植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

四天王に魂は入ったけれど 問題は名札

2023年11月25日 | 篆刻
今月の初めに先祖代々からの菩提寺長楽寺に「山門」が竣工し、そこに4年がかりで制作された四天王像が搬入され設置されたのであります。


そして、平成から続いたお寺全体の再建が終了したことを祝い、高齢の住職から現住職への交代も兼ねて大々的な法要を実施することになりました。ワタシはこの春から世話人の末席に名を連ねることになっていました。
その時、せっかく四天王が設置されたので名前がわかるプレートをつけたらどうだとなったのですが時間がありません。

そこで私がいわばやっつけ仕事で半紙に書いて、それを工務店さんが木の立札にしておいてくれたのです。
ヘタですいません。



後ろの暗い目立たない所でしたが、それでも不満足でした。かっこ悪いしちゃんと書けていないので恥ずかしいのです。


そして滞りなく祝典が終わりました。新ご住職には、「ちょっと今立て込んでいてできないけれど、落ち着いたらきちんとした木札を作りましょう」と約束したのです。なにせ一体うん千万円ともいわれるような木彫りの四天王の彫像であります。いくらなんでもへぼな書札では釣り合いませんよね。

そして、先日工務店さんに彫るための木札を用意してもらうように頼みました。ヒノキか欅あたりになるかもしれません。とにかく節の無い彫りやすくて乾燥したものを面取りして表面を研磨してもらうように依頼したのです。

ワタシの考えでは、その木札に鉛筆で下書きをして、黒いサインペンで彫るべき字の輪郭を決めます。その輪郭の内側を彫刻刀で白文(字の線自体を彫り下げる)のように文字の部分を凹ませて彫り、そこに塗料を流し込むという計画です。

書を書くのとどこが違うか?。筆で書き込めば一発勝負になります。失敗したら削り直しという面倒なことになります。これは、木像がそのまま安置されている限り、私の死後も100年200年と残るはずなのです。下手な書、気に入らない書であれば禍根を残します。ワタシレベルの筆力では到底怖くて出来ません。また、表面に墨で書いただけだとちょっと安っぽい感じがするのです。木彫りなら、下書きし時間をかけてゆっくり制作できます。またうまくいけば文字に立体感が出てきますね。

多少字が下手であっても、ちゃんとした下書きがあってその通りに彫れさえすれば失敗も避けられるし、計算し尽くされた文字を残せるはずだと考えたのです。そこで、いろいろ字典から名筆を拾い書道教室で書きました。
これは、筆先のずれやカスレ多少のミスがあっても構わないのです。いわばデッサンなので、こんな書をもとに、鉛筆で木札に合わせて何度か試して書いて、これだ!というまで気に入れば、サインペンでなぞっていくつもりです。後は彫るだけ。どうでしょう?うまくいけばいいけど。出来たら勿論側面にはワタシが落款を小さく入れます、「何年何月 於槐松亭 篩石作」そして朱の印をそっと捺す。これがワタシのプランであります。
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篆刻印 私がタダで彫るわけ

2023年11月24日 | 篆刻
いつも無料でいいですよ、それが決まり文句であります。
今まで多くの方に印を彫ってきました。最初の頃は知っている人に片端から同意を得て姓名印を彫り、押し付けるということで修業を始めたのであります。約5年くらい前になります。
これを「押し彫り」と呼んでいます(笑)。当然相手の方が欲しいわけではなく必要も無いのですから、お金なんぞは頂きません。ヤフオクで集めた使用済み・未刻印に好きなように彫ってはレターパックで送るようにしていました。中には送料位は、と言って切手などをお礼に頂きました。

そのうち、知っている人にはあらかた彫ったので、次に、様々な書道・篆刻関連書物にある名刻を「摸刻」つまり真似をして出来るだけ同じように彫ることにいたしました。ワタシには師匠はおらず、篆刻入門書なども読んでいません。来る日も来る日も摸刻を繰り返し、とにかくたくさん彫ることに特化したのです。

2年もやって、それがだんだん飽きてきたので、目を付けたのが書道チャットです。自分の彫った篆刻印の写真をアップし、こんなもんで良かったら「タダで彫るので欲しい人はどうぞ」とやりました。年齢性別、書道のキャリアも全くわからない人に彫ってあげます、というのはいささか乱暴ではありましたが、誰彼区別なくその時の最善・最良の印を彫ろうと懸命に彫りました。結果として高校生の子から、書道教室を開いている師範級の方まで30人以上は彫って差し上げたのです。中にはお弟子さんの印を頼みたいという依頼もあり、それだけは一個3千円(だったか)で10人位の姓名印や雅号印を彫りました。

