植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

干し柿を作ろう もしかしたら絶好のタイミングかも

2023年11月09日 | 植物
昨日のブログで、きのう実行予定の8項目をあげましたが、昼寝と篆刻印の摸刻が未済に終わりました。篆刻はやり始めたら、石印材の質が悪く、固い・雑味がある・脆い・均質でない、と最悪に近いもので、途中で捨ててしまいました。
昼寝は、当然昼食後に予定していたのですが、急遽変更したのは「干し柿」を作ることにしたからであります。

ワタシの果樹コーナーには約30種類の果樹を植えておりますが、柿木は2本であります。一本は日本でも有数の美味しい柿と言われている「花御所柿」もう一本が「禅寺丸」という一応甘柿であります。
花御所柿は鳥取原産で、ゴマは入らず、全体がキメ細かで美しい薄いオレンジ色になります。糖度は20度前後と大変甘い品種なのです。あの富有柿がもっと赤みを帯びて、うんと甘くなったと思ってください。これです↓あと3週間くらいが収穫時期でしょうか。


一方、禅寺丸柿は、神奈川県川崎市に自生している「日本最古の甘柿」と言われているようですが、不完全甘柿といって、ちゃんと受粉しないと渋いまま熟すという性質があります。受粉すると「茶色のごま」がびっしりと入って大変甘いのですが、当然種が入っています。また、今まで食べた甘いのも全面にごまが入っている訳でなく、何割かは渋いままなので、そこを切り取らねばなりません。

そして、今年はその禅寺丸が大豊作になりました。恐らく小さい木ながら200個近く生ったのです。ところが、大変残念なことに本当に不完全でほとんどが渋柿のまま赤くなっているのです。食べられないので指をくわえていると熟し始め、ヒヨドリが毎朝食べに来るようになりました。柔らかくなってやや渋みが抜けているのでしょう。今年は、干し柿しか解決策は無かろう、と踏んでおりましたが、なにしろこの異常気象、不完全甘柿ならば、中途半端な暑さだと腐敗する心配があるのです。

そして体感的に昨朝、少し空気が変わって本格的な秋の風を感じたのであります。今しかないと、急遽収穫いたしました。これで100個ちょっと。
これの皮むきを始めました。隣の家は親戚が住んでいるので、無理を言って、皮むきを手伝ってもらいました。

コツは、①細かなごみが付かないようにする ②紐につるすためにヘタの上の枝の部分の両端を残す ③ヘタの部分は汚れて不衛生なので皮ごと出来るだけ除く ④皮は極力薄く剝く、といったところであります。

昔は、剥いた皮は竹などで編んだ籠に干して、漬物の天然の色付けや甘味料として活用したものであります。
中にはゴマが入った甘がきがわずかながら混じっておりますから、これは渋い(白い)部分だけ除いてそのまま食べてしまいます。

そして出来上がったものがこれであります。

ワタシの仕事場の上、屋上に作った温室、この中にぶら下げました。
1日中、日が当たり、風が吹き、乾燥している場所です。透明なアクリル板で天井を覆っているので、雨が降っても濡れない、と絶好の環境なのです。

今週末から急に寒気が下がってきて、気温が下がると聞いております。寒風が吹きすさび陽光が降り注ぐ、そんな中なら今月中にも食べられるようになりますね。問題があるとすれば、ワタシは長年「高血糖」なので、ほとんど口にすることが出来ないのであります。また、あまり気温が下がると、せっかく実がついて成長している「アイスクリームバナナ」、この収穫時期(11月末予定)まで無事にいられるか?であります。

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