植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

口先だけの総理大臣 陣頭指揮だって(笑)

2024年01月07日 | 時事
ワタシの記憶で言えば、能登半島で起きた巨大地震は正月元旦の午後4時過ぎでした。
直感で、この地震の被害(死者)は100人単位になるだろう、でしたが、そんな悪い予感が現実になっています。昨日現在で100数十人の死亡が確認され、いまだ消息不明者は数百人と報道されています。それも、毎日増えていて実態は役所ですらわかっていない、発生後丸5日経っても、誰も救助に行っていない場所があちこちにあるのだそうです。生存率が大幅に下がる境目が72時間といわれています。なんで3日間と呼ばないのか、そっちの方がピンとくるのに、等と考えていますが、もはやとっくにその期限は過ぎていて、6日目に突入しております。

その主因の一つは交通網全体のマヒであります。「道路」の寸断で、車で現地入りするのが困難なのです。飛行場は当分使えないし、羽田空港からは飛行機の離発着すら出来ません。自衛隊などの支援・救助隊は徒歩で道なき道を進んでいると聞きます。しかし、行こうと思えば行けるのが「ヘリコプター」であります。これに自由に乗れるのが総理大臣なのです。

あの岸田総理は1日夜の記者会見で「内閣総理大臣である私自身が陣頭指揮をとり震災対応にあたる」と 大見えを切ったのです。それ以降、陣頭指揮という言葉を数回使っています。
日本国語大辞典には「陣頭指揮」の意味は
① 軍陣の先頭に立って指揮すること。
② 地位の高い人が直接現場に出て部下を指揮すること。
と出てきます。いや辞典など引かなくても、日本人なら誰でもわかりますね。戦争や災害などの大規模な緊急事態が発生している時、その現況を自分の五感で確認したうえで、正しい判断を、出来るだけ迅速に、また現地の人や周囲の人間を鼓舞するべく「現場に赴き先頭に立って指揮差配する」ことを指します。

地震発生後6日経過しましたが、ワタシの情報網には「岸田総理現地入り」の報は有りません。首相動静では毎日官邸などで「災害対策本部での会議」を2,30分やっていて、夕方からはいろんな団体の新年会に顔を出し、夜にはテレビの討論番組などにもちゃっかり出ているようです。

ワタシは残念ながら総理専用のチャーター機にも専用ヘリにも乗ったことはありません。しかし、東京から石川県まで直線で300㎞足らずです、ヘリコプターの時速が何キロかは知りませんが、まさか車より遅いという事は無かろうと思います。陸自の輸送ヘリCH-47JAの最大速度は約270km/h だそうですから、1時間ちょいで到着する、という計算になりますまいか。いずれにせよ、現場に赴いて自分の目で確かめて的確な指示をしようなどという気はさらさらない、と断じざるを得ないのです。

驚くにあたりません。この御仁はずっとそう、口先だけは調子がいいことをいいますが実態が伴わないばかりか、嘘八百を並び立てているとしか思えません。マイナンバーカードにしてもインボイス制度にしても、日本をダメにした根源と言われる財務省の尻馬に乗って、無理やり導入しましたが。税金を1円でも余計に毟り取るだけの制度であることは導入前からわかっていました。

今回の被災地に予備費の四十数億円を充てるそうです。アフリカやら他国に行っては数百億円から千億円単位のバラマキをしているのです。自分がいかにも震災に汗をかいてるとアピールするのがちょっと羽織る「防災服」、これで国民が騙せるとなめてかかっているのです。

倒壊した家屋や土砂に挟まれ埋もれている被災者は、待てど暮らせど到着しない救助隊を心待ちにしながら「餓死」したり窒息死していると思うと心が痛みます。一体この国はいつからこんなていたらくになったんでしょうか?。東大出ている高級官僚でなくても「陣頭指揮」の意味をわかっていない総理大臣に「メモ」をいれる知恵はないのか?情けない限りであります。
コメント (2)
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