植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

春が来た か?

2021年02月07日 | 植物
 中国では間もなく春節に入るようです。思えば、昨年この春節を機に、一気に世界にコロナが広まりました。日本でも、空港の検疫体制が甘く、解熱剤を飲んだ武漢からの観光客さえ素通りさせたのです。今年は、さすがに懲りた中国はかつてのような億単位の移動は制限・自粛されるようなので、また、大規模な感染が起きないことを願うのみです。

 さて、日本でも暦の上では春、今月初めには立春、豆まきが行われ恵方巻を買った人も多かったんでしょう。過去になく早い「春一番」も吹きました。朝晩はまだ冷えますが、日中暖かい日差しが出てくると春の訪れを実感いたします。

 ここ数日、メダカたちが水面近くに浮いてきました。表面に薄氷がはる冬は、餌も食べずじっとして冬眠いたします。地球温暖化のせいで結氷することが少なくなり、真冬でも時折餌を求めて浮いてくることもありますが。昨日は、水温がだいぶ上がって世話をする方も手が痛くなるような冷たさが和らぎ楽になりました。メダカもほとんど絶食していましたから、水がぬるむのをまって食欲旺盛になってきました。

 一安心ですね。この冬で死んだメダカは数匹を数えましたが、全体では3千匹ほどいますから、この程度は仕方ありません。昨秋生まれたばかりのブランドメダカの子供たちだけは、室内と温室に分散して「冬眠抜き」で過保護に育てました。これで、早ければあとひと月もたてば繁殖も始まります。

 一方、植物たちはどうかと言えば、管理不行き届きで、枯らした洋ラン10鉢程を除けば、観葉・多肉植物たちも無事越冬いたしました。昨年マイブームを起こした「ハオルチア」も全部元気(多分)つやつやピカピカであります。

単に、冬場は10度以上のところで「水切り」して放置するだけですが、それでも初めての冬越しなのでカラカラにならない様月1回少量の水を与え、たまに霧吹きしたり注意を払いました。

 屋上の温室のプルメリア、とうとう一鉢は葉を落とさず、開花を継続したまま春を迎えました💖。今朝もこう、まだ蕾が付いています。

プルメリアやハイビスカスは、通常水を切って休眠させます。プルメリアは丸坊主、枝のみになりますし、ハイビスカスも強剪定してじっと冬を越えさせるのです。今年は寒さが弱く短かったせいか、電気ヒーターという貧弱な設備しかないワタシの温室でも、なんとか休眠せずに済んだのです。すると、春からの芽吹き、生長が早く元気になります。当然早い時期から咲くようになるので、今年はとても楽しみなのです。

 心配なのは昨年夏に植えた「アイスクリームバナナ」、名前からは寒いのがよさそうですが、バナナはバナナで熱帯性植物です。この品種は、耐寒性があり、日本でも地植え可能という触れ込みでありました。ようやく手に入れたレアな果樹、いかんせん1年生の幼株です、無加温のビニール温室を上から被せ、葉っぱには不織布を巻き、地面に大量のもみ殻を撒きました。すでに、葉は茶色に枯れており茎はなんとか緑色を保っています。遅霜や3月のドカ雪の心配があるので、当分温室の中です。新葉が出てくれればいいのですが。

 さらに、今年の最大の関心事は「チユウキンレン」が咲くか?ということです。2年前株分けし、去年の春に地植えに踏み切って、1.5mほど葉が生い茂りました。これで最後に咲いてから4年目です、株が充実したに相違ありません。この珍しい植物が、タケノコのような花蕾を地面から出してくるのを見たいのです。
 
ともあれ、屋外の植物たちは健気に冬を乗り切りぽつぽつ花が咲き始めております。
一輪だけのフクジュソウと盆栽の紅梅です。
気の早いバラも咲いています。シンビジュームは沢山の花を持っています。

もうちょっとで待望の春であります。あと何回、こうして春を迎えられるかはわかりませんが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする