植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

68歳の誕生日 すでにそのお祝いのプレゼントはいただきました

2024年01月20日 | 雑感
今日は68回目の誕生日であります。
ワタシは数あるアカウント・IDなどに一切自分の誕生日をPWとしていないので「個人情報」として流出しても痛くも痒くもありません。

誕生日は、冥途までの一里塚、ワタシらの歳になると決してうれしいものでは無いのです。しかし、九州の内陸にある寒村で、予定日を待たずせっかちにこの世に生まれいでしワタシ、人より小さく生まれ小柄で病気がちだった幼少期のことを考えると、よくぞここまで永らえたものだと感慨深いものでもあります。数十年前に物故した母親がまだ若いころ、ワタシの顔を見ては「アンタが生まれた朝は凄く寒い日じゃった」と言っていたのを思い出します。そうでしょう、暦の上では「大寒」、一年で一番寒い日ということになっておりますから。

まだ独身で肩で風を切っていたころ(笑)は、それでもワタシの誕生日を一緒に過ごしたい、とか殊勝な事を言う娘さんもいたのです。以降大学の頃から5,6年は誰かと誕生会をしてもらったような気がします(ほとんど記憶はありません)。
結婚してからは自分の誕生日などは、誰一人興味も示しませんので、お祝いもお誕生プレゼントを貰ったこともほとんど記憶にありません。恐らく何回かはそれらしいことがあったに違いない、ケーキくらいはあったかな、といくらか期待を込めてはおりますが・・・・

70歳近いお爺さんに誕生日も何もあったものではありません。ただし、ワタシ個人にとってはその前日(昨日)、いくつかのうれしい頂き物がありました。一つは朝一で駆け込んだかかりつけのクリニックであります。怒りぽくなり顔色の優れないワタシを心配して、家内の付き添いで診察を受けにいったのです。そこで、以前からの気持ち悪さ・不安感・不快感を先生に訴え症状が進行している鬱病の専門医にかかるか、薬を変える(強くする)かの選択を相談したのでした。

医者を変えるリスクを知らないはずもなく、知り合いからも「良い先生に巡り合えばいいけど」と言われておりました。ワタシは複数の病院に通院することの煩雑さ、現行かかっている先生への全幅の信頼感・10年近くワタシの体を見て来てすべての症例をご存じの先生がベストだと確信しておりました。そこで、先生側の治療上の制約や処方箋の制限が無ければそのままの治療をお願いしたい、と申し出ました。

で、快く受けていただいて「本格的な治療薬を処方しましょう」ということになったのです。付き添いの家内は、自分自身の経験から、何の薬が有効かなどを熟知していて実名を挙げて薬の処方を依頼しました。有名な「ワイパックス(ワタシも名前は知っていました)」の後継品(ジェネリック)のようです。

薬を貰ったら、もう、すぐに飲みました。漢方薬1種、うつ病の処方薬が2種でありました。そして飲んで数分で「霧が晴れるように」それまでの不愉快な気分の悪さが消えていきました。それまで自宅と仕事場までの徒歩わずか5分ほどの間を歩いていてしゃがみ込む、塀にもたれかかるといった酷い脱力感と気持ち悪さが、すっと解消したのです。

これは、家内とIクリニックの先生が一日前倒しで呉れた「お誕生プレゼント」といっていいでしょう。気を良くしているうちに先日訪ねていたメガネ店から取り寄せのメガネフレームが届いたと電話連絡が来ました。
お昼はちょっと早めですが「スシロー」、家内も喜んで、「ハッピーバースディー」だからねと、ちょっと高いお皿を奮発してくれました。そして、もう服薬後1時間立っていたので、そこから即座に家内を伴って眼鏡店に向かいました。他に2個ほど候補があったので、最終的には家内に決めてもらうつもりでした。すんなりフレームが決まり、メガネの度数などを細かく測定してレンズにはわずかに茶色系の色を入れて貰いました。

ここ数か月疲れやすく集中力もなく、ちょっとしたおつかい(買い物)にいっても、歩みが極端に遅くなりへたっているワタシを、家内も見かねていたようです。顔色が急によくなったワタシを見て家内も安心したようです。一日の中で、病院に行って、昼食を外食して夕ご飯の買い物をし、その後眼鏡を作るなどといった芸当が出来たことが、ワタシも家内も信じられないような復調ぶりだったのです。

仕事場に戻ってからも、普段ならそのまま仮眠する(体が言う事を聞かなくなる)ワタシですが、昨日は廊下の掃除を行い、九州の友人が開店準備を進めるクラシックな喫茶店に使えそうな木札の制作まで着手しました。

さて、本日は昨日の勢いがそのまま続くか、息切れするのかが最も重要な関心事であります。朝4時に起き、このブログが終えて何ができるか、それがワタシの誕生日をあと何回迎えることができるか、のバロメーターになるような気がしますね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうこの国に居るのは嫌だ そう思いませんか?

2024年01月19日 | 時事
ワタシは、いくらかの年金以外に不動産関連の零細企業を営んでいて、いくらかの収入を得ております。ざっと計算して家内とこみで入ってくる総収入(内緒)からどれだけ実所得(使える金)か、計算してみたらほぼ50%でありました。固定資産税から事業税、所得にかかる国税・地方税、更に年金や健康保険料を加えると半分が召し上げられているのであります。

それでも数年前までは、日本に生まれてよかった、世界有数の幸せで安全な国だと思っていたのです。

しかし、よく考えると9.11に限らず、今回のお正月の能登半島大地震、地震などの世界有数の災害が発生する国でした。しかも首相は発生後2週間たって、ようやくおっとり刀でヘリコプターで現場へ乗り込み、滞在時間は数分、被災者に「困ったことはありますか?」と尋ねたそうです。あんた、この厳冬期に、家が流され潰され食うものもトイレも無いような避難所に押し込められているのですよ。困ったことだらけで、答えようがないでしょうよ。

2歳女児に薬を飲ませ何人かの男が寄ってたかって性的加害をしていた、というニュースが流れました。こいつら日本の刑法では数年の実刑の後何食わぬ顔で仮出所してくるでしょうが、期限を定めず何十年も刑務所に閉じ込めるべきでしょうよ。首に何をやったか書いた札をぶら下げて。日本の刑法は加害者の人権に優しく甘いのですよ。だからこの種の事件が後を絶たない。

今回のパーティ券のネコババ、不記載の「政治資金規正法違反」事件は数名の「会計責任者」を在宅起訴してチョン、にするようです。上級国民・特権階級はさすがに違いますなぁ。
巷で、人の金を盗んだら「窃盗・横領」で刑事告訴され、必ず罰せられます。しかし政治家は3年遡って書類を訂正すればお咎めなしになるんですね。4千万円なら起訴、1千万円なら見送り、何それ。人の金を1万円盗ったり、わずかな物品を万引きしても立派な犯罪で警察に突き出されますわね。

そもそも「会計責任者」といえばいかにもお金のすべてを差配する実権者という印象を受けますが、中小企業で言えば「帳簿係・会計係」程度の事務屋さんでありますよ。会社が小さくても社長は経理・会計だけには目を光らせ、信頼を置いても任せ切りになぞいたしません。
国会議員というのは脳みその90%は金(カネ・かね・マネー)しかありませんよ。陳情から接待交際、国会の予算編成、ぜーんぶお金が基本であります。活動に関わるお金を「会計責任者」任せにすることはあり得ません。彼らも議員の指示・命令・承認なしでお金を動かすことは出来ない仕組みになっております。ましてや、完全な脱法行為を承知で議員に知らせない、無関係のはずがありませんよ。

検察庁は阿呆ばかり、政治への配慮とやっているふり(アリバイ作り)でしぶしぶとかげのしっぽだけ在宅起訴を限定的に行っているのです。任意で聴取する?、この期に及んで議員の指示でやりましたとか、わしの命令で会計がやったなぞという馬鹿がいるはずもありません。裏帳簿は即廃棄・PCは初期化、そのくらい平気でしょうよ。

日本の刑法に「管理責任・結果責任」というのは無いのでしょうか。雇用関係なら雇用主・組織体ならその組織のトップ、それがほとんどの責任の一部またはすべてを負うという風に考える法律体系にすべきなんですよ。共謀関係が立証できない??何を寝ぼけてるの、共謀関係など最初からありませんよ。会計が議員の指示通りの処理をしているだけです。

なんでも自供・自白に、明確な証拠が揃わないと立件しない、ということならばこれから犯罪はもっともっと増えますよ。特に知能犯罪者が増えるでしょうね。証拠さえ残さなければ、そして逮捕されてもやってません・知りませんと言えば通用するのですから。

そして原爆を二個投下されたのにその相手の国と同盟関係という危うさも。北の将軍はとち狂って核ミサイルの開発・実験を行っております。一方で幾つも刑事裁判を起こされている金儲けしか頭にないトランプさんが次期大統領候補だそうです。明確な国家観・政治理念もなく節操もなにも無い利己主義の塊のトランプですよ。有事の時に救って守ってくれると思いますか。

