植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

こだわる男のカレー 素材にはこだわる

2021年02月04日 | 植物
 ワタシの菜園は、わずか15坪ほど、バラ園がメインで、食い意地が張って果樹30本以上を植えたために、ただでさえ狭いマイガーデンでは、やっとその位のスペースしか確保できません。
 当然のことながら、その菜園はワタシら夫婦が食べるものを作るのがやっとで、たまに余計にできれば近所におすそ分けいたします。そこで、植えるものは多品種少量生産が基本となりますね。ピーク時には十数種の野菜が所狭しと植えられているのであります。

 ガーデナー歴はまだ10年足らずではありますが、園芸・栽培するものにはだんだんこだわりが出てきました。まずは有機栽培、化成肥料は極力使わず、自家製のぼかし肥料をメインに使います。米ぬか・コーヒー滓・油粕・腐葉土などを使って発酵させると、それはそれは素晴らしい肥料となり、野菜や果実の出来が違いますね。無農薬にもこだわりがあり、よほどのことが無いと殺虫剤は使いません。自分とワイフの口に入るのですから、安全なものに限ります。
 作るものも、スペースや日照などの制約が大きいので、頭を使います。連作障害を避けるため、ローテーションさせながら、テーマ・哲学を持って(笑)植える野菜を選びます。ある時は、優先的にそうめんを食べることを前提にしました。ショウガとネギ、大葉、ミョウガこれで薬味が揃います。素麵は作れないので、だいたいは買うか、頂き物。薬味などは、ちょっとだけあれば十分で、それぞれをスーパーで買うとなると使い余しが出て高くつきますからね。

 更に、夏野菜は、隣に住む家内の従兄弟宅のリクエストが優先されるので、キュウリとゴーヤは必須なのです。

 試行錯誤して、近年の定番・犬の卒倒(ワンパターン)は、カレーの具材の栽培であります。素人さんは、おそらくカレー粉を自分で調合してこだわるのでしょうが、ワタシのこだわりは、自前の野菜でカレーを作ることなのです。

 ジャガイモをカレーに入れるものではない、という不届きな学説もあります。ワタシとしては家庭で食べるカレーにジャガイモは欠かせません。それで、季節限定ではありますが、ニンジンと玉ねぎ、にんにく、これをすべて栽培しての自家製野菜でカレーを頂く、これ優るものはありません。

 問題は、お肉です。ジャガイモだけでなく、カレーに肉は不可欠ですから、本来なら、少なくとも鶏くらいはぜひ飼いたいものものです。残念ながら、ここは地方とはいえ市街地、住宅街の真ん中、コケコッコーと毎朝鳴かれたら、近所迷惑で通報されます。

 近所には地域猫が闊歩し、少数派ですが犬を飼う家はあります。また野生化したハクビシン、アライグマ、狸も出没すると聞きますが、どれもカレーの材料にはなりません。ニワトリも牛も豚も飼えるはずもないので、お肉だけは近所のスーパーで買うことになりますな。

 実はそこまでして、カレーが好物というわけでもないのです。月に1,2度食べるかどうか。どちらかと言えば、自家製の野菜を使った料理にこだわるというだけで、それが偶々カレーであったというわけでしょうか。それでも、自家製野菜だけにこだわったカレーは、年に数回は実現いたします。とりあえず、今年は、ニンニクとジャガイモが獲れる5月あたりになろうかと思います。近日中に馬鈴薯の種芋を買ってまいります。

 なんにせよ、定年を迎えガーデナーへ華麗な転身を図ったワタシではありますが、結局はカレーならぬ加齢、馬鈴薯ならぬ馬齢を重ねた以外にこれといったこともない日々であります。

 

コメント (1)
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