植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

狭い菜園で最大限の収穫を目指す

2022年04月17日 | 植物
 ここ三日ほど雨が続き気温が上がりませんでした。寒さ嫌いの屋上の小玉スイカ苗はサンルームに入れて過保護にしております。花壇への植え付けはもう少し大きく伸びてからです。
 昨日は、当市と伊勢原市との市境にある植物園「花菜ガーデン」に行きました。いつのまにか、こちらとは縁遠くなって1年以上訪れていなかったのです。お目当ては併設されている農協の直営所での地元野菜、魚や食肉と野菜苗などの植物であります。

 総菜やら野菜・豚肉はワイフに任せて、大玉スイカ・トマト・きゅうり・ピーマンの苗と米ぬかを購入いたしました。夏野菜の植え付けのシーズンで、定番の野菜でありますが、問題は、植える場所が狭いということ、元から狭小菜園なのに、既に植えてあるジャガイモやら玉ねぎ・ニンニクなどが収穫前なので、わずかな場所しか残っていないのです。

 毎年いつも同じありさまで、やむなく果樹園コーナーのわずかな空間を生かしてトマトなどを栽培しておりますが、密集させて植えた樹々によって日照が悪く、やはり無理があります。トマトは乾燥を好み、実が付いている時に雨が降ると裂果します。雨が当たらないぶどう棚の下で、大きなプランターで栽培するのがいいかもしれません。雨の日は屋根付き、そうでなければ日の当たる場所に移動すればいいのです。そうだ!そうしよう、あとで培養土を買って来よう。

 まだ土は湿っていて園芸にはちょっと早いのですが、野菜たちは待ってくれません。今日は、とりあえず玉ねぎと菜花めあてに残していた大根などを収穫・処分してスペースを確保いたしましょう。苗を買ってから植える場所を探す、ワタシ流泥縄農法であります。土地が無ければプランターを使う、狭ければフェンスで立体的に活用する、とにかく工夫であります。

 それから、今年2回目になる「ぼかし肥料」を仕込みました。油粕やたい肥・腐葉土などの有機材に、若干の水と発酵促進剤を混ぜ毎日撹拌して発酵させる肥料で、通常の有機材は、一旦土中でバクテリアや虫・ミミズなどによって腐ったり分解されますが、それから根が吸収するので効率が悪いのです。ぼかし肥料は、発酵させることによってその中間の過程を飛び越すので、直に肥料として根が栄養を吸い上げるのです。土地の狭さ日照不足を少しでも肥料でカバーしようというわけです。

 ぼかし肥料は密閉して無酸素状態でひと月ほどかけて低温発酵させる「嫌気性」方式と、毎朝かき混ぜ酸素を取り込んで発酵を促す「好気性」方式があります。ワタシは目で見て発酵の状態が確認出来て、勝負が早い(10日~2週間)後者で作っています。

 この2月に一回目を作ったのですが、気温が低く、原料になる米ぬか(発酵の火付け・媒介となる)が入手できず、いつも使っている発酵促進剤「コーランネオ」をけちって、安い生ごみ発酵剤を使ったせいか2日間しか発酵熱があがらないまま発酵不良で失敗したのです。

 今回は、米ぬかがまとまって入手できたので、これにたい肥などをブレンドして雨水を振り掛けて混ぜ込みました。これに蓋をして水分と温度を上げていくのです。早ければ2,3日で発酵が始まり60℃以上の熱が出ます。酸素を入れ水気が偏らない様に毎日かき混ぜるのを1週間ほど続けます。発酵に伴って水蒸気が発生しますが、冷やされると容器の縁から底に溜まって「腐敗」いたします。すると、最悪では虫が寄って来て卵を産み付け蛆が湧く状態になります。こうなると発酵は止まってしまい。悪臭も発生するので、水分が過剰にならないことがとても重要なのです。

これで準備完了、あとは毎朝丁寧にかき混ぜるだけ。1週間ほど発酵し、徐々に熱が出なくなって完熟ぼかし肥料の出来上がりです。効き目が抜群に強く作物の出来も格別なのですが、鶏糞と同じく強すぎるので、野菜の幼苗などはいっぺんに肥料やけして枯れてしまいます。元肥としては沢山使えません。追肥として、生育期に株元から離して施肥するのが一番効果的であります。

 ワタシにとって最大の夏の菜園の主役は「スイカ」であります。屋上栽培も始めておりますが、その続きはまたの日に。
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