植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

これを植えずして何をか植えんや オススメ厳選10種

2021年02月25日 | 植物
 本ブログでは、「絶対植えてはならない植物」を何回か紹介しました。 それでも好きずきですから、大麻草とかいくつかの栽培禁止植物でなければ法に抵触しない範囲でご自由にやればいいと思います。

 本日はむしろ逆に、ぜひ植えた方がいい、おすすめのちょっとマイナーな植物を紹介します。あくまで、オリジナル・自分で植えて育てたもの限定、かつワタシの好みと独断、特に香りの素敵なものが主体でありますので悪しからず。

1.ミッキーマウスの木(オクナセルラータ)
半耐寒性なので、冬は屋内となりますが、紙細工のような黄緑色の葉っぱ、ビタミンカラーの花、秋には赤いガクと黒い実がなるなんともにぎやかな植物です。零れ種で簡単に増やすことも出来ます。冬越し以外何も手がかかりません。

2.アマゾンリリー
 その名の通り熱帯性の球根植物です。これも冬季は屋内か温室になります。一年中濃い艶のある大きな葉が茂り、観葉植物としても見事です。花は純白で清らか、得も言われぬ上品な香りが致します。顔を近づけると体の力が抜けるような心持になりますよ。

3.スパイダーリリー
 またまた南方系です。花もちがよく独特なフォルムで芳香があります。いったん植え付けすれば、冬になる前に鉢ごと室内に入れて冬越しさせます。それ以外は手間いらずです。球根類はいろいろ育てていますがこれだけ見事な花を咲かせるのは少ないです。数本花茎が上がってくるので何度も長く楽しめます。

4.満月美人
 こちらは、ご存知「月下美人」の亜種であります。昨年は株が充実したせいか、10個以上の花が咲きました。一夜限りの儚い花ですが、甘くエキゾチックな香りが漂い、妖しげな魅力の名花です。台湾原産なので寒さに弱いのが難点ですが、関東以西ではぎりぎり屋外でも栽培出来ましょうか。

5.サルココッカ
 常緑低木、耐寒性があり耐陰性もあるすぐれもの、ゆっくり生長するので、お庭の空いたすみっこにでも植えるのがいいですね。春先に白い小さな花をたくさん咲かせ、花に気づかなくても香りが漂いそれとわかります。黒い丸いナンテンのような実をつけます。通年楽しめて、和風の庭にも合い風情がいいです。

6.バイカウツギ「ベルエトワール」
 日本の香りのいい花木Top3は沈丁花・金木犀・梔子であります。ワタシはこれに加えるべきNo4にこれを推します。素晴らしく甘い香りが致します。落葉樹で夏頃に咲きます。剪定・水やり・肥料・病害虫も心配なく放任でOK

7.パッションフルーツ
(トケイソウ)
パッションフルーツはつる性で、非耐寒性なので、温室が無いと本州以北では難しいのです。しかし、花がなんともユニークで美しい。自家受粉しませんから、上のトケイソウを授粉樹として育てる必要があります。手間と場所を取る植物ですが、自家製の果実はまさにトロピカルで甘く、やるだけの価値は十分にあります。

8.コバノズイナ
 言わずと知れた人気の低木、耐寒性がある落葉樹で、春に若葉が出始め梅雨の前に穂状の白い小花が咲きます。ふんわりとした芳香もあります。秋になると真っ赤に紅葉し、四季を通じて楽しめる植物ですね。

9.フェイジョア
 熱帯性の植物なのに、耐寒性があり普通に地植えできます。常緑樹でぽってりした葉も楽しめますが、なんといっても花が鮮やかで可愛いです。しかもエディブルフラワーなので、食べられます。少しスパイシーな甘みとさっくりした食感です。自家受粉できない品種が多く、授粉樹を植えます。この果実も瑞々しくて甘いもので、これが日本で市販されないのが不思議です 。

10.スズランの木(ゼノビア)
 世界三大紅葉樹で鈴蘭木といわれるツツジの仲間もそう呼ばれますが、本家はゼノビアであります。落葉低木で春に芳香があるスズランのようなつり鐘状の花が咲きます。紅葉も綺麗ですが、なんといっても春の若葉が見ものであります。パステルカラーの薄い淡緑色の葉がついていとおしくさえなります。これも耐寒性があり地植え出来ます。

 その他にも、アシダンセラ・スプレケリア・チューベローズなどの球根類、ウコンラッパバナ、断崖の女王、チユウキンレンなど素敵な植物達もそのうちご紹介しましょう。
 なかには、温室などで冬対策が必要な植物も多いのですが、だれでもそこらに植えておけば勝手に育つ、ということではいささか興が乗らないというもの。多少入手が難しいとかお高いとか、中級者向け植物などに臆するようではガーデナーの名が廃ります(笑)

 とまぁ、園芸を始めるまでワタシは全く知らなかった植物達ですが、園芸家さんに限らず、ちょっとガーデニングをやる人には「先刻承知」でしたか・・・、お退屈様でありました。




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