植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

あぁ もっと地べたを

2022年04月30日 | 植物
昨夜、友人夫婦がわがあばら家に来て晩御飯を一緒に食べました。大変有能で、奥ゆかしい物静かな人物で現在は鍼灸院の院長です。かれこれ付き合いは35年になります。

軽くビールを飲みながら、この歳になるとだんだん物欲が無くなるねーなどと言っておりましたら、すかさずワイフが言うには「こないだまでは物欲の塊だったけどねぇ」でありました。

この2,3年ワタシがヤフオクで次々に落札した品物が届くのを暗に皮肉っているのです。最近ではやっと心がけが少し改まって、入札も大幅に減っております。かく言うワイフも、先日はいつも行く郊外の農園で見つけた「盆栽岩ヤツデ」に一目ぼれして3千円でお買い上げ、昨日は、蛍光灯の掃除をしていて低い脚立では手が届かないことに気づいて、2万円近い本格的な大きさの軽量脚立を購入したようです。まあ似たもの夫婦というところでしょうか(笑)

 ワタシのガーデンは、母屋からちょっと歩いたところにあって、総面積70坪足らずなのですが、①バラ、②菜園、③果樹園と大きくは三つに分かれています。

 ①バラは、ここにきて何本かはぽつぽつ咲き始め、あと1週間後くらいには咲きそろって見ごろになります。バラの本数は60本、内10本弱は植え場所に窮して、仮に鉢に植えて待機させたままで数年経過しています。あと10坪あればすべてのバラを地植えできるのですが・・・


 ②菜園には、昨年植えたにんにくが収穫を待ち、そして春先に植えたジャガイモが葉を茂らせてきました。追加でナスときぬさや、6年ぶりに「セロリ」のプランター栽培にも挑戦しました。更に、雨降りが続くなか、合間を縫って、スイカ3株・ゴーヤ・白ナス・トマトなどを植え付けいたしました。もう足の踏み場もありません(笑)。間もなくスイカが蔓を伸ばしてくるので、順調にいけば一月後には、地面がジャガイモとすいかの葉っぱで覆いつくされるでしょう。わずか15坪ほどの菜園はいくら工夫しても植え付けできるものは限界があります。


 ③果樹園、と言えるほど広くはありませんが、延べ30坪程度の畑に20種以上もの果樹(本数なら40本弱)が所狭しと植えられております。本来、果樹全般は、十分な日照と根を広げるスペースを要するので、3坪くらいに1本位が理想なのです。つまり、今植えている果樹だけでも100坪ほどの果樹畑が欲しいところなのです。常識では過密になっていて、果樹栽培としては失格なのです。管理しづらく根が錯綜し、お互いの葉っぱのために日陰が増えて日照不足となるのです。


 もしワタシが40歳くらいであったなら、こんなことはいたしません。今ある地面で、30年後にどれだけ木々が成長し広がって繁茂するか、から逆算して植える本数も制限するはずです。しかし、ワタシは60代半ば、園芸もせいぜいあと10年かそこらと踏んで居ます。息子たちは、それぞれ独立して家族を持ち勤め人をしていますから、実家に戻って果樹栽培などをやるはずも無いのです。

 つまり、木が大きくなって収拾がつかなくなる前に、すべて伐採することを前提に果樹を植え、それまで季節の自家製の果物がふんだんに食べられれば良かろう、と思っているのです。

 これといった果樹を次々に植え、花が咲くように育てる青春期はとうに過ぎ、だいぶ木が成長して果実をつける充実期を迎えましたが、沢山の美味しい果実の収穫を得るまでの成熟期には到達しておりません。実をつけないすもも、美味しくない柑橘などは、未練を残さず切っては別のものに変えるという段階でもあります。しかしながら、「画竜点睛を欠く」果樹がもう一種「梨」が無いのです。梨は、実を生らすまで相当年数がかかるもので、横張り性が強いのです。また、授粉樹との混植も必要です。

あぁもう少し土地があれば、梨が植えられるのに。もうちょっと菜園があればアスパラガスや白菜・キャベツが植えられるのに・・・・
もう少し若かったら・・・

いくつになっても人間の欲は尽きないものであります。いまだ物欲と食欲に抗えない我が身を恥ずかしく情けなく思うのです。

コメント
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