その頃には、ようやく人並みに彫れるようになり、自分の練習代わりにタダで彫るから、書道をやっている方に落款印を彫ることで応援したいという心境に変わりました。専門家の方からもオーダーを頂くというのは、それなりにワタシの彫る篆刻印の価値が認められてきた、というかすかな自信も芽生えて来たのです。

いくらかの現金やらお菓子などがお礼に届くようになりました。でも一番うれしいのは「槐松亭」さんの彫ってくれた印を落款に使いました、と写メを送ってくれることであります。

家内などは、あんたは人がいいのよ、少しくらいお金を貰えばいいのにと文句めいたことを言います。時間をかけ、石代と送料もかかっているのですから当然と言えば当然であります。

しかし、ワタシはまだ有料で彫ります、と宣言する気になりません。その理由は以下のとおりであります。
①とりあえずお金に困っているわけではないので、お小遣い稼ぎは不要
②印材はしこたまあるので、消費して減らしてもいい
③相手は誰か知らないけれど、書道愛好家さんと、円ならぬ「縁」が出来る
④製造物責任、つまり金を貰うとそれだけ苦情などのトラブルが出る可能性がある。気に入らないとかここを直してとか言われると面倒なことになります。
⑤お金のやり取りが面倒ですし、確定申告(笑)に収入を計上しなければならない

などを考えると、有料で彫る気にはならないのであります。
ただ、ここではっきりしておきたいのは、「お金が取れるほどの腕前ではない」とは決して思っていないということです。たとえいささか拙い部分があったとしても、全霊を傾け、気に入るまで何時間もかけて自分が納得するまで彫っているからであります。

そのうち、仮にもしワタシの作品が公募展で認められたり賞を貰ったりして、ちょっとステイタスが上がって、「先生、お金はいくらでも出すから彫ってください」と誰かが言って来たら、その時はちゃんと一個1万円以上頂きますよ。
残念ながら、そんな心配は取り越し苦労というか、なんとかの皮算用ということになりますね。
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一体この道路工事は誰のため?

2023年11月23日 | 時事
ちょっと前に車で小田原まで行ってきました。西湘バイパスを飛ばすのは気持ちいいですね。その前は、用事は忘れたけれど日本の大動脈「東名高速道路」も走りました。
先日は大磯まで、遠来のお客様をお連れしてランチを頂き、国道一号線を走らせて当地平塚まで戻ったのです。そこでずっと気になっていたのが「工事中」。幹線道路を走ると必ずどこかしらで道路工事に出くわすのであります。

まだあります。ワタシの家からすぐ、ワタシの隠れ家が面するのが国道129号線、これがワタシ達夫婦の生活道路であり、ゴルフ場までの必須の経路でもあります。ここが数日前からワタシの仕事場の真ん前の場所で何やら片側1車線を規制して工事が始まりました。もう1ブロック隔てたそばの地方道でも数週間前から工事中で、警備のオジサンが旗を振って車を誘導しています。

一体何が起きているのか?ここ数か月で道路を毀損したり修復が必要な災害がありましたか?。湘南エリアだけに起きている怪現象あるいは「偶然」なのでしょうか?何の工事を行ってるのかすら判然としません。

随分前からよく言われることの一つが、期末が近づくと「公共工事・道路工事」が増える、という現象で、ほとんどの方はそれが役所の「予算」を消化するための緊急工事だと知っています。期初に概算要求で公共工事の予算を確保するのが、国・県・地方公共団体共通の役人の仕事であります。実際に予定があろうが無かろうが優先度や必要性などを考慮せず、とにかく前年並みかそれ以上の予算を計上するのです。

もし、それを使い切らずに残したら、翌年は実績に合わせて予算を減額されるのを恐れるのです。公共工事は日本の「利権」のトップに君臨します。下手すると数千億円という巨額なお金が、裏も表も動くのです。これを受注するためにゼネコンなどは最優先で議員や役人にアタック・アプローチいたします。よく言われる接待攻勢もあります。そこに、「工作費」が存在し、民間から公共の関係者に配られるというのは誰でも知っていて、でも社会問題にはなりません。あのジャニーズ事件と同じなんですね。

今、盛んに取りざたされている2025「大阪万博」問題もその象徴であります。国民の生活が困窮し、増税が当たり前になり、汚染水問題・円安・オイル高など問題山積なのに、なんで万博に数千億円のお金を投じるの?という単純な疑問であります。

