今朝も5時起きで、畑仕事であります。別にそんなに早起きでなくてもいいのですが、歳をとると目覚ましも不要で自然と朝5時前後に目が覚めるので致し方ありません。
果樹コーナーで、先日書いた「すもも貴陽」の処分、根っこの掘り上げはまだ終わりません。難航しているのではなく、他にやることが多くて、結果として後回しになっているのです。根を切っている最中です。
産卵が始まったメダカたちのプールの水替えに採卵の時期になりました。自治会では年度末をまたいで総会や役員交代やらで雑事も多いのです。さらに、屋上のスイカ栽培の最も重要な植え付け・マルチング・誘引用の棚の設置も待ったなしになっています。
そして本日の作業は①花壇まわりの草取り ②雨続きで材料が濡れて腐敗一歩手前のぼかし肥料の手当て ③ブドウ「藤稔」の植え付けから始まりました。その後にブログの更新とメダカの世話、自治会の仕事でごみ置き場の集積メッシュ箱設置が待っております。無職で1円にもならないことをやっている60歳以上の年寄りでは、当地平塚でもトップ10に入ろうかと思うほどの忙しさであります。
ワタシの果樹作りのメインは20坪ばかりの狭い畑であります。ここの中央に「シャインマスカット」を植え周囲にリンゴと柑橘・イチジクなど20本以上の果樹を植えているのです。シャインは中では古参で樹齢7年になりますが、残念ながら、屋根が無い露天栽培だったため黒糖病などによってほとんどまともな大粒のブドウを収穫出来ていません。生産農家さんなどが完ぺきなハウスで作らないとうまくいかないのです。
昨年は念願のビニール屋根を付けましたが、全部にいきわたるほどの雨よけは出来ませんでした。欲張って覆いの無いところまで枝葉を伸びるに任せ、たくさんついた花房も摘果を躊躇したために病気と果粒の肥大不良でほとんどダメにしました。
家内はとっくに、見放していて、昨年美味しく作れた「甲斐路」だけでいい、シャインはもう諦めて処分したら、と言っておりました。やっている当事者でないと客観的に判断できるのです。
そこで考えたのが、一定の経験と失敗を知っている分別盛りの年配者が好む「保険」をかけることです。今年はシャインを大幅に切り詰め、ビニール屋根からはみ出て、雨にあたることが無い様管理するつもりです。そして並行して、それでもうまくいかなかったとき、シャインマスカットは処分し、比較的日本の風土に適して雨に強いといわれる赤・紫色系の品種」藤稔」を育てることにしたのです。
藤稔は、巨峰の生みの親、ブドウ育苗家の井川さんが作出した日本向けの「ピオーネ」に大粒品種「井川682」と交配したものです。今まで甲斐路・ロザリオビアンコと欧州系で高温多雨の日本では極め付きに病気になりやすいものだったのですが、今度はうまくいくかもしれないと思います。
そこで、シャインマスカットのぶどう棚の下、シャインと対角に場所に大きめに穴を掘りました。大体直径と深さ60㎝くらいです。もっと深く大きな穴を掘った方がいいに決まっているのですが、商売で作るでなし、腰痛がひどいワタシにとってはそんな大きな穴を掘るのはもはや無理なのです。
一番底に、バナナの朽ち木などの有機物と鶏糞・腐敗寸前のぼかし肥料を投下しました。次に腐葉土と野菜用培養土・黒土・赤玉土などを投入します。ここに「コガネムシの幼虫」対策のダイアジノンと油粕原料の緩効性肥料を混ぜました。
藤稔の苗1,480円は、準備よく2月に購入し、空いた肥料袋に培養土を入れて発芽して来るのを待っていました。雨に当てず適度な湿度の土で根が伸びるのを待っていたのです。果樹は概ね根を傷めるのを嫌がります。特にブドウはその傾向が強いので、袋に入れて植え付けするときに根が傷つかないようにしておきました。
さておよそ地表から20㎝位の高さにまで整地したら、周囲を、花壇用ブロックやコンクリート片などで囲います。その上にそっと根や土を壊さない様に苗を置き、培養土ともともとの痩せた土(砕石などが混じる砂地)を中に盛り上げて地面より数十㎝高くいたしました。これは次男の情報からで、雨や泥の跳ね返りで病気になるブドウを地表1m近くの高さに植え付ける、というブドウ農家さんの話を聞いたからです。さすがに素人菜園でそんな高い土盛りを設けるわけにはいきませんから、30㎝ほど高くして土が過湿にならないよう配慮したのです。泥撥ね防止に何かカバーも考えましょう。
ざっとこんな感じです。仕上げにバケツ一杯分の水と「万田酵素」ハイポネックス・発根促進剤、殺菌剤の混合液を株元にたっぷりかけました。暇を見て上のビニール屋根を継ぎ足したいと思いますが、なにせ多忙なのでいつのことやら。