植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

歳をとるのも満更悪くはない

2022年10月17日 | 雑感
世が世なら本日はゴルフの予定でした。高校生(大分上野丘)の時の同級生が、卒業後50年近く経っているのに、旅行やら飲み会・ゴルフで集まることが続いています。卒業生の中には弁護士や医者なども大勢いますが、そうした人は別世界で、いまだに現役で働いているのでほとんど交流はありません。なんとなくサラリーマンをやって、60歳過ぎてぼつぼつ退職して暇になった、凡庸な仲間が集まるのです。「類は友を呼ぶ」そのまんまですね。

まだ30代40代の頃は、仕事に追われ家族のことなどで手いっぱいだったのに、いつの間にか故郷の事が思い出され、かつての同級生と再会するようになりました。年取るにつれ里心が付くというのでしょうか。変人でなる優秀な仲間の一人がポツリと「以前は旧友なんかには会いたくも無かったのに、最近は楽しみなんだよな」と言ったのを思い出します。

共通点は、歳相応に常識的で慎重になっているので、このところの不順な天候を危惧し、天気予報で「雨」とみた幹事が、数日前に中止を打診してきて、異論もなく取りやめたのです。結果としてやれば少雨でプレーできたかもしれませんが、冷たい雨に濡れて風邪をひいたら堪らない、無理に千葉まで2時間をかけて行ったら中止、といった最悪の事態を考えて事前に取りやめるというのが、ワタシ達が成長した証しか年老いた証拠かのいずれでしょう。

先週の木曜日も以前の勤務先(金融機関)のOBで構成する会のゴルフであったのです。これも、平均70歳半ばの御老体(年寄り)の集団なので、はやばやと雨を見越して中止となりました。無理して風邪を引いたら「コロナ」かもと疑うのが嫌なのです。

コロナと言えば、昨夜は当地で先週の3連休の日曜日に開催した「地区レクレーション大会」の反省会であったのですが、自治会長のワタシはこちらは欠席しました。その日、ワタシの倅の結婚式を鎌倉で行ったので一族が集まり、当然地区レクは欠場したのです。それはそれで反省会に出ない理由にはなりませんが、なんとワタシの身内に「コロナ陽性者」が出たのです。

遡ること10日ほど前、新潟に暮らす3人の子供を持つ長男から、生後10か月の娘(ワタシの孫娘)が高熱を出した、更に翌日小4の長男も発熱した、というのです。38℃越えの発熱でPCR検査や抗原検査をしたが陰性だったということで、熱も下がって当地平塚へ結婚式前日に合流したのです。ところが、翌日式を終えて平塚に戻った夜、その倅の次男が39℃近い熱を出し、朦朧とした中でうわごとまで言い始めました。

解熱剤を飲まして、孫にはかかわいそうですが、連休の最終日に長男家族は新潟に帰って行ったのです。すると翌日の火曜日、今度は長男の嫁が高熱になったというではありませんか。抗原検査は陰性でしたが、医者に受診したところPCR検査で陽性通知が来ました。同時に長男が発熱し体調が悪いと連絡してきました。つまり10日前から家族5人が順番に高熱を発し、何処かの段階でそれが「コロナ感染」であったという推測になります。(医師の話だと、恐らく一番上の孫がコロナだった、とのことです)。その孫のクラスは、その直前に「コロナにより学級閉鎖」だったのです。

彼らが当家に来た先々週土曜日には、家族5人の内誰かが感染中であったと思う外ないのです。すると三日間一緒に過ごした家内とワタシは「濃厚接触者」ということになります。

そこで、一気に心配になったのが結婚式の出席者が感染し、披露宴クラスターが発生していないか、ワタシ達老夫婦が感染してないか?でありました。結婚式当日のスケジュールがきつく、朝7時から帰宅したのが夜6時、その間休憩も無く水も飲まないで、緊張した一日を過ごし疲労困憊でありました。そうでなくてもワタシは基礎疾患を抱えた高齢者の範疇に入ります。夫婦ともに2,3日ぐったりし体調も良くなかったのですが、もしかしたらほぼ無症状ながら、オミクロン株に感染していたのではないかと思います。幸いにして式の関係者にはそれ以外体調を悪くしたという話はありませんでした。

急いで薬局で「抗原検査キット」を二個買ってきました。いささか遅いタイミングではありますが念のためです。そこで、使ったのが1個、家内が試すことにしました。家内とはずっと同じ生活同じ部屋にいるのですから、二人検査しても違う結果にはならないでしょう。孫との接触が家内の方が長かったので、罹ってるなら家内だろうと考えました。これが「年の功」というものです。もう一個は、次の機会までとっておけばよかろう、であります。

で、結果は「陰性」、つまり昨日夕方の段階で、彼女の鼻の粘膜からはコロナウィルスは検出されなかったのです。が、しかし、結果として少なくとも4人がコロナに感染した新潟の親子も、通算3回キットを試していずれも陰性であったので、その有効性には疑問を抱かざるを得ません。歳を取ると疑い深くなるのです。

今月5回の予定であったゴルフが3回キャンセル(一回はワタシが失念)、夜の会合を一つ欠席する羽目になりましたが、その空いた時間は書や篆刻、はたまた読書などに割くことが出来ました。

ということで本日の結論は、歳をとるのも取り方次第でさほど悪いものでは無い、と、抗原検査キットはあてにならん、でありました。
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