不要不急の出費で、なおかつその金額が妥当なのかさえ曖昧模糊の中で、予算の執行に躍起になっているとしか思えません。どこかのトンネルがコンクリート壁の厚み最低30㎝が必要として、工事計画を策定したのに、進捗を全くチェックしないまま手抜き工事を見逃したそうであります。照明工事をしていた別の業者が天井のコンクリートに穴を空けたら、ずっとコンクリートで詰まっているはずの壁が数センチしかなかった、と報道されています。

では、何故期末でないこの時期に盛んに道路工事が行われているか?
それは想像ですが、国の政府と国交省・財務省が前倒しで執行を強制しているのではないか、であります。
岸田内閣になって、すでに実施した実質的な増税は以下のとおりであります
・インボイス制度導入 ・酒税改正 ・車検手数料の値上げ ・国防費増税(現状は保留)
さらに今後予定している(検討中とはぐらかしてはいますが)国民の実質的な負担増はこんなところであります
  • 森林環境税 
  • 生前贈与加算期間の延長 
  • 法人税の増税 
  • 所得税の増税 
  • たばこ税の増税 
  • 消費税の5%増税 
  • 退職金所得控除の見直し・配偶者控除の見直し・扶養控除の見直し
  • 道路利用税
  • 炭素税 
  • 通勤手当税 
  • 社宅税
  • 厚生年金支給減額
  • 国民健康保険料の上限引き上げ
  • 雇用保険率の引き上げ
  • 国民年金納付期間を延長
  • 介護保険料の見直し
これらをやろうとしたら、無茶苦茶な政権支持率低下となりました。国民もそうそう馬鹿ではありません。これは、岸田一人ではなく、この数十年続いた自民党(独裁)政治にNOをつきつけて来た、と判じるべき現象だと思います。

そこで焦った内閣や役人は、予算をどんどん使って、国庫に金が無いので追加負担をお願いします、とやるつもりなのです。また、どんどん建設関係の労務問題で人集めが難しくなっているので、期末まで引っ張ったら工事が間に合わない、だから今のうちにやれるだけやれ、と指示されているとしか思えないのです。

ワタシは、今、極力車を使わないようにしております。ガソリン代が高くなるからです。工事による道路の渋滞までは我慢できるかもしれません。しかし、これ以上国民から奪ったら、本当に日本は滅びの道に突き進む、そんな心配しか出てこないのです。
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鬱を治すには環境が大事

2023年11月22日 | 雑感
なんと、二日続けて就寝後、朝目覚めるまで布団から起きだして、用を足すことがありませんでした。また夜中に目が覚めたのも多分1回だけ!!!

こんなことは絶えて久しかったのです。夜中に何度も目が覚めて、そのうち一回はトイレに行く夜が続いておりました。それというのは、恐らく原因は二つ
一つは加齢(歳を取った)により、膀胱の弾力性が失われて、尿意で目が覚める、もう一つは年初から続く「抑うつ状態あるいは軽い鬱病」だと思われます。

布団に入ってせっかく寝入っても、ふと目覚めるとまだ2時間くらいしか経過していない、また目をつぶると今度は真夜中1時前後に、といった日々が続きました。9時半くらいに就寝して朝4時過ぎには起きてしまう。眠りが浅く途切れ途切れに寝ているので、慢性的な睡眠不足から日中には何度か居眠りをするといった具合で、体の疲れも取れておりません。

朝起きて軽くパンとコーヒーで朝ご飯を済ませるのは、薬を飲むためみたいなものです。その中で欠かせないのが精神安定剤になっております。最初の頃は一日1錠、ところが7月頃からは、身の置きようのないような不安感や嫌な感じが周期的に起きるようになりました。もう、これは薬の効果が5.6時間で失せるからであります。

ネットで調べると、「鬱病」というのは、通常の治療を受けていれば、会社を休むような体調不良が1年ほど続き、その後軽快してそれから1年ほど薬を飲んでいれば最終的に完治するようです。一度傷ついた心・大きなダメージあるいはパニックなどが、徐々に元に戻るまで約2年かかるというのです。

ワタシの場合は、重い本格的な鬱病ではないので、軽症状むけの効き目の弱い安定剤だけで間に合っているのです。年初に発症した(と思われる)抑うつ状態(本来なら数週間で消える)がずっと今なお残っているので、軽い鬱病で「鬱病治療薬」の投与は受けておりません。それでも、やはり安定剤なしにいると時間が来て(6時間刻み)、思考、行動、感情、幸福感に影響が出るのです。

