植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

パートナーを失う 涙( ;∀;)

2021年11月09日 | 植物
 人生のパートナー、相棒と言えば配偶者・連合いであります。ウチの場合はワイフとは、当平塚で、3番目に仲が悪い夫婦ということになっています。爆(笑) 
 従って、ワタシは朝ご飯を済ませると、歩いて数分の仕事場兼隠れ家に赴きます。60坪ばかりの農用地とコンビニ2階のマイオフィスで、書道篆刻園芸、メダカ育成に明け暮れ、お昼になるといったん戻る、この繰り返し。仲の悪い夫婦は出来るだけ顔を合わせない、これが長続きの秘訣でありワタシなりの愛情表現であります(笑)

 ワタシの園芸仕事のパートナーが、ガーデンショベルです。10年ほど前から園芸を始めました。バラの植え付け用などに小さめのショベルが欲しくなりました。自宅には以前の先代の家業の関係で売るほど工事用具があり、つるはしやスコップなどもたくさんあります。しかし、これらは土木工事向けなのでガーデニングには大きすぎるのです。

 3千円ばかりのちいさなシャベル、全長70㎝で木の柄がついた変哲もないものです。これがなんとも便利ですし、長年デスクワークばかりで筋力の無いワタシにとってちょうどいい道具でした。例えばバラや樹木は深さ直径50㎝ほどの穴を掘ります。果樹はもう少し大きい7,80㎝位。これに短い柄のスコップがとても操作し易いのです。

 5年前からは毎日園芸が出来る境遇になりまして、雨でなければいつもワタシの手にこれを握っておりました。また、20坪ほどの駐車場と草藪だった空き地を2年がかりで開墾した時は、硬い土層やがれきにぶち当たった時を除いてほぼシャベル一本で平均70㎝の深さのガラ・砂礫の硬い土をほじくったのです。小石と建築廃材などが埋まった土を掘り出し、「篩」で手作業で篩って搬出したガラ・砕石などは4.5tありました。ざっと10トンほどの瓦礫混じり、絡み合った雑草の根などの砂礫層土を掘り上げたのがこのシャベルでした。

 それ以降、整頓能力が無く粗雑に物を扱ういワタシは始終探し物するようになり、予備にもう一本購入して、二本を交互に使っていたのですが、ついに先日初代のスコップの柄が折れてしまいました。おそらく硬い樫の木あたりの柄でしょうが、いつも屋外に出しっぱなし、日照と雨によって朽ちてきたのです。ワタシにとって暑い日寒い日共に戦ってきた戦友を失った気持ちであります。持つべきものは友とシャベル。

 手になじみ、自分の強い味方であった柄の折れたシャベルを柄を交換して使い続けるのは、新たに買うくらいのお金もかかるし、刃先も曲がり傷んでいます。ゴミに出すのも忍びないので、地元の製鉄工場にお勤めのお向かいさんに頼んで、溶かしてもらうことにします。形を変えて生まれ変われればいいがと思います。

 昨日、そうして新しくシャベルを買ってきました。全く同型のものが無く似たようなシャベルでしたが、先代よりちょっと安値2千円の値段では少し程度が低いものかもしれないと訝っております。こんどは少し大事に扱うとしましょう。 

 人生のパートナーは元気いっぱい、夕べも「毎日食卓に座ってれば食事が出て来るのは誰のおかげと思っているの?」不機嫌な顔をしないで有難く食べるのよ、だそうです。こちらはワタシの方が先に折れてしまいますね。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする