植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

会長など誰でも務まるような気もしてきた

2021年02月08日 | 雑感
朝から嫌な予感がしたのです。
 
 クロワッサンを食べただけで、差し歯が取れました。もともとガタは来ていたのですが。空気が乾燥しているところに、表を歩いたら仕事場について鼻水が出てきました。強く鼻をかんだら、鼻血がたらーり。血液サラサラの薬を飲んでいるので、なかなか血が止まらないのです。もう不吉以外のないものでもないのですが、なんとかブログを書き終え、10時から近所の公民館へ行ってまいりました。

 自治会の理事(役員)の任期2年が終わるので、持ち回りでうちにも番が回ってきたのです。それまでは、ワタシは会社に行っていることを隠れ蓑にし、家内がなんとか代役を務めていたのですが、退職後丸5年経過し、実質無職、毎日好きな趣味に明け暮れているワタシには、断る理由が見当たらず、今度順番が来たらその時は仕方なかろうと覚悟をしておりました。

 28班分各1名の理事が集まり、何かしらの役に付くのですが、一番の問題は「自治会長選び」であります。700戸ほどの町内の中の28名ですから、お互いに顔も何もほとんど知らない方ばかりです。しかも全員マスク(笑)。予想通り70歳をとおにすぎた老人が大半なのです。事前に理事予定者のリストを頂いていましたから、年齢と職業はおおかた知らされておりました。それは、70歳過ぎての高齢者・無職、60歳過ぎの派遣・契約社員、現役世代は会社員にパート・介護・自営と現代社会の縮図でした。

 会長選びは毎回難航するらしく、横4列に並んで腰かけている6.7人から候補を一人ずつ絞って、最後は4人で互選、話し合いで決めるというルールでした。ワタシの列は、左隣が近所の顔見知りで、70歳過ぎて競輪場のガードマン。もう一人は80歳のお年寄り、あとは34歳介護職、49歳会社員、70歳の派遣社員でありました。普段定職に就かず、自由に動ける人間はワタシしかいないのですね。ハイハイ仕方ありません、それでも4分の一の確率の候補でありました。

 ほかの列は、それぞれ輪になって押し付け合い?をしてなかなか決まりませんでした。要するに仕事をしているか、相当な御年の人ばかりなので、適任者がいないのです。昔は60歳や65歳というと、ご隠居さんになって悠々自適、暇を持て余すと相場が決まっておりましたが、自民党政府のおかげで死ぬまで働けと、いつまでも余生を楽しめない時代になっているのです。

 4人が出そろう前に、現会長がワタシのそばにきて、歳もちょうどいいよなぁ、と独り言ち。????これは非常にまずい展開だ、と気づいたのも後の祭り。他のお三方は、当然のごとくワタシに、やってくれと口を揃えました。どうやら出来レースであったのかもしれません。会長は、家内と愛犬すみれの散歩道で出くわす、知り合いでありました。

 いやも応もなく会長に就く破目になったのです。「女性がたくさん入っていると会議は時間がかかる 」と言っても仕方ない。女性は二人だけでした。もはやこれまで、腹を括ってなんとかやるしかありません。
 
 前述のように地域のイベントなどには一切かかわってきませんでした。家内は地元ですが、ワタシはしょせんよそ者。そういう意味では、地縁も無ければ知り合いも少ないので不適格なのです。しかし、前任の会長も実はよそから越してきたばかりにいきなりその職を任されたと聞きました。となるとワタシにも務まるかもしれません。

 60歳過ぎて、病気でもないのに働きもせず、毎日のんきに過ごしているような者はそうそうはいないことを改めて実感した次第であります。
 
コメント (1)
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