カウンター狙いのアーセナルが沈没する
第2節までを全勝している唯一のチーム同士の対戦になった。アーセナルは相手をリスペクトし、中盤の底にMFを3枚並べる守備的な布陣でカウンターを狙う。だが3点を失い、リバプールに格の違いを見せつけられた。
アーセナルは後半4分に2-0とリードされた時点で、攻撃的な布陣に変えるかと思われた。だが、この日スタメンから外していた核弾頭、ラカゼットを途中投入したのは後半36分。最低でも勝ち点1を拾いに行くカウンター戦術自体はあり得る選択だとしても、選手交代などリードされてからの対応策が後手を踏んだ。後悔の残るエメリ采配だった。
リバプールのフォーメーションは4-1-2-3。スタメンはGKがアドリアン。最終ラインは右からトレント・アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。アンカーはファビーニョ、インサイドMFは右がヘンダーソン、左がワイナルドゥム。3トップは右からサラー、フィルミーノ、マネである。
一方、アーセナルのフォーメーションは4-3-1-2だ。スタメンはGKがレノ。最終ラインは右からエインズリー・メイトランド=ナイルズ、ソクラテス、ダビド・ルイス、モンレアル。中盤の底はゲンドゥージ、ジャカ、ウィロック。トップ下はセバジョス。2トップはオーバメアンとペペである。
リバプールが見せる猛プレッシング
リバプールは立ち上がりから、前からのものすごいプレッシングを見せる。アーセナルのビルドアップに対してはアーセナル陣内でハイプレスをかけ、ボールロスト時には同じくアーセナル陣内でゲーゲンプレッシングする。すべての攻守がアーセナル陣内で進んで行く。
逆にアーセナルはボールを奪うと、速いパスワークから2トップにボールを預けて逆襲を狙う。リバプールは両SBを高く上げ2バックで攻撃してくるため、アーセナルはボールを奪ったら早めに2トップに当て、リバプールの2CBに対し2対2の同数を作る作戦である。
そしてアーセナルは敵陣でボールを失った場合、その場でプレスをかけてリバプールのビルドアップを制限することはしない。逆にスルスルとディフェンディングサードまで素早くリトリートし、自陣に4-4のブロックを作る。
アーセナルは第2節までは持ち前のポゼッション志向だったが、今節は強敵リバプールを前に完全にカウンター狙いのゲームモデルを選択している。
ダビド・ルイスが試合をぶち壊す
だが前半41分、リバプールの左コーナーキックからマティプにヘッドで先制ゴールを叩き込まれ、リードを許す。アーセナルとしては、あのまま前半は0-0で終えたかったはずだが、これで目算が大きく狂った。
続く後半4分には、アーセナルのゴール前でCBダビド・ルイスがサラーのユニフォームを引っ張り、なんとPKを取られて2点目を失う。
この2失点目を境にアーセナルは攻撃的なシフトチェンジをするかと思われたが、それでもやり方は変えない。このあと後半14分にはボールをキープするサラーに、またもダビド・ルイスが一発で飛び込んでかわされ、痛い3点目を失う。
明らかにダビド・ルイスは、自分のファウルでPKを取られた2失点目でプッツンしているのがアリアリとわかった。いかにもブラジル人らしい我慢のきかないキレやすさだ。この試合を壊したのは、そのダビド・ルイスと、3失点するまで守備的なプランを引っ張り続けたエメリ監督の消極策だろう。
アーセナルは前で張るFWにボールさえ出れば、完全な決定機になるケースが前半から数回あった。あそこで決められなかったのが運命を分けた。「決定力」は、なにも日本代表だけのテーマではないようである。
第2節までを全勝している唯一のチーム同士の対戦になった。アーセナルは相手をリスペクトし、中盤の底にMFを3枚並べる守備的な布陣でカウンターを狙う。だが3点を失い、リバプールに格の違いを見せつけられた。
アーセナルは後半4分に2-0とリードされた時点で、攻撃的な布陣に変えるかと思われた。だが、この日スタメンから外していた核弾頭、ラカゼットを途中投入したのは後半36分。最低でも勝ち点1を拾いに行くカウンター戦術自体はあり得る選択だとしても、選手交代などリードされてからの対応策が後手を踏んだ。後悔の残るエメリ采配だった。
リバプールのフォーメーションは4-1-2-3。スタメンはGKがアドリアン。最終ラインは右からトレント・アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。アンカーはファビーニョ、インサイドMFは右がヘンダーソン、左がワイナルドゥム。3トップは右からサラー、フィルミーノ、マネである。
一方、アーセナルのフォーメーションは4-3-1-2だ。スタメンはGKがレノ。最終ラインは右からエインズリー・メイトランド=ナイルズ、ソクラテス、ダビド・ルイス、モンレアル。中盤の底はゲンドゥージ、ジャカ、ウィロック。トップ下はセバジョス。2トップはオーバメアンとペペである。
リバプールが見せる猛プレッシング
リバプールは立ち上がりから、前からのものすごいプレッシングを見せる。アーセナルのビルドアップに対してはアーセナル陣内でハイプレスをかけ、ボールロスト時には同じくアーセナル陣内でゲーゲンプレッシングする。すべての攻守がアーセナル陣内で進んで行く。
逆にアーセナルはボールを奪うと、速いパスワークから2トップにボールを預けて逆襲を狙う。リバプールは両SBを高く上げ2バックで攻撃してくるため、アーセナルはボールを奪ったら早めに2トップに当て、リバプールの2CBに対し2対2の同数を作る作戦である。
そしてアーセナルは敵陣でボールを失った場合、その場でプレスをかけてリバプールのビルドアップを制限することはしない。逆にスルスルとディフェンディングサードまで素早くリトリートし、自陣に4-4のブロックを作る。
アーセナルは第2節までは持ち前のポゼッション志向だったが、今節は強敵リバプールを前に完全にカウンター狙いのゲームモデルを選択している。
ダビド・ルイスが試合をぶち壊す
だが前半41分、リバプールの左コーナーキックからマティプにヘッドで先制ゴールを叩き込まれ、リードを許す。アーセナルとしては、あのまま前半は0-0で終えたかったはずだが、これで目算が大きく狂った。
続く後半4分には、アーセナルのゴール前でCBダビド・ルイスがサラーのユニフォームを引っ張り、なんとPKを取られて2点目を失う。
この2失点目を境にアーセナルは攻撃的なシフトチェンジをするかと思われたが、それでもやり方は変えない。このあと後半14分にはボールをキープするサラーに、またもダビド・ルイスが一発で飛び込んでかわされ、痛い3点目を失う。
明らかにダビド・ルイスは、自分のファウルでPKを取られた2失点目でプッツンしているのがアリアリとわかった。いかにもブラジル人らしい我慢のきかないキレやすさだ。この試合を壊したのは、そのダビド・ルイスと、3失点するまで守備的なプランを引っ張り続けたエメリ監督の消極策だろう。
アーセナルは前で張るFWにボールさえ出れば、完全な決定機になるケースが前半から数回あった。あそこで決められなかったのが運命を分けた。「決定力」は、なにも日本代表だけのテーマではないようである。