今ではウクライナ戦争もガザ地区の紛争も、距離をとって傍観しているように見えます。こんな国に自分の国の国防を依存している危うい国家なんですよ。

ワタシは、日本人であることを恥ずかしく思うようになっています。いやそれだけではなく、自分がこの世から自分が消えるのを待つより先に、少なくともこの日本から他へ移住したい、と思います。もっと過ごしやすく心穏やかに晩年を過ごせる国はありませんか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今更 チャングムかーい(笑)

2024年01月18日 | 雑感
現役時代、会社の先輩の女史などで旅行グループを作っていました。近所の日帰り温泉旅行から、香港シンガポールなど東南アジアへの海外旅行まで数えきれないほど旅をいたしました。

その中の先輩から「〇〇(ワタシ)、NHKでイサンという韓国ドラマをやっていて、すごく面白いから見て見ろ」と言われて観始めました。それがワタシが韓流王朝ドラマにはまった最初でありました。「イ・サン(正祖) 」は幼い王子が王様になるまでの変遷をラブストーリーを交えて一年近くかけて放送されていたようです。ワタシが観るように勧められたのはおそらく、2009年NHK-BSで日曜日の夜9時から毎週放送されていたものではないか、と思います。

監督は「イ・ビョンフン」でその前からずっと王朝もの・時代劇をドラマ仕立てで60話ほど制作したいました。イサンでは、主役が若手俳優で「イ・ソジン」(笑)胃酸のイソジンという薬屋さんみたいな配役で、監督はその前からずっと同じような俳優さんを脇役に起用する、いわばイ・ファミリーで固めた安心のシリーズでありました。

以来『トンイ』(2010年)、『馬医』(2012年)、『オクニョ 運命の女』(2016年)あたりまでほぼ欠かさずNHKの夜の放送を楽しんでおりました。残念ながら、その後自分自身が朝型のライフスタイルに転向し、9時前に就寝、朝は4時から5時には起きて、ガーデニングとブログなどで一日のスタートを切ることにしたので基本的に21時以降のテレビは見ておりません。

転機となった(笑)のは、朝型になった結果、夕食が6時前後と前倒しになったことでした。仕事場に朝から夕方までほぼ毎日居る生活で、夕方5時前に帰宅しておりました。そして何気なく点けたテレビのBS放送で『 商道(サンド) 』が平日17時から二時間、2話ずつ放送していることを知りました。これが、イ・ビョンフンさんの初期のドラマシリーズであるという事にすぐ気づきました。配役が見たことがある方が多かったのです。調べて見たら、イサンより6年前の作品で2001年に韓国で放送されていたようです。

何しろ週に1回か2回しかオンエアされなかった番組60話が、平日の夕方2話ずつ放送されるので、週に10話、つまり6週間でシリーズ全部が見れるのです。途中からながら半分以上これを見て、途中晩御飯を食べるという習慣がついたのです。家内はあまり韓流ドラマを好んではいなかったし、家事の都合で夜9時からのんびり韓流ドラマなどを見ている余裕も無かったのです。しかし、ワタシと一緒に観るようになって多分「ハマった」のであります。

必ず夕方5時にはBS日テレにCHがあっておりました。それが終わったのが、2週間ほど前になります。すると当然のごとく、その後継ドラマの『 宮廷女官チャングムの誓い 』がスタートしたのです。チャングムこそ「イビョンフン」さんの出世作で、これをきっかけに日本人が朝鮮王朝ものを楽しみにするようになったのだと聞きました。本国では2003年に放送されたようです。継母がこれにはまって観ていたのですが、例によって子育てなどで大忙しの家内もよく見ることは無かったそうです。

かく言うワタシも「チャングム」の名前は知っていてもちゃんと視聴したことはなく、この20年間幾度となく日本で再放送されていたのにも全く興味が無かったのです。しかし、今回「サンド」の流れで観ることになったのであります。

問題は多分オリジナルが1時間なのに、BC放送はほぼ半分がCMだという事、カットし放題なのです。見ていて頻繁に場面が繋がらない、意味不明なシーンが時折出てくることがあります。民放とりわけBS放送は通販放送のついでに映画やドラマを流す、という悪い癖があります。ましてや、何度も何度も再放送している韓流ドラマなどを有難がってみる人は、ワタシら以外には居ないのであります。

先日自宅を訪れた友人が夫婦そろって「チャングム」を見ているのを面白がって「何回目よ?」と聞いてきました。
はい、初見ですよ。
出てくる俳優さん女優さんは顔なじみですが、ストーリィは存じません。毎回最後はハラハラ・これからどうなるの?みたいな局面で、また来週となるのですが、なにせ毎日2話です。そして家内ときたらよせばいいのに、そんなシーンの度にスマホであらすじを調べるので即座に「ネタばれ」になっているようです(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目指すは坂本龍一!!

