切ってオリーブオイルをふりかけて

とうもろこしは茹でただけ。

 

スープは箱に入ったインスタントのパンプキンスープを買ってきて

カボチャは切るのに手がかかるので(笑)

さつまいもで代用することにして、賽の目に切って茹でて加えました。

 

ビールもワインもお花も買って

メイおばさんとメイおじさんの

ワシントン暮らしが始まりました。

 

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まるでファーストクラスの贅沢

2017-05-18 00:17:54 | 日記

移動が暮らし、暮らしが移動と呼びたくなるほどのメイおばさん

いったい一年に何回飛行機に乗らねばならないでしょう。

若い頃はそれもまた心躍ることでしたが

今はもう違います。

 

移動前の掃除や片づけ、荷造り

移動後の荷解き、片付け

ただでさえボケ頭なところに時差ボケ頭が加わって

もうほとんどひっちゃかめっちゃか。

正直言って疲れます。

 

ならばせめてもビジネスクラスにすればいいのでしょうが

こんなに何往復もビジネスに乗っていたら

お財布がたまったものじゃありません。

 

ですからメイおばさん、基本的にはエコノミーにして

気が向けば、たまったマイレージでアップグレードしてもらいます。

 

若かりし頃の会社の出張で

ビジネスにもファーストにもずいぶん乗らせていただいて

その驚くほどの違いについてはよくよく存じ上げていますけれど

まあ、寝ちゃえば同じだし(笑)。

 

とはいえ、あの空間の中はたしかに階級社会。

とりわけお食事と飲み物については。

 

今回はマイレージのアップグレードが取れなかったメイおばさんに

娘が別れ際に小さな袋を持たせてくれました。

 

「ママ、機内ご飯あまりおいしくないだろうから、はいこれ!」と。

 

まあなんと、手作りのお弁当でした。

朝早くに作ってくれていたのです。

もちろんちゃんと割り箸もついていました。

 

こんな紙の手提げから取り出して

ちょっとどきどきしながら開けてみました。

 

ご飯の上にはノリタマとたらこ

 

そのお隣にはきれいに焼けた玉子焼きと、フルーツトマト

 

そしてお肉と玉ねぎのすき焼き風

 

食べてしまうのがもったいなくて

メイおばさんたらゆっくりゆっくり

少しずつ少しずつ食べたのでした。

 

そして思いました。

「まるでファーストクラスみたいな贅沢!」

 

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イチバお宅の人生

2017-05-07 23:46:41 | 日記

Are you going to Scarborought Fair?

Parsley, sage, rosemary and thyme.

Remember me to one who lies there,

For she once was a true of mine.

 

メイおばさんが若い頃によく口ずさんでいた

サイモン&ガーファンクルの

実はとっても古くからイギリスで歌われていたこの歌、「スカボロー・フェア」。

自己流で意訳してみれば、、、、、

 

スカボロー市場に行くのかい?

パセリ、セージ、ローズマリー、タイム

そこに住んでいるある人によろしく伝えてくれますか。

なぜなら彼女は私の特別な人だったのだから。

 

市場を歩くたびに

知らず知らずのうちに「ア~イム ゴ~イ~ンッ ス~カボロフェア、、、、」

とつい口ずさんでいるメイおばさん。

 

ここロンドンにもいくつかの名の知れた市場がありますけれど

近いものですから

なんだかんだと市の立つ土曜日ごとに

買い物に、いえ遊びに行ってしまうのが

「Portobello Market」(ポートベロー・マーケット)です。

ここは40年以上の歴史を背景にロンドン最大のアンティークマーケットと呼ばれるところ。

ノッティングヒルの駅のすぐそばから市場が始まります。

もちろんアンティークだけではありません。

花も

野菜も果物も

パンも

いろいろな国のキャジュアルな料理の立ち食いもできます。

 

昨日の土曜日もフラフラと行ってしまいましたとも!

行きの通りはまだこんなに閑散としていたのに

帰りの通りはもうこんな賑わいと混雑。

三人でぶらぶら歩いて

「ア~イム ゴ~イ~ンッ ポートベラ フェア、、、、」

なんて鼻歌歌いながら

途中でついついいろいろ買ってしまって

ついつい食べてしまって(笑)。

 

ソーセージ、パン、カップケーキ、グリルチキン、ハラミチーズ、、、、、、

 

ま、いいとしましょうか、なんせ楽しい市場なんですから。

メイおばさん、世界のどこにいても

買う買わないは関係なしに「市場」があればまず飛んでいきます。

 

要するにアレなんですかね

イ・チ・バ・オ・タ・ク!(笑)

 

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青は藍より出でて~嬉しいロンドンご飯

2017-04-25 15:55:13 | 日記

 背伸びをしたがっていた若かりし青二才の頃(笑)

「シャマード」という言葉を知りました。

 

後に夫となる人が言いました。

「完全降伏という意味さ。」

どんなシチュエーションだったかは覚えていませんが。

 

以来もう何十年もメイおばさんの心の中に「シャマード」と言う言葉が住み着いて

時折、突然出てきます。おおかたは良い場面に出てきます。

 

「シャマード! 素晴らしい!」

 

ごく最近もひとり密かにこの言葉をつぶやきました。

 

ロンドンに到着した午後のことです。

娘からこんなLINEが届いたのです。

 

「Fish cake

Marinated salmon

Crab

Baked potato dish

Carrot salad

Green salad

Humus

Bread

どうかな?」

 

メイおばさん、すぐさま答えました。

 

「Great!!!

