植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

100万円を笑うものは100万円をタダで貰う

2021年11月17日 | 時事
今になって100万円の文通費がおかしいと言い出しました。衆院選が終わって初めて国会議員となったのが10月末日、その一日が在職扱いでひと月分支給されるのです。これは原則として領収書も使い道も申告しない闇給与と同じ、議員は歳費以外に様々なお手当を貰えます。それはそう、自分たちで立法して貰うのですから、お手盛りで自分たちの利益になることなら、議席を増やすのも、政党交付金も、政務調査費を貰うのも全部通します。
 政党交付金などは、議員一人あたり4500万円と聞きますから驚きであります。

 以前、議員年金が高すぎると問題になり渋々年金制度を撤廃しましたが「議員のなり手不足の解消を図るため 」に復活の動きがあります。自分たちの都合に合わせて理屈をつけるのは彼らの得意技であります。贈収賄や選挙の不正が出るたびに「議員はお金がかかるから」と巨額のお金を懐に入れる制度を増やしました。地方議員には政務調査費など、エロ本購入や風俗店に出入りしたお金すら適当な領収書をつけて上限額ギリギリまで請求します。

 給料や手当などを月割り前払いとするのは役人も同罪で悪しき慣習です。自分たちで稼いだ金ならいざ知らず、国民から搾り取った金を私利私欲、私腹を肥やすために使うのを中心に活動するのですから公僕が聞いてあきれますね。

 民間ならば、入社してその日にもらうのは「定期代」だけです。これは実費そのもの。月末近くなってようやく給料を(後払い)で支給されます。それも初任給と言って、新米の新入社員には半分程度の基本給しか払いませんよ。国会議員たちは、特権でJRなどの無料パスを支給されます。それなのに議員バッジを貰って一日だけ月末に在職したので100万円を丸々もらえるのです。たとえ1週間でも2週間でも意味は同じですね。

 インターネットが普及し、昔高かった長距離通話も固定電話を使わずに済むようになったので、どんなに使ったとしても電話代など月にせいぜい数万円でしょう。以前、毎日のように架空の日帰りの出張を繰り返したとして交通費を不正請求した「号泣」地方議員がいましたが、国会議員が実費で100万円の交通費は使いきれるものではありません。
 
 早い話が、納税対象にならない闇手当を好き放題受給できるのが議員なのです。本来ならば、議員の待遇や、処遇、議員定数・権利などの別の法律を、本人たち以外の識者や学者・納税者で構成する機関で決めるべきなのです。しかし、それを決めるのが国会議員なのでそんな法律を作るわけもありません。不逮捕特権などあらゆる利得や利権を、手放すわけも無いのですね。自浄作用など期待する方が無理、そうなるとマスメディアや文春砲に依存せざるを得ないというのが情けない日本の現状であります。

 100万円の文通費を新設した時に、領収書を義務付けし、日割りにすべきだと思う人は普通の感覚で、法律を起案する役人が気づかぬはずもありません。しかし与野党は口をつぐんで、日割りにしようなどとは言いだしませんでした。「これは美味しい、お小遣いだなぁ」とみんなほくそ笑んだことでしょう。

 あの震災後に減らした国会議員の歳費や公務員の給料はすぐに元に戻り、加えて増額されています。国会議員はそもそも年に2200万円ほどの歳費をもらっています。これに様々な名目でお金が配られ、秘書の手当てまで補助が出ています。ざっと議員一人当たり1億円税金が使われていると言われます。議員のなり手が居ない?そんなはずはありませんよ。

 それもあってか新規に当選した議員だけ返納させるという方針を各党打ち出してきました。お茶を濁しこの件は早々に決着させようという魂胆なんですね。この際「これは廃止しようや」と言い出す議員は皆無です。公費、つまり多くの納税者が厳しい生活費から絞り出して預かった公金であります。私腹を肥やすなどもってのほか、自分たちはさらに赤貧に甘んじて、衆生のために一円もおろそかにしない、という気骨のある政治家はとんと見かけなくなりました。