2024年01月17日 | 雑感
本当は今日は、「安倍派の多くの疑惑議員が不起訴になった」話のつもりでありました。

しかし、6時前に目覚めて、珍しく追っかけで起きてきた家人と、自分の病気の事や子供たちの昔の病気やお金のことなど昔話をして、「水素吸入」は案外鬱病などに効果があるかも、あんたのおでこに赤みがさしたなどと聞かされて表に出たら、抜けるような青空。つい気を良くして、尾崎豊さんの「I Love You」なんぞを口ずさんでいました。ここ数か月もう何も興味や楽しみを感じる事が減って、音楽などは車のステレオも止めているような気持がずっと続いていたのですが。

やや寝坊し、隠れ家に移動しても「ツムツム」に1時間ほどかけているうち、テレビをつけて見たら「坂本龍一の700日」という番組をやっていました。昭和27年1月17日に生まれ、長く癌の病気と闘いつつ昨年3月28日に71歳で亡くなった日本を代表するミュージシャン・音楽家であります。音楽に元々縁もゆかりもなく、なんの楽器も弾けないような自分なので、今更彼の行跡や素晴らしさを語る知識も音楽的な感度もありませんので、彼についての説明はいたしません。

ワタシの知ってる坂本さんは、ゆったりとした体の動きと独特な緩やかな旋律しか思い浮かびません。そしてなんといってもカッコよさ、コレに尽きますね。決してカッコつけてないのに自然な仕草が何とも「渋くてカッコいい」、ワタシら少し年少の目から見ると、音楽そっちのけで彼の美しい仕草や面立ちに憧れたのです。(女の方からはどう感じるかは存じませんが)

普通ならすぐ消してしまう音楽番組ですがしばらく見入ってしまいました。そして、思い立ったのが「坂本龍一擬き」になろう!、でありました。今から音楽を学ぶのはナンセンス・全くお門違いですが、見た目を真似るのはすぐにでも誰にでも出来ることです。69歳にまもなくなろうかというワタシは、晩年の坂本さんに近い風貌でもあるのです。

普段鏡も見ないで髪も寝ぐせのまま、ガーデニングと篆刻にふさわしい「汚れても問題ない」汚らしい普段着に着替えて仕事場に向かい、一日そもまんまであります。人とも会ったりすることも無く(会いたくない)、誰からも注目されることも無いのですから、どんなボロボロの格好をしても怪しむ人もいませんわね。

そして、はたと考えたのです。もうこれから若返ることも無ければ長く生きることも出来ません。逆行するのは無意味だと言っても、ただただ何もせず、老いさらばえるのはいかがなものか、と。「一花咲かせてもよかろうや」と思ったのです。お金をかけずに、きれいなカッコいいお年寄りを目指そう、ならば坂本さんみたいにすればいいのではなかろうか。

まず、形からであります。彼のトレードマークは丸い縁のはっきりした黒っぽい眼鏡と、やや長めに自然に垂らした銀髪であります。恐らく体重は、十年以上癌と戦ってきたせいで瘦せていたろうとは思います。洋服は洗いざらし風自然色の白や薄茶色系で、下はジーンズ、そんな感じがイメージとしてありますね。

今日明日のうちに、メガネを丸メガネの縁に変えようと思います。まず気分転換、それだけを家人には伝え「坂本龍一」みたいにするんや、とは口が裂けても言いません(笑)。鼻の下の髭、後は顎髭を少し伸ばして整え、他の部分は出来るだけこまめに剃るのが良かろうと思います。
髪は元々癖っ毛なので、坂本さんみたいにすんなりと垂らすわけにはいかないでしょうが、こんど美容院に行ったら、「坂本龍一」と同じヘアスタイル・髪染めを頼むつもりです。顔を変えるわけにはいきませんが、そこは彼になった気持ちでいればいいんです。

先に針灸医師の友人が届けてくれた水素吸入も、空の上の誰かが、苦しむワタシを見ていて、ほらよ、と渡してくれたような気がしています。本日が坂本さんの誕生日、でその特集番組を見聞きしながらブログを書いています。