今からタクシー乗るね。」

 

それがロンドン最初の私たちの夕食でした。

予想もしていなかったほどの御馳走でした。

 

そんな心遣いが嬉しくて

いつの間にやら料理も生活力も思考力も

英語力とサバイバル力さえメイおばさんを越えてしまった娘の

小さな手で母のスカートを握っては

おずおずと世界を見ていたあの頃のことを思い出して

ちょっと涙が出そうになりました。

 

青は藍より出でて、、、、そのままに

子供たちは、母をはるかにしのぐ料理上手になりました。

 

何よりも嬉しいことは、誰かのために美味しい料理を作り

喜んでもらうことを楽しんでいることです。

口には出しませんでしたがそれこそが

料理の腕云々の前に、母から娘へと伝えたいことでした。

 

フィッシュケーキ

 

サーモンマリネ

 

 

ベイクトポテト

 

人参サラダ

 

グリーンサラダ

フムス

ヨーグルトのディップ

 パン

 そしてデザートは息子が仕事帰りに立ち寄って買ってきた

「PAUL」のチョコレートケーキです。

 

ついでに蝋燭を立てました。

ハッピーバースデーの歌も歌いました。

新しく生まれた私たちのロンドンの日々を祝って。

 

幸せな時間でした。

 

いつかまた今度は彼らが子供たちの成長を前に

メイおばさんと同じことを呟く日が来るのでしょう。

 

「青は藍より出でて、、、、、、」

 

人生のたくさんの喜びのひとつです。

 

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優しさの首飾り

2017-03-30 23:46:19 | 日記

「メイ、家にいる?」

「いるわよ~。」

「じゃ、30分後ぐらいにちょっと寄るから。」

 

あらまあ、何の用かしら

と思ったら

車を止める音がして

ピンポ~ンとチャイムが鳴って

 

「これ、差し入れ。

まだ左腕が不自由だろうと思って」

 

友がバッグから取り出したのは

こんな二つの容器と

オレンジとお菓子。

そしてワイン.

 

「お茶でもどう?」と言ったらば

 

「そうしたいところだけれど、急いで行かなきゃならない所があるの。

 また来るわ~。

 あ、そうそう、ついでにワインの栓も開けていってあげるわ。」

 

友を見送った後に

いただいた容器の蓋を開けてみたら

あらまあ、なんておいしそう。

 

半分に切った蕪と大きく切った人参と

高野豆腐とがんもどき。

 

ちょっとつまみ食いしてみれば

薄味の中でそれぞれの素材の本来の美味しさが

きちんと残っているのです。

 

こちらはほどよく茹でたブロッコリーとマグロの照り焼き。

 

メイおばさん、せっせとリハビリに通っているおかげで

料理もだいぶできるようにはなりましたけれど

こんな差し入れは嬉しいものです。

友の心遣いに心がふ~っと暖められて

ありがと~っと呟いてしまいます。

 

日本だろうが、アメリカだろうが

困った時にはいつでも誰かが

優しさを届けてくれました。

 

そのたびに思うのです。

 

「優しさは次の優しさに繋がって

どんどんどんどん繋がって

優しさと言う名の首飾りができる。」。

 

さあ、早く元気になって首飾り作りに参加しなくては。

 

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娘のお弁当

2017-03-25 02:44:37 | 日記

土日以外の毎日

お弁当を作っていた時代がありました。

 

子供たち用に

そして自分用に。

時には夫用に。

 

かなり忙しいワーキングマザーだったメイおばさんは

夜のうちに下準備をして

朝、ささっと手を加えてお弁当箱に詰めました。

 

「今日のお弁当おいしかったよ。」

 

と言われれば単純に嬉しくなりましたし

 

「ママ、今日のアレはないでしょう。」

 

と言われれば単純にしょぼんとして反省しました。

 

ある時はこんなことを言われました。

 

「ママ、カレーをお弁当に入れるのだけはやめて。」

 

前日のカレーをご飯の上にかけて持たせてしまった時のことでした。

 

「ママ、ムサカはお弁当には向かないと思うんだけれど。それに前の晩に食べたばかりだし。」

 

これもまた前日に作ったギリシャ料理のムサカ(茄子と挽肉の段々重ねのグラタン)の

残りを四角く切ってお弁当箱に入れてパンを添えて持たせた時のことでした。

 

今、思い返せば

もう帰らないそんな日々がとてもとても懐かしく

そしてまた幸せでした。

 

今度お弁当を作ることがあれば

ちゃんと準備をして、手間を惜しまず

彩りも考えて、喜んでもらえるように、、、、、

 

などと思っても

大人になった子供たちはもう母のお弁当は要りません。

 

それどころか今度は彼らが子供たちのために

お弁当を作る側にまわりました。

 

母のお弁当を反面教師にして

細やかな心配り溢れるお弁当を作っています。

時にはついでに母の分も作ってくれたりもします。

 

母と言うのはいつの場合でも、どんな場合でも

子どもが自分を超えたと思えた時に幸せになるのですから

不思議なものです。

 

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