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トイレ交換は難題である

2021年11月17日 | 雑感
トイレの便器を交換したいと思ったのです。

 ワタシの仕事場兼隠れ家は、基本的にはワタシしか出入りせずトイレも当然使用頻度は低いのです。建物もまだ築8年なので新品同様とはいかないまでもトイレはきれいなままであります。
 それでも、きれい好きのワイフは気に入らないらしく便器の裏側の縁が黒ずんでいるのが許せないというのです。たまに、自動で水が溜まらないことがあって下から臭気がが上がってくることもありました。有機性のアロマのオイルがついたら便座にシミになってとれませんし、トイレ掃除しにくいと不満が出てきたのです。

 新築当時は全自動で最新式の便座をいろいろ吟味して設置したのではありますが、最近のものは「自動的に洗浄する」「タンクと一体型」「便器の内側、縁のへこみが無いので掃除しやすくきれい」というのがトレンディーなんです。

 問題はトイレは便座と便器分かれていて、メーカーや年式によって適合しないことが多いのです。古いのは背中にタンクがあって水しぶきが掛かるし、便器の形も様々で、上だけ(便座)だけ取り換えるというのも一苦労なのです。これはこのブログで一年ほど前にトラブルを紹介しましたので今回は割愛します。安物の汎用便座(ウオシュレットや温便座)を載せるのになかなかうまくいかず、すったもんだしました。今回は一体型なのでどう考えても便器ごと交換となります。とにかく便座を交換するだけでも大きな障壁が立ちはだかるのです。便座や床の張替えなどと連鎖的に工事が増えコストも嵩みます。

 そして、これからが本題です。近所のホームセンターのリフォーム部門に行ったところ、便器が無い!!のです。ほとんどの在庫は持たず、注文があってメーカー取り寄せなのですが、これがいつ入荷になるかもわからんというのです。コロナのせいで中国からの小さな部品調達が不能になったり、中国工場のラインが止まったりしているんだそうです。

 これは、昨年から断続的に起きている現象で、このワタシも、昨春、ニトリで注文したリクライニングチェアが、注文してから3か月以上待たされました。マスク不足の騒ぎもありましたし、自動車メーカーが一斉に生産ラインを休止したのもありましたね。
 そうです、昨年、世界の工場を標榜した中国が様々な形で生産が停滞し休止し、対外的な物流が止まったのでした。それが、ここにきてまた再燃した、ということは、中国では報道されている以上にコロナ(デルタ株)が猛威を振るい始めているということを想起させるのです。

 これは困った、と思って次善策を講じるためにケーズデンキに電話しました。すると「大手のリクシル・パナソニック・INAXなどは中国工場で生産しているのでいつ入荷になるか見当もつかない」そのため国内工場を持っているtotoも注文が集中して欠品となってるのだそうです。年内の工事を頼みたかったら、リフォーム部門があるヤマダ電機あたりで、納期が年内に入るもの、年内に工事可能な機種から探せ、という返事でありました。

 で、ヤマダ電機に問合せし、係の人間にそう言って来店して相談してください、となりました。ダメもとでリモートで見積もりすることになりましたが、どうも年内の施工は望み薄の様です。

 早い話、日本の様々な量販店から総合電機メーカー、末端の工務店に至るまで中国にキン〇マを握られているのです。中国の会社や工場は命令一つで、ラインを停め日本の製造業を締め上げることが出来るのです。これは明らかに、日本の産業界全体のリスク管理の欠如といえます。単純にコストが海外の方が安いと考え、中国が巨大なマーケットとしてお構いなしに進出した結果がこうです。それはコロナが無くても意味は同じだったと思いますが、コロナのおかげで中国依存の海外工場進出が非常に危険で脆弱なことの問題点が顕在化したのです。

 日本の製造業と経産省は、国内工場を作らせる、海外への依存度を下げ、原則として、製造に必要な部材は日本製の部品や製品を使うようにしないと、知らない間に中国に操られ弄ばれる羽目になります。これは半導体なども同じだろうと思いますよ。
 習近平さんに嫌われたら、うっかりうんちも出来なくなるんですよ。いいんですか? よく考えたら、もし便器事情が量販店の言うとおりだったら、少なくとも数か月入荷の見通しが立たないとして、日本全体のトイレを伴う建設工事のすべてに影響が出るのですよ。みんな竣工が遅れて大混乱にならなければいいがと思います。フン慨するのはワタシだけでは無かろうと。
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