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パパの時給はいくらなの?

2013年11月28日 17時08分17秒 | Weblog

子供達との毎日は戦争です。余裕がなくなり、ついつい子供を叱ってしまいがちです。でも、怒りたくなったときは、こんな逸話を思い出してみてはいかがでしょうか。


ある父親が、今日も仕事で疲れきり、遅くなって帰宅した。

ドアを開けると、5歳になる娘が目の前で待っていた。彼は驚いて言った。
「まだ起きていたのかい。もう遅いから早く寝なさい。」
「パパ、寝る前に聞きたいことがあるんだけど。」
「なんだい?」
「パパは、1時間にいくら位お金をもらえるの?」
「なんだって、そんなこと聞くんだ」
父親は癇癪を押し殺して言った。
「どうしても知りたいだけなの。1時間にいくらなの?」女の子は繰り返し尋ねてきた。
「あまり給料は良くないね。2千円くらいかな。」
「わあ」女の子は言った。「ねえ。パパ。私に千円を貸してくれない?」
「なんだって!」疲れていた父親は、ついに癇癪を起こしてしまった。
「お前が毎日、何不自由なく暮らせるように俺は働いているんだ。なのに、まだお金が欲しいだなんて。だめだ、だめだ。早く部屋に行って寝なさい!」
女の子は、黙って自分の部屋に戻った。しばらくして、父親は後悔し始めた。少し厳しく叱りすぎたかもしれないな...。たぶん、あの子はどうしても買わなくちゃならないものがあったんだろう。それに、今まで娘は何かをねだるってことはしない子だった。男は、娘の部屋に行くと、そっとドアを開けた。
「もう、寝ちゃったかい?」男は小さな声で話しかけた。
「ううん、パパ。」女の子の声がした。少し涙声だった。
「今日は長いこと働いていたし、ちょっとイライラしてたんだ・・・ほら、お前の千円だよ」
女の子はベットから起きあがり、輝くような笑顔を見せた。
「ありがとう、パパ!」
そして、小さな手を枕の下に入れると、数枚の硬貨を取り出した。
父親は少しびっくりして言った。「おいおい。もういくらか持ってるじゃないか」
「だって足りなかったんだもん。でももう足りたよ。ねえ、手を出して...」女の子はそう言うと、千円札と硬貨を父親の掌に載せた。
「パパ、私、2千円を持ってるの。これでパパは1時間、私と一緒にいてくれるでしょう?」


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