ワタシは、世の中や人生は「必然と偶然が織りなす予測不能な世界だ」と考えております。今朝はどうやら偶然ではなく、そっちへ誰かが引っ張ってくれているのではなかろうか、そう感じて急遽話題を変えました。すでにもう何かが始まっているんです。さすがに2年後に71歳で他界するというのは真似したくありませんが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生まれて初めて鼻に管を通す

2024年01月16日 | 健康
1年前の記事がメールで届きます。そういう設定になっているのでワタシから頼んだ訳ではありません。しかし、今読んでみるとなかなか興味深い内容であります(これを自画自賛と言います笑)
あの頃はまだ、ワタシが元気で気力が充実していたんでしょう。
丸一年の後に、自分がこれだけ疲弊し、病気を抱え気力体力、味覚、嗅覚、性欲等々・・・あらゆるものが衰えて機能不全になるとは想像も出来ませんでした。

今のワタシは「オヤジ、大丈夫か?」と子供たちから心配され、ワタシの事を日々見ている家内は、かかりつけの病院のドクターに薬を貰いに行って「最近のお父さんはだいぶ変なんです」と相談しているようです。

一番心配しているのは誰あろうこのワタシ自身であります。1年前に比べたら体調には雲泥の差があって、今現在、波のように寄せては引いていく気持ち悪さや不安・不愉快さに苦しんでおります。

毎週、小田原からマッサージのオジサンに来てもらい、90分ほぐしてもらっております。生来の体の硬さに加え、姿勢が悪く座り仕事・書き仕事が多く数十年間の肩こりと腰痛に悩まされていて、恐らく30歳ころから、ほぼ絶えることなく約40年間マッサージさんのお世話になっております。
それでは不十分で、十数年前、友人(金融機関勤務時代の後輩)I君が鍼灸師を始めて以来、毎月鍼を打ってもらうようになりました。

I君は、誰でも知っている超一流大学T大を卒業し、将来の役員候補、1千万円以上の年収というポジションをあっさり投げ捨てて、鍼の道に進んだ変わり者であります。彼の新入行員からの付き合いは途絶えることなく40年になりました。子供のいない彼とその奥さんは、もはや家族同然で、愚兄賢弟そのものであります。

さてその彼と細君が、いつものように昨夜やってきました。治療前に食べる夕食の定番は和牛のステーキかすき焼き。ワタシ達夫婦も、彼らが来るとき以外はそんなご馳走にありつけないので、一か月に一度の愉しみと言っていいでしょう。

でワタシの鍼治療と家内のマッサージで2時間ちょっとを費やしますが、その間はI夫婦とワタシら夫婦が、お互いに愚痴を言い合い、悩みを聞きあい、ある時は相互にセラピーを行う、といった按配です。彼らも、ただ施術してお金を貰う以上にワタシの所で過ごす時間が有用なのではないかと思うのです。

そして、かのI先生が最後に取り出したのが「水素吸引機」というものでありました。



彼は、ワタシがここ数か月睡眠障害や鬱に苦しんでいるのを見かねて、水素吸引を提案してきたのです。その効能は知りません、しりませんが、彼は賢弟であちこちから講演の依頼が来るようなインテリでもあります。四の五の言わず言うとおりにすれば悪いようにはなりません。
鼻に管二本を差し込み、精製水を入れた機械のスイッチを押すだけのことなので、愚兄でも出来ます。彼によれば「睡眠の質を向上させる効果が期待できる。これを1日20時間吸引していた患者さ、癌が消失した事例もある」そうです。

仰向けに寝て、鼻に管を通され、そばには電気を使う鍼治療機があって何本も電線が絡んでいるので、それをみた家内は大笑い、即座に写真に収めました。今まで偉そうに自分をこき使ってきた亭主が、ついに「発作か倒れたかして重病人になった」という風情になったのです。これを見逃す手はないと写メをお隣さんに送ってました。ワタシも、当然ながらピースサインなどを出さず、口を半開きにして苦悶の表情を浮かべるという演技をいたしましたよ。

ただ、これを家族ラインに載せるとさすがに刺激が強すぎてシャレになりません。見苦しい写真なのでこのブログにも載せませんが、実は見せたくてうずうずいたしております(笑)。

肝心の水素吸入は、騙されたと思ってしばらく使ってみようと思います。家内によれば「活性酸素を排除して若返りが期待できる」のだそうです。彼はワタシの健康を心配してこの器具を置いていったのですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする