植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

クライマックスシリーズ のファイナルは期待しないで

2021年11月10日 | スポーツ
 いよいよクライマックスシリーズ (CS)のファイナルのヤクルト戦が始まります。今年はわが巨人軍は負け越しでギリギリ3位に残り、阪神戦3連戦で見事連勝し、ステージが上がりました。戦前の予想では優勝は無いと言われていたヤクルトが、終盤戦に連戦連勝、巨人・阪神をまくって久しぶりに優勝しました。

 ファーストステージの阪神との戦いは、守備力の差が如実に表れ、岡本を欠きながら、丸やウィラーなどの活躍でしぶとく勝ち残りました。不安定なリリーフ陣を片っ端からつぎ込んで、矢尾板や廣岡など2軍でくすぶっている選手でなんとか乗り越えました。

 次のファイナルではヤクルトは1勝のアドバンテージを貰っているし、主力の菅野・高橋は後回しになります。6戦の内4勝が条件なので、巨人は圧倒的に不利ですが、レギュラーシーズンの優勝者にハンディがあるの当たり前のこと、なんとかやりくりして日本シリーズに進めるといいのですが・・・

 そこで巷では、阪神に勝ったとたん「シーズン負け越しの巨人が日本一になっていいのか」などという論説がいくつも出るようになりました。下剋上というのですが、レギュラーシーズンで優勝できなかった、ましてや負け越しのチームが仮に勝ち上がって、日本シリーズで優勝したら、その年の日本一のチームと言えるのか、という疑問を呈するのです。かつてソフトバンクの監督だった王さんがパで優勝したのに日本シリーズへ二年連続で進めなかった時にこの方式は「おかしい」と言い出しましたね。

 そもそもプレーオフ(CS)導入のきっかけは、消化試合を無くそうというものでした。各リーグで、優勝争いや上位3チームに残るか、というような順位争いが早々と決まると、下位チームは無気力(に見える)試合や2軍の若手起用で次シーズンの準備に入るようになりました。消化試合となると観客数は激減し、テレビ中継もされなくなります。
 これを避けるために、日程の最後の方までいろんな可能性を残して観客動員を図るという、興行的意図に基づいてプレーオフとなったのです。
 
 以前はセパ両リーグの優勝チームが日本シリーズに出るだけの単純な方式で、それだけ重みや緊張感があるものでしたが、短期決戦で優勝チームに勝った2位や3位のチームが日本シリーズで戦うのは不合理と言え、なんとなくその価値が低く見られるようになりました。私自身、プレーオフ制度になってからは、日本シリーズには興味が薄れました。ペナントレースとは別物、単なるお祭りと思えばいいのです。2,3試合やる夏の「オールスター野球」もスターとは程遠い地味な選手が動員されるのと同じで、有難味が減りました。

 しかし「お金」の為に両リーグが同意して決めた決まりに基づいて戦うことになってるので、ルールに従って必死に戦い、勝てばなんの引け目もありません。外野がとやかく言うことではありません。
 そもそも巨人はまだファーストステージで勝ち上がっただけなので、準備万端の優勝チームヤクルトに1勝のハンディを与えているステージに勝ち残る可能性はせいぜい2,3割でしょう。そして優位と言われるパリーグの覇者にも勝つという確率は4割ほど。結局は、わが巨人が日本一になる確率は10%くらいのものなのです。まず成就しない日本シリーズでの優勝になったら、好きなようにわぁわぁ文句言えばいいのです(笑)。

 まぁ、それでも、少なくともガチンコで2試合戦ったばかりの巨人と、長らく試合間隔があいたヤクルトでは、実戦感覚という意味では有利な部分もあります。もし、サクッと今日勝てば、6戦目までもつれるかもしれません。菅野や高橋、戸郷といった一応実績がある投手の登板まで粘れれば勝機があるのです。

 今年の巨人の戦力・メンツに限って言えば、全く期待できません。主砲岡本は離脱、坂本も元気がありません。助っ人外人打者は役立たずのまま3人とも帰国、けが人は多く、FAでとった梶谷なども不発、若手は伸びず、菅野や戸郷などの主力先発陣はあてになりません。去年、ブルペン陣だけはしっかりしていましたが、今年は中川以外はみんな不調です。こんなで勝てる方が不思議なので、負けると思って気楽にテレビ観戦といたします。
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