その症状・状態もここ二日ほどは、時間が来ても気づかない、つまり薬が切れたことを実感しないことがあるのに気づきました。どうやら、軽い鬱病のピークが過ぎて、良くなりつつあるのではなかろうか、と自己診断しているのであります。

その、一番の良薬はおそらく外仕事、表でお日様にあたって動き回ることにあろうかとも思うのです。部屋にこもってブログなんぞ書いてる暇があったら、草むしりをしバラを眺めていればいいのです。今朝は、久しぶりにシジュウカラが一羽やってきました。昨日は番のメジロが花の蜜を吸いに来ておりました。相変わらずヒヨドリはワタシの大事な「花御所柿」を突きに来るので今朝ネットを被せました。鳥たちはみんなワタシの事を心配して、様子を見に来ているのです、違うか(笑)。


昨日近所のホームセンターで買ってきた半額セールのバラも鉢に植えましたよ💖
秋のバラたちは次々に咲いてくれています。
これは最高の香りのバラ「ヨハネパウロ」

野菜たちも順調に成長していますかりふらわーとジャガイモ畑


柑橘類も色づいてきましたが、こちらは鳥よけネットでは不十分かもしれません。二本足歩行の動物が虎視眈々と狙っているのです。

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薬とは手が切れそうにないな

2023年11月21日 | 植物
先日書いたブログの記事で恐縮です。農薬を使わず食べ物を作る、それが今のガーデニングの原則であります。
とはいえ、ワタシ達の生活でやはり欠かせないものの一つが薬であるのも否定できません。
昨日、近所のホームセンターで2年ぶりくらいでバラ苗を買いました。
ワタシの狭いバラ園では、だんだんバラを植えるところに窮して、とりあえず鉢植えにしています。その幾つかが、去年今年と続いた猛暑や水不足と、自分の体調不良・篆刻などに時間を取られている、など複数の原因によって枯れてしまいました。

そこで、シーズンが終わりに近づく今時分、半額セールを狙っていたのであります。


以前は、いろんなバラに関する書物を読み、名花・殿堂入りのバラなどを好んで植えるようにし、ネットで高い苗を見つけては買うような時期もありました。しかしながら、値段も高いし植えるところもないし、そもそも期待通りに咲いてくれるとも限らないことに気づいて、ここ数年はホームセンターで実際咲いている美しいバラを適当に買うことが増えました。それが半額なら尚更であります。
ホームセンターに行った主目的は、実は別にありました。

これを求めてきたのです。
一つは、先のブログにあげたドブネズミ、うちの干し柿を齧った張本鼠であります。温室内に干しているので好天の場合、せっかく出来て来た干し柿が高熱で傷むので温室のサッシをあけておくと、こいつが食い散らかすのです。多分親子で暮らす家族鼠ではなく、流れ流れてやってきた風来坊だとは思います。とにかく屋上をテリトリーに出没しているので、殺処分するしかないのです。


もう一つは、バラの剪定用の殺菌剤です。今年バラが枯れた原因の一つは、剪定などの枝の切断面から病原菌が入って苗全体に回ったとみています。今年の冬はこれを阻止するべく、きっちり殺菌して洗浄したバラ専用の剪定鋏で、剪定するつもりなのです。その時、切り口を殺菌するだけでなく耐水性のある接着剤でそこを覆うことで、感染症の発生を防ぐのです。

バラや鼠だけではありません。

このワタシも毎朝、5種類の薬を服用し、2種類のサプリメントを飲んでいます。昨日韓国のお友達からいただいた「朝鮮人参」これも試そうと思います。
毎日飲む薬は、ビタミン剤やら血液さらさら、悪玉コレステロール対策など、大したものではありません。命にかかわるような病気も無ければ飲まないとどんどんひどくなるといったものでもない割合「効き目の穏やかな=大して効き目が無くて副作用も少ない」薬でありますが、貰った以上は忘れないように服用します。しかし何故か、その減り方が一様でないのです。つまり毎朝飲むべき種類を全て過不足なく飲んでいないようなのです。また朝一回のものと一日3回と2回という服用パターンの違う薬が混在しているのです。

ワタシは、几帳面なので(笑)、飲んだ空になった部分を切り取り線に合わせて二個づつ切って捨てることにしています。ですから、5種類の薬がそろって一度に偶数残る確率は極めて低いのです。
そして昨朝、やりました!
偶然ではありますが、5種類ぜんぶがそろって二つ穴があいたのです。
これは吉兆、何かいいことがあるかも、と思いましたがそう甘くはありません。特に何もない普段通りの一日でありました。

今朝見つけた言葉であります。今日は良い事がありそうです。

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